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58「詩」居場所

焼けた陽射しが棘のように
黒々と茂った葉っぱに降っていた
夏の日
陽射しの先端が葉っぱにぶつかると
いくぶんまろやかに歪んだように見え
そのまま
地面に降り注がれた
木陰の間では幼子が踊りはじめる
踊っている空間に「居場所」はある

「居場所」はどんな時も味方だった
世界中の誰もが自分を認めなくても
「居場所」は自分を認めてくれるだろう

幼子の笑い声が
木漏れ日を縫って響いていく
笑い声に応えるように
葉っぱがざわめいている





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