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12/4 天下繚乱シナリオクラフト「天の裁きを待ってはおれぬ」感想

今回も身内シナリオクラフトの作法に則って、ハンドアウトを選択したらそのPCに対応するNPCをPL自身が作成してくる、というレギュレーション。
前回はおれが"鬼平“長谷川平蔵をPC①として、ヒロインも引退した元盗賊という”鬼平っぽさ”をかなり前面に押し立てて遊ばせてもらったので、今回はまっさきに「周りの出方を見てから調整するよ!」と宣言してのプリプレイ開始になった。

自分のやったことなんで自画自賛っつー話になるが、何も言わずに様子見するよりも、こうやって「ケツ持ちするよ!」って宣言する方がずっと良い、ってのは長く遊んできた末に得た教訓のひとつだ。

1.プリプレイ

PC①の場合

最初に挙手したのがPC①。ボスに晴らせぬ恨みを持つことになるヒロイン担当になったのが妖怪ぬりかべ。「気は優しくて力持ち」な不器用キャラは「ゲゲゲの鬼太郎」を彷彿とさせ、登場シーンはなんだか昔話の1幕のように見えるから不思議だ。基本クラスはもちろん白虎。これほど《範囲防御》の説得力がデカいPCも他にはいまい。
前回のセッションでもヒロイン担当となり、ほのかな思慕の念を振り切って旅に出る姿が印象的だった「寅さんみたいな旅の左官職人」。 今回は家族を殺された可愛そうな娘さんのために一肌脱ぐという展開だ。

設定されたヒロインも、「何もこんな子に不幸が起こらなくても」っていういい子で、コトが起こるまでは本当に「普通」な感じのデザイン。下宿みたいな形で部屋を借りていた、っていう関係性も旅の職人っぽくて面白いと思ったものだ。

PC③・④の場合

次に動きがあったのがPC③・④。こちらはシナリオを通常運用する場合には別々のハンドアウトになるところ、今回はセットでの導入として扱うことになった。

PC③は呉羽、という影忍の女の子。残る妖怪絵師との組み合わせで、妖怪絵を封じ込めた紙で折った手裏剣を投じて式神の如く妖怪を召喚するなど、ビジュアル面でもクラスの組み合わせがキレイにハマっている。基本クラスは玄武。影忍の諜報能力も含め、「英傑の支援をする影の英傑」というコンセプトがしっかりした良キャラ。背景設定も含めて忍者然としきっていない「いい子」なところも高ポイント。
伊賀忍軍のPCということもあり、シナリオの依頼人となる協力者は「服部半蔵」がチョイスされた。なにも協力者枠として1から創造しなくても、こうやって公式NPCを使ったりするのもアリ、というのが我々のレギュ。まぁダイスのランダムイベントで寝返ったり黒幕に殺害されたりするケースがあるのでその辺りは適宜チョイスという塩梅。

PC④は紅蜘蛛を名乗るこちらも影忍。田沼意次配下の、虹の7色になぞらえた『七影衆』なる忍者軍団の一員(オリジナル設定)の女忍者。紅の……蘭学でいうレオタードに身を包み。R&R誌にて追加された新クラス「退魔僧」を組み合わせた法力を操るからこれ即ち"退魔忍“である。……である! 田沼何やってんだ。
生まれた瞬間からなかなかのトンチキキャラだったこともあるんだが、妖異妖怪を滅殺すべしというモチベーションが一貫しているので、むしろ今回のような依頼型ハイナンバーだと結構牽引役として活躍してくれる。実際、朱雀/影忍/退魔僧の組み合わせによる範囲殲滅能力はかなりのもので、妖異かつモブともなればその攻撃に耐えられる雑魚は(少なくとも初期作成ラインでは)そうそういない。
今回は田沼経由で半蔵ら伊賀忍軍に手を貸す方向で調整しての参戦である。

PC②の場合

と、ここまで調整で状況を見ていたのがおれ。残った基本クラスは青龍。
前回、同じく青龍でプレイした"鬼平“がいい感じだったし、ここは成長して遊ぶのもやぶさかではない、とも思ったんだけど、このキャラ登場するだけで時代劇のトーンを決定しちゃうところがあったんだよな(笑)
せっかく「天の裁きを待ってはおれぬ」なんだから、今回はもっと天の裁き感を出してやろうと思い、仕事人を遊ぼうと決意。
色々とキャラ案を考えつつ最後にたどり着いたのが青龍/仕事人/新選組の組み合わせ。メジャー特技とかダメージロール特技とかに重複があるわ、仕事人の武器取得特技と《片手平突き》を始めとする新選組の特技が武器種別「刀」に限定されているわ(仕事人の武器は「剣」だったり「鞭」だったり)で、決して好相性ではないんだけど。

新選組って徒党を組んで討ち入りとかするし、仕事人みたいだよね!

という頭の悪い人の顔になりながら共通項を見つけ、そこをフィーチャーすれば面白いことになるんじゃねーかな、とキャラ構築。似てるところを際立たせるため(と、おれの新選組知識の少なさをカバーするため)に、時空破断により化政時代に飛ばされてくる前の記憶を失っていることにした。
これにより「仕事人稼業、なんか昔もこんなことやってた気がする…」とかそういうロールができるようになったわけである。
晴らせぬ悪を代わって晴らす、みたいな仕事人の要素と、「誠」を掲げつつ暴力による治安維持を行っていた新選組の要素、「力と正義の矛盾」みたいな要素も結びついた良いキャラになったんじゃないかなー。

PCはできてもそれで終わりじゃない。そのPCを活躍させるためのライバルNPCを作る必要がある。
この段階で明らかになっているのが、
・ストーリーパターン:天の裁きを待ってはおれぬ
 ⇒GMからは「高い身分によって手出しできない」という追加の情報
・エントリーされているPCたち
・「一般人なヒロインの受難」
・「服部半蔵・田沼意次の依頼」
あたりの要素。あとに回って調整に回る時はこういうお題を手元にたくさん持って動けるから良いよね。
(ちなみに、実際のプリプレイでは新選組のPCを作る前にライバルNPCのイメージを固めて掲示してた。他の人に影響する部分だしね。

ということで完成したのがあんまり江戸では見ない感じだけど公家、貴族の類である。妖異の存在を知った上でランダムに選んだひとりを不幸のどん底に落とし込み、恨みの果てに妖異となるか、どん底のまま自死を選ぶか、それを見て楽しむというワンクッション置いた感じの外道である。
必殺待ったなし。
わりと周りウケもよくて安心したこともあるし、今回のストーリーパターンの情報は端的にいって「必殺するシチュエーション」だったので、ボスの動機とか目的とかまでこっちで設定しきることになっても特に問題は生じないってのもあったね。

でもって導入のイメージ。今回の悪玉が割とこう、しっかりと黒幕然としているから、なにかそれっぽい切っ掛けを経て悪事が露見するほうがいいよね、ということで……おれのPCの導入はまさにその貴族の手によって羅刹に堕ち、OPでPC②によって討たれた男の最期の頼み、ということにした。
羅刹となって最期のときに得た神通力・千里眼で真実を知りながら、もはや悲劇を振りまくことしかでき無い悲しき羅刹の残した言葉に宿星を感じて再び立ち上がる、といった流れである。
…今回はオープニングのイメージまでまとめて作ったんだな、そういえばw

PC間コネクション

というわけで、ストーリーパターン、PC、NPCまでが出揃い。
最後の仕上げはPC間のコネクション繋ぎ。

ここでいい動きを見せたのがPC④退魔忍の紅蜘蛛。PC①が妖怪ぬりかべなのをいいことに送ったコネは「執着」。妖異とひっくるめて悪を為す妖怪も「退魔」の範疇に含めている紅蜘蛛の基本スタンスとして「いつか悪いことをするんじゃないか」とロックオン中、という宣言であった。

……いや、こういうときのいい動きとしては普通「こういう設定なんだけどキミのことは良い妖怪として認識してるからね!」みたいなやつが挙げられるとは思うんだけどね?

「このPCってこんなやつ」を表現する方法として、PC間コネクションもまた重要だよな、と考えさせてくれるやつだったし、何よりもPC①=妖怪という種族クラスの特異性を出すためには良いアプローチだと思ったのだ。もちろんPLが十分コントロールしあえるだろう、という予想も込みで、ね。

おれ@PC②から送ったコネは影忍の呉羽へ。
英傑の影として支援するPC、ということもあったので支援してもらったことにしよう、というところで閃いたのが、自分のOPで倒すことになる冒頭の羅刹。この段階ですでに支援を受けていたことにすればいいじゃない!という閃きのもと、「ご武運を!」と別れた女忍者への「好感」の形でコネを結ぶことに。
ま、「すでに一度妖異と戦った」という共闘路線は選択されやすいコネクションの結び方で、大いに推奨されるところだと思うんだけどね。
最近はその共闘路線になんか色を付けてやろうとバリエーションを模索しているところだ。

もう一方、おれの仕事人は妖怪ぬりかべからコネを送られる形になったわけだが、対魔忍から執着されていることもあり、誰かは「良い妖怪」ってことを知っている必要があったので、ここでもすでに会ったことのある設定の方向で話が進められた。
結果、共闘路線から少し離れて、記憶喪失なのを逆手に取られ悪い妖怪に化かされそうになったところを助けてもらった、という関係に。こうすれば新選組/仕事人みたいな怪異とはちょっと距離を置いているみたいなキャラクターでも最低限、いい妖怪と悪い妖怪がいるということを知ってることにできるしね!

ちなみに忍者コンビとしては呉羽から紅蜘蛛へ「田沼秘蔵の対魔忍、いかなるものか」と「興味」として初見のコネクション。この辺は濃淡をしっかりする方法としてやはりアリだと思うねー。

  *              *

って、Twitterの連投の代わりに感想としてアウトプットしているが、まさかセッション開始前にここまでの情報量をやり取りしていたとは。改めて見ると圧巻だな……。
むしろここまで設定した上でなら、セッションはもはや横綱相撲のようなものである。
……もちろん、不確定な要素やGMのさじ加減とかがあるから、まだまだ不確定な要素はあるけどね。

2.メインプレイ

……横綱相撲の話をしたわけだが、勢いでプリプレイのことを書きすぎて、メインプレイの方に割く気力がちょっと残っていないのが正直なところだw
プリプレイについては記録にしっかり残っているから、あとから参照して見返せる、ってところもあるんだろうけどね!

ということで、思い出せるところの拾い出しで書いていこうと思う。

GMのスタンス

天下繚乱のGM初めて、というGMのスタンスはこれまでの天下シナクラのGMに比べると「PLに投げ返す」手法が多めに見て取れた。PLの「これってどういうこと?」に対して「どんなのが矛盾ない感じになるかな?」みたいに聞き返し、それを採用していくスタイルだ。

GM本人が「時代劇詳しくない」と常に言っていたので、リアリティを増すための様々な部分をPL側から募り、拾い上げていくスタンス。なんというか肩の力を入れすぎないやり方だと感じたものだ。

まぁ投げ返す前からこっちがハンドアウトごと引っさげて持っていったようなケースもあるんだけどなw

ぬりかべのキャラ性

もともと、不器用な大男の姿に変じて人間社会に溶け込んでいる妖怪である。前回もそうだったが、そんな不器用な大男っぷりを見事に活かすプレイングだった。なんと言っても喋り方が独特!努めてゆっくりしゃべるロールプレイのおかげで、そのシーン全体がゆったりした雰囲気になる。
動くときは常に「ドスドスと歩いて~」って宣言付きだったのも良かったね。同じシーン内でも、止め絵からカットが変わるときにはなにか動きを意識すると良いんだが、その辺りの演出を丁寧に出していたのも良かったと思う。

また、PC④対魔忍・紅蜘蛛の「妖異・妖怪滅すべし!」っていうのが彼の目的である「妖異が増えたせいで妖怪まで悪いものみたいに言われたくない」ってのとベストマッチしていたのも面白いところになった。

あとはシナリオクラフトらしいところとして、おれの出していたライバルNPCは「誰かを不幸にして羅刹と変ずるのを見て嗤う」なんていうキャラクターだったんだけど、ひどい目に遭ったヒロインと話しているときに徐々にヒロインに黒い影がまとわりつく、なんて演出をしてくれたり。
更にはクライマックスにおいて自分自身が怒りのあまり「悪い気」をまとってしまうなんてことも。この指摘はPC③呉羽のPLも一役買ってくれて、まさに設定したおれ自身が想定していなかった物語の糸口を作ってくれたやつだ。
どれだけ事前に積み上げたとしても、セッションではこんなに驚きが待っているものなのだ。たまんねぇな!

呉羽の介護っぷり

PC③呉羽(のPL)の玄武観というか。同じ英傑であろうとも決して敵と刃を交えるだけでなく、英傑の活動を支援する「影の英傑」というスタンスにシビれる(いやシナリオ上クライマックスはやむを得ないんだけど)。
PC②豹馬(おれのPCだ)から「かつて共闘した」ってコネクションを送ったのも、シナリオ冒頭で羅刹となった男を倒す、という展開なら「影の英傑」っぷりを遺憾なく発揮できるな、ということでお願いしたところ。「火災からの避難誘導」をPC③呉羽にお願いしてPC②豹馬だけがボスに挑むというセッションなら通常できない展開ができたのも良かったんじゃないかと。

セッション内でもその影の英傑っぷりを遺憾なく発揮し、データ的な達成値支援に留まらず、フォロー役としての立ち回りもお見事。PC④対魔忍・紅蜘蛛のエキセントリックな振る舞いも、そういう意味では対比になって面白かったと言える(その結果対魔忍に対して「介護忍」って呼ばれてたのは少し納得行かない風だったけどw)

PC②豹馬は、シナリオの流れも手伝って「化政時代の”英傑”とはなにか」とか「村雨丸とはなにか」みたいなところまで全部呉羽に聞いて知ったことになった。「あんた何でも知ってんな!」みたいなロールに繋がったのも、今回は呉羽を「影の英傑」としてしっかり持ち上げていこうという思いがあったからだろう。
ちなみにクリティカル成長したPC②豹馬の戦闘中の命中判定のダイス目は相次いでクリティカル値に”1足りない”ここに「ダイス目を+1する」《女神の微笑み》がブッ刺さり、2ラウンドに渡ってクリティカル攻撃を放つ事ができたあたり、コネクションで共闘していた、っていう物語と不思議な親和性を持つ形になった。やっぱセッションやめらんねぇな!

実は行儀の良い紅蜘蛛

「実は」とか書いてしまったのも申し訳ない話なんだが。
PC①ぬりかべとの初顔合わせでは法輪を投げつけていましたね。
(もちろん演出ということは宣言済みで、ぬりかべとコネを持つPC②豹馬が弾き返したりして会話の切っ掛けになったんだけども)

PC②を務めるおれとしては、そのレオタード姿に「なんて格好してるんだ…!(戦慄)」って感じで目をそらしたりするの自体が楽しかったりもあるしね。インパクトは大事だ。

そしてなにげに、シーン登場/非登場のコントロールだったり、シーンプレイヤーが別にいてそっちにカメラが向いている状況ではあまりエキセントリックなところを見せなかったり。PLによって緩急のコントロールがしっかりできているところがよく見て取れた。キツめの性格のPC、口出しや介入をしたくなるタイプのPCだとついついカメラフレームの前に躍り出てしまいたくなるところ、この辺りのバランス感覚はPLの嗅覚だなぁ、と思う。

妖異滅ぼしたい系くノ一として、PCであるぬりかべにも厳しい目を向けたりの一貫性。紅蜘蛛の周りには常に強い一貫性のフィールドが張られているのだ。実はこれ、セッション参加者で同じ幻を見るTRPGのセッションでは結構大事な要素だったりするんだよな。やんちゃに見えてしっかりと柱になってる。こういうPLによるコントロールに上手さが見えるのもセッションの醍醐味だ!

隙あらば自分語り

記憶喪失周りを思いつくまではそこそこ難産だった気がする今回のPC、豹馬。仕事人稼業みたいな矛盾を抱えたまま、ただ心には「誠」の一文字を強く持っているという二律背反性をどうやって出していくか、みたいなところはあったんだけど。

とりあえずラスボス必殺したあとに「屋敷に乗り込んでいって相手を斬る」っていうシーンをフラッシュバックしておけばそれっぽくなるよね!
というのでだいぶ気楽に遊ばせてもらった。

もともと飄々系ちょっと悪いこともやっちゃう兄貴、ってのはおれがいろんなシステムで使っているPCなので、普通にロールプレイする上では特に苦労はなかったんだけどね。

「妖怪のアンタにこんな事を言うのも変だと思うんだけどよ、”いい妖怪”とか”悪い妖怪”とか言う前に、女の子のことでそんな風に怒れるアンタって、こう……人間らしくていいんじゃないか?」みたいにPC①ぬりかべに言ったらえらく照れてくれた。あれが終盤の「怒りに囚われて悪い妖怪に引っ張られる」っていう状況への楔のひとつになってくれてたら嬉しいなぁ。

くノ一二人組との絡みについては、先に書いてのとおり。影の英傑という自己紹介あればこそ、それを増幅できるような関係性を狙いに行ったり、対魔忍として奇抜な格好をしていればそれから目をそらしたり。今回は他のPCの紹介に対して「だいたいこんなスタンスで」っていうイメージをしっかり持ってセッションに臨んだ甲斐をいくつも感じたものだ。

セッション後の経験点計算のとき、「カッコ良かった」って言ってもらったのは嬉しかったね!
個人的にはマイナー《平正眼》から半身になってのメジャー《片手平突き》!みたいな宣言も楽しくできた。新選組のデータはこの辺の”アクションのイメージが繋がる”のも楽しいよな。

3.クライマックス

クライマックスからエンディングに向けての流れはPC②呉羽(のPL)がかなり主導で進めてくれた。
神社へのお参りで「黒幕に天罰が下りますように」と願掛けするヒロイン。そこに残された一分銀を手にとって仕事人の様式美にのっとって行動するPCたち……という流れから、屋敷で手下に向かってこれからの計画を開陳するボスの部屋の灯りがフッと消え、そこに現れるPCたち!という流れまで、GMに提案し周りのPLもそれに乗って……って形でスムーズに首尾よくカッコよく進めることができた。

仕事人枠のおれはただ、頂いた状況に合わせて行動させてもらっていた←

ボスの悪党っぷりはそれこそ、全員が寄ってたかって「こんなセリフいうとさらに悪どくならね?」みたいな感じで盛りに盛られた感じ。天の裁きを待ってはおれぬ!ってなもんさ。

GMが用意してくれたボスデータはPCたちの怒りを受け止めるに相応しいなかなかのヘビー級。全員が[覚悟状態]となる激戦のすえ2R目のPC②による《必殺!》な一撃のクリティカル(PC③の支援による)からの《粉骨砕身》でなんとか倒すに至った。
GM「《一刀両断》と《秋霜烈日》抱え落ちした……」

いやその火力振るわれてもすでにみんな[覚悟状態]なのですがw
雑魚から雑魚への《割り込み》(カバーアップ)を《一刀両断》で押し通ったり、色々と位置取り周りでクレバーな立ち回りをしたおかげでのボス抱え落ちである。あれはPCの勲章といえよう。

4.エンディング

これだけは書かねばなるまい。

それぞれのPCがそれぞれの依頼人に報告したりして進めていた中、トリに控えていたのがPC①ぬりかべ。
今回の「寅さんムーブ」として演ってみせたのが、全てを片付けてヒロインに声をかけようとしたその時!「大丈夫かお前! 居ても立っても居られなくて帰ってきたぞ!」と、ヒロインを案じた相手が旅から戻ってきて抱き合う……というもの。
そして大きな背中を丸めるようにしてその場を立ち去るぬりかべ……。

いやはや、あそこまで彼女のために奮闘したPCを操りながらこのエンディングを用意してくるとは。このMOOの目を持ってしても見抜けなんだわ。

*             *

と、いうことで久しぶりに長々と長文を書いてしまった。
天下繚乱のシナリオクラフトも、身内GMを一巡する形で遊んで、PCともども定着を見せている。ラストレクイエムとかの遊びたい新システムを遊ぶのと、なかなか心苦しい選択肢となっているところだけども……やっぱりこの遊び方は面白い!

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