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おもちゃの電池交換をさぼったら、恐ろしいことが起きた

長女が生まれて、もうすぐ4年になる。

成長に伴い、
おもちゃが増えてきた。

なかでも、アンパンマンのピアノは、
お気にいりの1つだ。

*****

「ママー、これ、
電池ないよー」

長女のことばで、
アンパンマンのピアノに目を向けた。

スイッチを入れると、

こんにちは!ぼく、アンパンマン!
今日もミュージックショー、
はじまるよー!

アンパンマンが動きながら
元気に話しだす、
可愛らしいピアノだ。

確かに、もう何ヶ月も
電池を変えた記憶がない。

どれどれ‥とスイッチを入れた。


ゴンニヂワァァ

キョウモォ  ミュージッグショォォ

ハッジマッルヨォォォ


可愛いアンパンマンから
デスボイスが響いてくる。

長女はドン引きだ。

ためしに、他のボタンも押してみた。

ドノ曲ニスルゥゥ?

ケンバン ヲ オシデ ネェェ

可愛く動くアンパンマンから、
響くデスボイス。

おそるおそるだが
素直に 
ちょうちょ を選んだ。

チョーウチョォォォォ…  
チョーウチョォォォォ…

長女は無言で
スイッチを切った。

*****

正義の味方、アンパンマンも
顔の汚れと 電池不足には勝てない。

あまりにもホラーテイストな歌声に、
お腹を抱えて笑い続け
むすめたちから冷ややかな目線を向けられた夜だった。

長女にはわるいが、
しばらく、電池の交換は先送りにしようと思う。







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