谷川岳
2020/10/18
この週末のお天気は今ひとつで、土曜日は雨だったけど、日曜はギリギリ曇の予報だった。
縦走ならともかく、岩だし中止だろうとのんびりハナクソほじってたら、決行の連絡が来た。
天気は微妙なままだったけど、ま雰囲気だけでも味わいたいと思いつつキャンプ地に向かう。コンディションは悪い筈だから無理は禁物だなんて思いながら、深い眠りにつきたかったけど、相棒のイビキでほぼ眠れなかった。
オニオンスープとインスタントコーヒーを作って、おむすびを食べた。セブンのフリーズドライのオニオンスープはコクがあって美味しい。
夜明け前の林道を黙々とあるく。
ほのぼのと本谷が姿を現す。
大嫌いなゴロタやら、藪を漕ぎながら進む。途中懸垂下降して池のほとりに降りた。池のヘリを渡ってちょっとしたスラブを登って行く。フィックスロープがあってホントによかった。
ドロドロの部分やなんやかんやを超えてトラバースすると取り付きだ。
ここまででお腹いっぱいだったけど、これから登るという。ホントに怖いな。
こんな所を先を争って登ったというんだから、いにしえのクライマー達のクレイジーぶりには、サプライズさせられる。
濡れた岩をトップが垂らしてくれた短めのスリングにすがりながら登る。
もはや岩登りの体をなしていない。
こんな崖をリードするとか命がけの所業である。
登り詰めて、幾度かの長い懸垂下降の末に取り付き付近に戻りまた絶悪なアプローチを下っていく。
トップがメッシュの靴に晩秋の沢水がしみるが、全神経を爪先に集中しながらテールリッジを下って行く。
ディップスが登山に必要な意味が身にしみて分かる道を辿り林道にたどりついた時は泥にまみれていた。
ホントにヤバい山行だった。
いつも山を軽く舐めていて丁度いい山行だった感じなんだけど、今回ばかりはトレーニング不足を反省しました。
クソクソクソ