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8「詩」 夜明けの光景

マイナス一度
昨日の夜が広がっている

星たちの響きを聞け
月が眠りに着く前に

漆黒の空に
ひときわ
鮮やかに響く音を

金属性の音にも似て
眠っている地上の人たちを
汚れから守っている

マイナス一度
間もなく今日の朝を迎える

星たちの光りを見よ
人々が目覚める前に

漆黒の空が
かすかに
明るみを帯びてくると

消えいる光りの中に
眠っている地上の人たちへ
祈りをこめている

マイナス一度
まもなく迎える夜明けの前に
さらに冷えるだろう

屋根のないところに
眠っている
生き物たち

もう少し
耐えれば

朝の陽射しが
凍てついた
こころを
ゆるやかに

とかしてくれるはずだ

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