わたしの愛は安くない あなたのスキは狂おしいほど意味があって

わたしの人生はきっと生まれて来る前から神さまのもとでプログラミングされているのだと思うときがある。「偶然」は既に仕組まれた「当然」で、予定不和なのも神さまから見たら予定調和なのだ。
だから、わたしが今まで誰と出会い、これからどんな人たちとの偶然の出会いを重ねていくのかもきっと、神さまは知っている。
今すれ違った名前も知らない誰かのことでさえも、細かいプログラムの中に組み入れられているような気さえする。

激動の1年だった。去年の今頃、諦めきれない進路の為に公務員試験浪人を決めたわたしは予備校の自習室でひとりぼっちで勉強をしていた。
これと信じたらこれしか見えなくなるわたしだ。
もっと可能性を広げて、とかせっかく受かったところもあるんだし、とか色んな意見を全部聞かなかったことにしてただ突っ走るわたしを支えてくれた家族にはどれほど感謝を捧げたらいいだろうか。
夢を見るなんてキラキラしたものじゃない。
これと決めた道を、自分の信念を貫くための険しい道だった。
だから泣き言なんて言ってはいけなかった。
かといっても、卒業前の自由で楽しい時間全てから目を塞いでまだ見えぬ将来に不安でいっぱいになってしまう。
もちろん、そんなわたしに翌年の姿が見えるはずなんて無かった。

今年の私はね、上半期は不安と緊張と苦しさと闘いながら毎日コンビニのイートインコーナーで楽しそうな友達のインスタを眺めながら、ひとりでご飯を食べていたね。そんな努力も報われて8月には無事に就職が決まり、noハン会1stで画面の向こう側にいたはずの人達と直接出会う。10月にやっと社会人デビューを果たして、やっと希望の仕事に就けたという喜びと働くことの疲労感を知る。そして12月にnoハン会2ndでみんなを「画面の向こう側の人」と呼びたくなくなる。仲間だと、友達だと自分の胸に刻みたくなってしまうんだ。

「一期一会」なんて言葉もあるけれど、ねぇ、神さま。こんなにも書くことに救われてこんなにも書くことで繋がる縁があるってことは、もうわたしの人生のシナリオに描かれていたの?
そうだとしたら、きっと2019年はずっと忘れられない年になるはずだ。


わたしは3月にnoteを始めて、幾度となく手応えのない絶望と恐怖に打ちひしがれながらも、noteを書くことで励まされていた。わたしは今でもちゃんと覚えている。
不安で気持ちが毎日グラグラしていた試験合格までの道のりを、わたしを画面の向こうからひっそりと応援したり見守ってくれていた、彼のもつ言葉の美しさで彼しか書けない小説を書き続ける小説家を。あなたがあの時そっと気にしてくれて見守ってくれたこと、どれだけ心強かったか。
あなたのもつ世界観に浸るとどことなくわたしと同じ風を感じることもあり、でもやっぱりあなたは孤高で美しくて。でもちょっとシュールで面白い一面も知っちゃってもっと好きになった。
それから優しさと愛に溢れた写真家の存在の大きさも。素敵な花の写真と優しい言葉で綴られるエッセイがずっと好きだ。
書き続ける気持ちを応援したいとサポートしてくれた恩人もいた。
18:00頃のエッセイの更新を毎日楽しみに待っている女の子もいれば、ずっと憧れで、でも近所のお姉ちゃんにもなってほしいあの人もいる。近いうちに会いに行くだろう。
最初の頃からわたしと繋がってくれていた綺麗できゅんとしちゃう詩や小説を書くお姉さん。この前はやっと会えて嬉しかった。
「純文学が書きたい」という真っ直ぐな思いを持つ彼女は凛としていてそして関西弁が可愛いの。
そして何よりあなた達と出会えたことは大きかったよ。姉妹みたいな存在で、ずっとその志高い夢を応援したくなるアーティストの彼女と、同じ時期にnoteを始めて、ずっと一緒に走ってきた存在の誰にでも愛されちゃうハイセンスな彼、天性の発想力ともはやネタなネガティブを兼ね持つ彼。
すぐにでも会いたくなっちゃう。
noteにお母さんも出来た。ちょっと泣きすぎだし笑いすぎだしそういうところが好きだよ、お母さん。それからnoハン会という偉大な会をハンドメイドする行動力ともっと良いものに変えていく勇気を持つ彼女は憧れで、2匹の猫ちゃんと同じくらい可愛いくてうっとり眠りたくなる優しい声と日常を描くのが上手な彼女はずっと一緒にいたい安心感があった。
いいのって何でも許しちゃう彼の言葉はすっかりわたしの第4言語くらいになって、最近素敵なロゴを持った彼のショートショートはどれほど読み返しても天才的で。
最近は、クリスマスの赤い葉っぱみたいな美しい棘と繊細さをもつ彼の文章にすっかりと心が惹かれてしまっている。

2019年。たくさんの愛を知った。
何か特別な出来事の中に湧き上がる気持ちじゃなくて、日常の中で常に緩やかに隣にいる愛という存在を知った。
わたしの愛は安くない。そして、あなたのスキは狂おしいほど意味があって価値がある。
そんな愛を来年はどうやってカタチにしていこうかな。
いい一年でした。今年もありがとう。それでは来年に。







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