花咲もえこ

人と自然が好きな写真家・デザイナー。ときどきライターも。MOCHIKKO制作代表。 セ…

花咲もえこ

人と自然が好きな写真家・デザイナー。ときどきライターも。MOCHIKKO制作代表。 セルフケアや目の前の人との対話を大切にしています。

マガジン

  • 看護が嫌いになる前に

    はじめて看護師を目指した日の気持ちを忘れないように。 未来のあなたにむけて手紙を届けるような想いで。 看護のよさだけでなく、一人間として感じているつらさも含めて、赤裸々に綴るエッセイ。

  • よりそいフォト

    商用撮影の作例を掲載しております。

  • 道しるべ

    いちばんたいせつなことは、目に見えない。大切な想いや価値観をわすれないように、しるしておくよ。

  • 創作活動

    手がけた企画、写真、音楽などの創作物のまとめです。

  • 愛とスープ

    あたたかいスープを飲むように、ほっこりと愛を感じられる文章を。 大切な価値観を織り交ぜて綴ります。

最近の記事

退職直後の景色

2022.7.4(月) 数々のトンネルを越え、夕陽が差してきてきた。 それでもなお、森の中を走るバス。 窓の外の木漏れ日を眺めながら、物思いに耽っていた。 退職して、1週間が経った。 今、何者でもないわたしは、何を感じているのだろう。 それに耳を澄ませたくて、目の前にある森を見つめる。 優しかった。淡かった。煌めいていた。 繊細で、うっとりするほどに、美しかった。 何にも属さない、やわらかな自分。 すなおで、眩しい。 こんなにも、愛される存在だったのだと、気づく。

    • なにを大事にして生きたいの?

      心がよく動く、ひとつのことで大きく感動したり泣いたりできる、そんな人って、生きづらいだろうなと思う。 むかしは、わたしもそうだった。 自分もよく苦しくなったし、その苦しみを他者に向けてしまうこともあった。 社会にでて、勉強して、人と混じりあおうとして。 心の安定が、社会生活には、ふつうの幸せには、必要だと思いこんでいた。 今日、ある展示に触れて、なんだか違うんじゃないかと思った。 正直、なにが正解かわからなくなった。 ふつうの幸せって、なんだろう。 わたしは、なにを

      • 生について考えた2021年

        (「あけましておめでとう」がはじめて言えなかった年だったので、遅れての振り返り投稿を記録的に書いてみました。) 2021年は27年の人生の中で、最も死を身近に感じた一年だった。 だから、生きることをよく考えていた。 ひとつめの死は、父方の祖母の死。 亡くなった祖母は、亡くなる前まで介護支援は一切受けずに自力で生活していた。 わたしが顔を出すと、いつも満面の笑みで出迎えてくれていた。 亡くなった後に祖母の家に行くと、4年前からの血液検査データが出てきて、用紙の端に「うっ血性

        • 【さよなら、病棟LIFE。】

          看護が大好きで、後輩も大好きだった。 だけど、病棟からいなくなることを決めた。 もう、限界だった。 4年前の4月、この病棟に配属された。 ここの病棟はとても人間関係がよかった。 あたたかい人たちで溢れていて、心地よかった。 「わたしはここに居ていいんだ」看護師になってから、はじめてそう感じられた。 ほとんど諦めかけていた夢が、ひとつ叶った瞬間だった。 それから4年が経ち、わたしはプリセプターという新人教育に携わる立場になった。 看護師を育てることへの興味関心が元々高かっ

        退職直後の景色

        マガジン

        • 看護が嫌いになる前に
          18本
        • よりそいフォト
          13本
        • 道しるべ
          43本
        • 創作活動
          14本
        • 愛とスープ
          14本
        • 大切な人を大切にできる、優しいごはん
          6本

        記事

          孤独

          耐えがたい孤独を知ってるからこそ、人との深い関係性に執着していたのかもしれない 執着していることに気づいたら一度手放して俯瞰してみる すると自分への呪縛から解放されていく

          2021年の6ヶ月振り返り

          この半年で、関わる人たちが8割くらい入れ変わった。コロナのおかげで、関わりたいエネルギーを見直した。もう、「しんどい疲れた」を、わたし自身が聴くのに疲れてしまったから。 看護の仕事で、「しんどい疲れた、苦しい」エネルギーに触れながら、プライベートでも聴くのは耐えられなかった。 それでも場をつくっては、癒されたりしたのだけれど。 セルフケアを、プラスのエネルギーで溢れさせた。 心から楽しく生きている人たちと一緒に居たかった。わたしがそうで在りたかったし、苦しさから解放され

          2021年の6ヶ月振り返り

          過去→現在←未来

          1秒前のわたしは過去のわたし。 毎秒毎秒生まれ変わってる。 過去も未来も大事、だけど今が一番大事。 今のわたしを決定づけるのは、誰かじゃない、わたし自身。 わたしはわたしを決めつけない。 だから、水のように変化できる。 そんなわたしを愛しみ、愉しみながら生きている。

          過去→現在←未来

          ひとつの真実

          誰かのために何かをすることは、その人自身にとっての救いにもなる。 ただ、心の声に耳を傾け続けた今、私はそれだけでは救われないことに気づいた。 自分が今ある生を味わい尽くし表現することで、他者の心に希望の光を灯す。 そんな流れが心地いいと気づいた最近。

          ひとつの真実

          自己犠牲はもうやめた

          自分を満たす前に誰かを満たそうとする人、結構多い。 自分の中のコップの水が満たされていないのに誰かのコップの水を満たそうとしたって 自分のコップは満たされない。 自己犠牲の上で幸せを感じる人もいるかもしれないが 自分を大切にできないのに 他人を大切にできるはずない どこかで亀裂を生む。 わたしはそれに気づいたから行動を変えた。 すると、魂が輝き出した。

          自己犠牲はもうやめた

          「君はこんなに、魅力的なんだよ。」と、写真を通じて伝えたいの。

          「普段、役者しとるんか?」と、ツッコミたくなる表現力。 出逢った時から感じていた、「この人、美しいな」を思い出しながら撮影してました。(強さや繊細さや哀しさ孤独感などが同居している、なんとも言えない複雑な表情がよき。) 内側の世界へ繋がりそうなテーマ曲を決めて、そこにある感情の一部を感じとり表現してもらいました。(こういうのが撮りたかった) テーマ曲はTK from 凛として時雨のcopyright (The First Take版) https://www.youtu

          「君はこんなに、魅力的なんだよ。」と、写真を通じて伝えたいの。

          「わたしは人生をかけた演劇をしているのではないか」と気づいた今日。

          わたしは最近、明るいとか外交的だとか楽しそうとかいう風に、周りから勘違いされることが増えた。 上記の通りに見られているわたしは、実は本来のわたしとは真逆なんだ。 本当は、内気で人と関わるのが怖くて、部屋の隅っこで三角座りをしているような子どもだったし、今もその内面を持って生活している。 だけど、外で活動しているわたしを見てくれているみんなは、うまく勘違いしてくれている。 みんなが見てくれているわたしは、元々わたしがなりたかったわたし。 なりたいわたしをイメージして、な

          「わたしは人生をかけた演劇をしているのではないか」と気づいた今日。

          はじめてのセルフポートレート

          「んん〜〜。」 朝、目が覚めて天気がよかったので、出かける先を探していた。 海、川沿い、公園、カフェ。 いろいろ見たのに、なぜかしっくりこない。 (なんだろう…。) ふと、置いてるカメラが目に入る。 (85mm…。この距離だったらいけるかも…?) さっそくカメラを三脚にセットして、焦点距離を測る。 (いけそう…!) そんな流れで室内ポートレート撮影をスタート。 撮影している時間は楽しくてあっという間に過ぎて。気がついたら、6時間も撮影していた。笑 外で息をす

          はじめてのセルフポートレート

          コロナ禍の誕生日とこれから

          2021/6/26 23:55 時計の針が、23時55分を刻む。 (あと5分で27歳だ…!) 相変わらず、こういう時に考えることは小学生の頃から変わっていないわたし。 「ピンポーン」 ナースコールが鳴る。 「寝れないんです、眠剤ください。」 と、患者さんより不眠の訴えあり。 昨日もほぼ同時刻に頓用よりゾルピデム1錠内服している。 内服の件で訪室してあれやこれやしていると、あっという間に0時を過ぎていた。 27歳の誕生日は、こうして看護師もえことして迎えた。

          コロナ禍の誕生日とこれから

          うつになる人、なりづらい人

          久しぶりに勤務があって話した同僚の雰囲気が、以前と様変わりしていた。 元々、明るくて友達もたくさんいて、陽気な人だった。 なのに、会った時には既に、180度、雰囲気が反転していた。 「〇〇さん、最近どうですか〜?」 何気ない様子を装い、明るめのテンションで聞いてみる。 すると、その人の中で次々と溜まっていたものがでてきた。 「いつもわたしばかり責められる。」 「上の人はパートの人の言うことを優先させて、正社員の私は守ってもらえない、おかしい。」と。 その同僚は

          うつになる人、なりづらい人

          許すことのすゝめ

          自分の中で許す行為ができていくと、人生の面白さの幅が広がる。 ひとりの人間の中には、いろんなパーソナリティがある。 役割に合わせて、微妙な変化がある。 愛情豊かに素直に人と関わる甘えたなわたし、物事を俯瞰的に捉え論理的に思考するわたし、無邪気に好きに身を委ねて全力で遊ぶわたし、変態的に自己探究するわたし、暮らしを丁寧に楽しむわたし、感性豊かに美しさを追究するわたし。 わたしの中で受け容れ許せる幅が広がっていくと、許せる人、安心して関われる人が増える。 結局はわたしも周りの

          許すことのすゝめ

          わたしの人生の選択基準

          わたしは、いろんなことにチャレンジするのが好き。 特に、今までやってたことと関連性のない分野に取り組む時、快感を得る。脳の全く別の部分を働かせる感覚が、気持ちいい。 面白いとか心地いいと感じることを、素直に選んできた。 もしかしたら、その行動を見て、一貫性がないと感じる人がいるかもしれない。だけどわたしは気にしない。私の基準はいつもinterestingだから。 今までやってきたことを、幼少期から振り返ってみる。 水泳9年、珠算3年、サッカー、バドミントン、卓球、陸上

          わたしの人生の選択基準