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野良猫さんが子猫を連れてやって来た(5)
ミケ子さんは元に戻され地域猫になりました。
子猫が保護されたことを知る由もありません。一晩中子猫を探して鳴き続けました。夜になると子猫が寄り添って寝ていたコンロの中や段ボール箱を覗きこんで鳴きました。
ミケ子さんのおっぱいもかなり張ってきました。
ミケ子さんが可哀想で不憫で私も一緒に泣きました。鳴き続けて4日目、ミケ子さんは少しずつ鳴かなくなりました。
ポンちゃんと仲良く1日の大半をうちのデッキの上で過ごすようになりました。また今までと変わらない日常が戻りました。
違うのは、決まった時間に私がご飯をあげるようになったこと。子猫を連れてきてから、子猫とミケ子さんたちにご飯をあげ始めたのです。
毎朝、カーテンを開けるとミケ子さんとポンちゃんが待っていて、ご飯をくださいと言います。
せめて子猫は元気にしてるよと伝えられたら、どんなにいいでしょう。ミケ子さんも安心するでしょうし、私も気持ちが楽になります。野良猫でなかったら、こんな悲しい子猫との別れはなかったはずです。
保護活動をしている亀井さんは母親だけをリリースする時が毎回毎回悲しいと仰いました。今回のミケ子さんの例はラッキーな方で100を超える悲惨な出来事を思い出として胸に仕舞ってあると。
ミケ子さんは私に大切な宿題を与えたような気がしています。
今から思うと、15日に重なった出来事がすべて、ミケ子さんの連れてきて4匹の子猫を上手く救えるように神さまが仕組んだストーリーのようにも思えてきます。
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