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嫁として 言わせていただきます

結婚し、気づいたら8年目だ。

義理の実家には
お世話になりっぱなしだが
忘れられないことがいくつかある。

******

見たことがあるだろうか。
大の大人が転ぶところを。

おでかけ中のことだ。
いつものごとく、爆走する3歳のむすめを
お義母さんが瞬時に追いかけてくれた。

スポーツ万能で、
スタイルもよく、
とてもかっこいい。
見た目も若い。

そんなお義母さんが
何もないところでつまづき

ベシャッッ

両手も伸ばして
床に、のびていた。

おかあさーーーーーーん!!

嫁として、笑ってはいけない。
口をモゴモゴして、
何とか耐えた。

何でもないところで、
転ぶんだよね〜
と笑っていたのが
大きなフラグだったとは。


また、ある日

床に座っていたお義母さんが、
おもむろに
幼児用のイスに手をかけた。

あぶないですよ、の
あぶ……まで言ったところで、 

バキィィッッ

スローモーションで
イスを破壊し
転がっていくお義母さんが見えた。

おか…
おかあさーーーーーーーーん!!!

嫁として、笑ってはいけない。

笑ってはいけない。

頑張って口をモゴモゴしたが、
フスフス息がもれた。

*****

夫の実家が大好きで、
尊敬できる両親が増えたことに
心から感謝している。

仕事のできる優秀な人である反面、
たまに見せるおちゃめさは
とても可愛らしい。

時折おとずれる
笑ってはいけない を思い出しては
ニヤニヤする嫁であった。







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