『星のカービィスターアライズサウンドトラック』の感想

 こんにちは。

 タイトルの通り、サントラの感想です。

 twitterはあまりに人が多く、かといってアナログの日記に書くのも腕がもげるし後世に発見されたくない……と考えたとき、noteなら丁度いいな、と思ってここに書きます。サーバー有難い。
(最初に申し上げますと、2万5千字以上あります。ただ、アホな感想なので頭を一ミリも使わずに読めます

 まず、「星のカービィ スターアライズ」のネタバレは、私がSwitchを持っていないためありません!!ただサントラに付いてきたミニ冊子の情報はチョッッットだけ出るかもしれない。

 もともとゲームをそんなやらない層ですし、Switchが出た当時は、まだwii派だと自任(?)していたので手を出さなかったんですよね…。今になって有機EL当落に一喜一憂する羽目になるとは。買えると良いな。いつか。

 曲自体がネタバレな部分もありますので、一応ネタバレ承知でお願いします。

 ただ、ゲームだけでしか分からないネタは一切無いことをおことわりしておきます(ネタバレしようがない)。

 純粋に、ゲームをやってない者の「サントラだけの感想」です。

 旧作のファンが、最新作の知識なしに最新のサントラを聴いた感想です。

 こちらの前提知識としましては、ハマって追ってたのがUSDXくらいまでで、その後発売のカセットは妹に借りてやってたりしました。
 なんやかんや今年再熱し、20周年スペシャルコレクション、毛糸のカービィ、wii、やりかけてたTDXをクリアし、サントラ購入後に、バトデラをクリアしました。よって上記のソフトの情報は微妙に入ります。

 マホロアとはスペシャルコレクションで初めましてして、かわいいな、って射貫かれましたが、wiiであんなことになるとは…。(順序が逆)

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 まず、この大ボリュームでスペシャルな「星のカービィスターアライズオリジナルサウンドトラック 初回限定生産盤」が公式から直で買える事がありがたいです。限定生産なので多分在庫がなくなれば終わりだと思う…。

 私はついこの間、2021年の秋に買ったので嬉しいことにまだあるはず。
 調べたら2019年発売らしいです。新しいですね。

 詳しくはカービィ公式ポータルサイトの「グッズ」の所から、「CD・本」みたいなジャンル分けがあるのでそこクリックして遡ってくと出てきます。できれば初回限定盤をゲットしてほしい。

 というかせっかくですので すぐ飛べるよう直販ページを貼ります。↓

(下の方でサントラの公式特設サイトを貼ったので、もっと詳しくご覧になりたい方は、ずっと下の見出し「公式サイト」までビュンと飛んで、こんな感想無視してゲッツしてください。)

 そこの情報に詳しいですが、取り急ぎのご参考までに。初回盤にはカービィのプレイボタンっていうミニ音楽再生プレイヤーが付いており、それの収録曲も全部がクライマックスな顔ぶれです。ボス戦・ED多めに色んなアレンジ曲。個人的な話ですが、プレイボタンの最後に入っている「バイバイカービィまたあした!(20周年スペシャルコレクションのED)」は一回目のワクチン接種の神経迷走反射で情緒揺さぶられまくった時に聞いて平静に帰しました。精神安定剤…音楽の力は凄い

 あとオリジナルイヤホンが付いています。左右にさりげなく初代と現代のカービィが居てかわいい。
 とにかくCDが六枚も付いてくる上に(最初に言いますがDisc5と6がクライマックスでした)なんか記念品的な物質的恩恵に満ちているのでおすすめです。
 9000円するけど新品で公式ルートでカービィ仕様イヤホンとプレイボタンとおまけのインタビューと設定イラストとかわいい外装(マルクがいる!!!!)が一度に買えるとなると買いです…公式に還元できる有難さ

 思い出しました。外装と一部のDisc表面にマルクが居るから購入を決めたんでした。あと今までの曲も入っていると聞いて。

 →確かに今までの曲も入っていますが、ほとんど新曲かアレンジで、良い意味で裏切られました。それゆえ聴きごたえがありました。
 前提知識なしでカービィの新曲でぶん殴られるの、混乱しますがジェットコースターみたいで楽しいですよ。
 実感として申しますと、ゲームを諸事情によりできていない人でも十分楽しめました。寧ろそれまでのファンだった人の方がテンション上がるかな。

 とりとめなくなっているので、曲ごとに紹介(ただの感想)しようかなと思います。(もちろん曲名のネタバレはあるのでご注意ください)
 ただの個人用感想備忘録です。

追記:結局個々の感想はDisc3からで、主にDisc6に文量が傾きました。
   旧作ファンが聴くとそうなります。致し方ない。

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 まず何が何だか、ゲームをやっていない勢には良く分からないので最初からだーっと聞くことにしました。

 ウォークマンに取り込み、寝る前布団に入り聴きました。

 CD聴く前に、付属のブックレットは受け取った勢いで読破していたので「めっちゃ最初の方に偽EDがある」「その偽EDの感じで音楽の方向性が決まった」「メタナイトと戦う前に待っていると口笛が聴こえる」(うろ覚え)といった知識だけあり。


ここの文は飛ばしていいです(雑漠感想)


 既に記憶が薄れてしまっていますが、Disc1にも聴き馴染みあるメロディーがあり、「あっなんかアレンジメインなのかな」と思いました。作った人、デデデ好きなんだな~って思った記憶。あっこれドロッチェ団で聴いた、とか夢の泉で聴いた、とか洞窟大作戦だな~とかがちらほら。
(しかし後半のDiscで新曲にぶん殴られる)

 知らない旋律でテーマのように多用されているメロディがあり、これがきっと今作の「テーマ」なんだなと感じられます。優しい旋律です。

 あと口笛は……誰かが吹いている設定でしょうか…ピッチ取れてるけどどこか頼りなさげなのがリアル。メタナイトが吹いてて仮面のせいでフュオオ~ンみたいになってたら面白いので一票…。

 そのバックで鳴ってる風の音みたいなのだけでも一曲ある(「岩ぺきにふく」)ので、これ…そうか作ってるんだ……。そこら辺の音拾ってるだけじゃないんですよね。サラウンドが整っていますし。私だったら山に登って風ビュオオ鳴ってる中マイクで拾って終わりにしてしまいます(素人の発想)。効果音好きなので無心で聴いてしまう。

 それにしても、タイトルと曲(メロディーの感じ)で、「あ、これはこのキャラと戦ってる時の曲なんだろうな」って分かるのが、不文律というか、長く築かれたファンの了解をまるごと掬ってくれてる感じで良いですね。
 ある種の信頼といいますか。「示唆」というのはシリーズ積み重ねたならではの技ですもんね!25年以上の積み重ねだ…。

 そんなこんなで、Disc1も、新作の知識が無くても今までの知見で「今回のこのキャラはこういう感じなんだな~」って楽しめます。もちろん実際に遊べるのが一番ですが!

 Disc2もアレンジあり既存曲あり、ゲームに沿った新曲あり、って感じで五分五分?な印象でした。いや新曲:旧曲で7:3くらいの感触。

 おそらくDisc1と2は実際にゲームをやった人が思い出と共に楽しめるラインナップが強いですかね。

 結局だらだら雑談してしまったのでDisc3から具体的な曲と共に自分用感想を流していきます…。

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Disc3

・一曲目「遥か、きらめきの勇者たち」は流麗なピアノサウンドで始まります。こうして寝る前に目閉じてゆっくり聴いていると、なんだか、音に広がりが出て綺麗になったなぁ~っていう謎の感慨が出てしまう。
 GBのテッテレ~~(ビブラート的ゆらぎ)も好きなのですが、普通に他のジャンルと変わらない色んな楽器を使った「曲」になっていくのが、ハードの変遷とともに、ゲームの進化って感じで感慨深いですね……。

それから、

・「フォルアースに吹く風」……これはいちばんさっくり刺さったかもしれない。

 音数としては少なめで、さっきの「遥か、きらめきの~」との対比で余計にゆったりした静かな印象を受けます。聞いた瞬間に謎のなつかしさを覚えて、「あれ…??」って記憶を辿りました。旋律は確かに覚えがなく、初めて聴く曲だったのですが、「カービィシリーズのどこかで、たぶん聞いたことあるような気がする曲」って感じが凄かったです。

 どこだろう。カービィ3のどっかのステージっぽい、おだやかな風。そのフォルアースがどこか分かりませんが、地球に似たどこかなのかな。あとなぜかエアライドを思い出した。

 これを作曲なさった方は今作で初めてカービィシリーズに関わった方らしくて(ブックレット情報)、「カービィらしさ」的なのをつかむのに苦労なさったお話をされていましたが、それでこれを作り出すとは、優秀にも程がある…とても頭の良い方なのだと思います(単純な感想)。

 きっとハル研サウンドスタッフが3か64かどっかのステージの狭間におとしてきた音を小笠原さん(作曲された方)が集めてきたんだよ……。3の世界に落ちててもおかしくないクオリティだよ…。

 勿論個人の好み(ちょっと落ち着いた静かな曲調が好き)もあってこんなに刺さってるのでしょうが、シンプルながら丁寧な旋律で、音の広がり、絶妙な音質、何処取っても素晴らしいノスタルジーを感じる曲でした。

 ブックレット読んだだけでもとても要領の良い方らしく、カービィの効果音の作り方を数日で身に着けたとかいう良く分からない天才らしいので将来も安泰ですね……。(誰目線

 もう何回聴いても感動します、なんの音か分からないけど手風琴っぽい音が入るパートで≪故郷≫を感じるんですよね…まさに「風」が吹いてる…明らかに風…絶対風吹いている……(?)。

 めっちゃ個人的なアホな感想としては、
カービィとゼルダを足して二で割って追いカービィを振り掛けた印象を受けました。


・「ナゾトキ銀河」…名前がかわいいわね。これでもかというピコピコ音。

 からのピコピコ音新曲だからジェットコースターでした。
 あ…安藤~~~!!さん!って感じでしたが安藤さんで合ってました。いや、全然スタッフさん方の事知りませんけど。積極的に調べたことがないので…。

 ゲーム音楽だから余計に、作った人の事考えないで聴く方がいいかと思っていて…ブレデフォの時のrevoさんもそんな感じの事言ってた気がする。ゲームに溶け込んでいて、作曲者を意識しないくらいが一番いいとか。声優さんもテレビかなんかで似たようなこと仰ってたな。

 確かにカービィの曲で作曲者が誰かどうか意識する暇ありませんでしたね。ゲームに没入しすぎて、ただ曲を意識する際も「このステージとめっちゃ合ってて良い~~!!」って全身でゲームに浸るのが精一杯でしたから。ゲーム音楽としては最高の形ですね。

 そんな意味では今回、サントラで聴いたことによって、あと作曲者(アレンジ者)の情報が今回分かることによって、改めて曲そのものに集中して鑑賞できたな~~、と思います。あまりない機会ですね。USDXのサントラは持ってますけど、それには一々作曲者情報無かったもんな~。

 ただ、vs.マルクの作曲者が石川さんという方(神)だというのは知っている。好きすぎてなぜか知っている…何故かは忘れました…物心ついたら知っていた。
 変拍子好きなので余計に好きですね。マルクに変拍子使ってくれてありがとう世界…これぞマルク……。好きになる曲、大体石川さん作曲なので石川氏作曲に全幅の信頼を置いています(重い)。後述にも出てきますが!マジで良いのだ………ダークなカービィステージ描かせたら右に出るもの居ないと思っています…私は誰だ。マジで何も知らない素人の戯言なのでアハハ!って受け流してください
(これを書いた数日後に、石川氏作曲のメタナイト甲板曲があのグラミー賞にノミネートされました。おめでとうございます。クーッついに世界に見つかっちゃったかァ~!(もうとっくに見つかって居る))

 Disc3は星のカービィwiiからの曲が多めかな?VS.アイアンカワサキのBGMってグルメレースOPのアレンジなんですね。(今更)グルメだもんね。
 神田にあるおいしい中華屋さん、みたいな雰囲気が途中で入ってきてグルメっぽくていいですね。(偏見

・「美の監獄」……トリプルデラックスより

 寝ながら聴いてたのですが、これ来た時は特に「あーっ!これ聞いたことあるやつ!!」って覚醒しました。TDXの曲は他にもあって、ふむふむTDXのだな(この間クリアしたばっかり)、ってなりましたが、これは特に出だしを聴いたときにぶわっとテンション上がりますね。
 そしてこれも変拍子…いいわよね、カービィと変拍子って最高にオシャレな組み合わせだと思うんです。どこか不思議な世界観がマッチするんでしょうね…。


・「古代の塔ピサーシャ」…ゲーム音楽、って感じ。やっぱりなんかゼルダを思い出す

 これも小笠原さんなのか。すごい完成された、かっちりした曲ですね。
 何故か、昔、ゲームの耳コピサイト廻ってた在りし日を思い出しました。色んなゲームの良い要素が入ってるからかな。ゲーム経験少ないから具体的に上げろと言われたら難しいですが。

 ピサってやっぱりあのピサモチーフなのかな。実地行ったことあるので気になります。ゲーム…やはり曲を聴くと気になりますねゲーム…。

 からの、次の「新星ドルムアーツ」には一撮み程のロマサガみを感じました。私のゲームイメージはガバガバなので異論は認めます。

・「支配してアゲルヨォ」……「星のカービィwii」から

 …まずこのタイトル考えた人どなたですか、ありがとうございます。

 wiiで初めてこの曲聴いたとき、三秒くらいで第一印象が「めっちゃカービィの曲ダァァ!」でした。そしてとってもドロッチェ団っぽさを感じた。
 何か関係あるのかと思うほど(ないけど)ドロッチェ団のテーマみがありました。
 当時戦いながら頭の殆どドロッチェになってたら負けていました。

 この、初出のメロディかつ初手で「めっちゃカービィの曲っぽい」を感じさせる要因は何なのか、論文待ってます。j-stageで(??)。


・「きせきの一つ」……TDXをプレイした人みんな感動するから聴いてくれ…

 もう何も言うまい。駆け巡ったステージが走馬灯のように思い出されます。世界、救われちゃったな……って気持ちで終わりますね。いい気分。
 今回は過去作イメージのメドレーが多いのでしょうか。

※申し訳ありませんがまだロボボを手に入れていないので「VS.スタードリーム」がどういうアレンジなのか分かりません。
 曲名見ないで聴いたとき、なんかの集大成かと思いました。メタナイト曲もグリーングリーンズも入ってるから…豪華です。後半で左右から走馬灯が聴こえてくる(!)所は、「あっ、自分、死ぬんか…?」って思いました。
 映画の最後にみんなで力を合わせて主人公が敵を打ち倒すシーン。っぽい雰囲気。これでラストじゃないとは何事…?

・「ゆめをかなえに しゅっぱつ!」……64のポップスターのアレンジ

 曲名が良い意味で子供向けでかわいいですよね、好きです。

 まず聞いたときに深めに揺れるようなゆっくりしたリズムで3っぽさを感じました。
 3のアレンジだっけ、と思ったら64だった。それくらい水彩画み(?)を感じました。
 最初のステージという思い出もあって、安心します。安心地帯と結びついたステージ曲って自然と心が安らぐ。

・「ココロノスガタ」……カービィwiiのテーマ曲アレンジ

 どっちかというと、マホロアの船内曲のアレンジかな?
 ゆったりして癒したっぷりのアレンジになっていました。wii好きが喜びそう。えっ、何ですか一体。マホロアがデレたときのテーマ?

 それはそうと(?)、タイトルがココロノスガタなのが意味深ですがこれもゲームやったら分かるのかなぁ。ローアって持ち主の心が云々、って話をwiiで聞いたけどこれと関係あるかな。

 それからちょっと「ブレイクタイム・ブレイクダウン」は、カービィの曲にして新鮮でした。えっ、私は、スタフィーをやっている…??

 悪い意味でなく、カービィっぽくないけどカービィの曲、って曲もあるので最初はほほ~んって感じかもしれませんが、馴染むとこれも面白いです。ぽよぽよ。

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 Disc4

 正直、集大成的曲が多くて、「もうメインの敵は倒したあたりなのかな」と何度も思いました。が、ラスボス曲はいよいよこれからなのですね。

 曲も新しい空間に入っていくような広がりを感じます。ユニバース。
 それから、それからだよ……

「拝道」「拝殿」…この・・・カービィ・・・あきらかに異色なのになぜかカービィにぴったりなんだ・・・。

 いやもうほんとに不気味さが絶妙~~~~で怖くなりすぎず、宗教というか神様的ななにかの持つ不気味で底知れない闇みたいなのを音楽でこんなに描写できるんですね!?!?!?!
 変拍子ではないのに変拍子より変拍子っぽい不安感が付きまとう。
 タイトルの通り、拝殿、って感じです。ゴォーン…。

 おそらく、神社に例えると鳥居的なものを通過して参道を進んでいくときに「拝道」、面が移ってもっと奥に進み社殿的なのが見えるときに「拝殿」が流れるんでしょうけど、この段階を踏んで「とにかく奥に進むとヤバいものがある」感を増させるアレ、わくわくしますね…。

 カービィで「拝道」なんてタイトルの曲出るとは思ってないので感動。韻を踏んでるわけではない。

「傀儡奉納」……こんな難しい漢字カービィで出てくる…????

 そういえばカービィむず漢字、「凱旋」もあったからそうでもないか…にしても難しい言葉を使うな。儀式関連は難読避けられないとはいえ、タイトル含めてめっちゃ好きです。何するの…カービィで生贄捧げちゃうの…?

 結論から申しますと「最高ありがとうめっちゃ好き」に尽きます。

 とりあえず木々に囲まれて周りに人っ子一人いない薄暗い神社が纏う絶妙にエモい雰囲気、が好きな方にも刺さると思います。

 やさしいんだけど絶妙に調和した不協和音。夜聞いたら怖いかというと、ビビりな私でもそうではなくて、この怖さが、鑑賞できるぎりぎりの怖さなんですよ…!怖さを怖さと認識できる余裕があります。私はめっちゃ怖がりなので、多分みんな大丈夫だと思います。

 とにかく、最高に尽きる…。これをゲームで聴くためだけにスタアラを買おうと思える程に最高に世界観の出来上がった不気味な曲、かつカービィ曲でした。

それから、

多分ボス曲であろう「La Follia d'amore 」を挟み、(難読の後はイタリア語か…どうしたんだ…多分イタリア語…。)

 …あ、途中で多分ボスのボイス?ゲーム内のボイスが挟まっており、今回は「拝伏の神司」ってタイトルなのですが、中々に狂気じみたボイスです。オーディオとかで聴く場合はお隣さんに発狂したと思われないようにご注意下さい。
 音響とか、あまり加工していないのもあって謎の宅録感を受け取りました。修羅場のスタッフが叫んだのかと思うほどに魂のこもった演技でした。
 が、プロの声優さんが吹き込んでいるらしい。なんかばいきん○ん味を所々に感じる。あんな感じです。(?)
 からの、

「拝納祭」……上記の「拝殿」から続くようなめっちゃ不気味な曲

 …なのですが、これが…また最高ですね…。「拝道」「拝殿」で作り上げた世界観と一体なのだろうというのは一聴きで分かります。何より、「拝殿」があまりに刺さった後に、更にそれ系統の新曲を聴けるという喜びに咽びました。

 何ですかサウンドスタッフさん…こういうダーク系めっちゃ作れるじゃないですかというかなんでも作れるじゃないですか!なんで今まで隠してたんですか!別に隠してないですね。ありがとうございます

 モチーフとして「怪しげな宗教」が絡んだからこういった系統のカービィ曲が出たと思うと、モチーフに感謝の極みです。
 個人的に教会や神社の儀式とかいいな~と思うので、そのエモさが作品でどう表現されるのか、これはもうゲームを買うしかないですね。

 少なくとも楽曲でその一部を充分垣間見られて嬉しかったです。

これは思わず作曲者を見てしまいましたが石川氏大明神でした。貴方か!!
 マルク作った人だ!ってテンションぶち上がってしまいました。マルクと拝殿作った人が同じというだけで更に信頼が加速しました(重)。

 欲を言うならこれ系統の曲をもっと聴きたい、と思ってしまう良さ。
 廻り続ける系の安定した狂気も好きなのですが、ゲーム音楽という時点でループ必定なのですよね。この、永遠にループする鐘の音……最高……。
 しかも、怖いわけではなく絶妙に「不気味」の範疇で美しく廻ってるんですよね…。そして大事なことに、これがカービィ曲として受け入れられるという。カービィなんですよ、こんなタイトルでこんな不気味なんですけど。
 ゲーム音楽故に途切れなく一生聞き流していられるという事実に感謝。

 ゲーム買ったらBGMにしよう。(狂気)

 ・「組曲:星羅往く旅人」

 ど、どうした中二病っぽいかっこいいタイトルが多いぞ…と思いつつテンション上がります。
 前の「拝伏」って言葉とかも初めて目にしましたが。どっから語彙出てくるねん…?どんな生活をしてるんだゲーム関係者は。カッコいいよね。その第一楽章とかのタイトルも「胚子の器」とか「哀と渾天の翼」とか、なんかカービィにしてはシリアスだな…(失礼)って思いました

 また新しい試みだな~ってびっくりしましたが、「組曲」なんですよね!

 カービィで組曲…??ニコニコの幻影見てる…?いや公式で新曲だわ…
カービィで組曲出来ちゃった…。すごい時代に生まれてしまった(?)。

 私がにわかなので、どうしてもwiiのラスボス曲とイメージが混ざる。でもイメージとしてはあんな感じです。色んな楽器が変わりばんこに出て来ては結構激しい感じの曲です。弦っぽい音が重厚に支えています。ざっくり。

 この曲、四楽章分あるからか六分半もあるんですよ!

 個人的に曲は長い方が昔嬉しかったな、って思い出しました。極力長い曲選んでウォークマンに入れてたな…。某組曲とか…。

 それでなんか「うお~~(ファイナルエピソードアタック!)」ってなった後の、

・「ラストフレンズ」……圧倒的エンディング感。

 カービィのエンディング、という感じがします。あっ、世界、明るくなったな。…って曲だけでゲームクリアの気配を察知できます。本当にすごいですよね表現……。
 ここにもあの、今回の「テーマ」の旋律が入っています。ストーリーが進んだことがこのテーマの統一によって分かりやすくなっている。

続く、

・「ずっと、君を見ていると。」…圧倒的スタッフロール感。

でも同様のメロディーが用いられています。

 やっぱりグリーングリーンズは入ってました。あと初代のEDだ!!本当に終わるのか~、って感じですが、なんかこの先にもまだあるんだろうな、ってことまで窺わせます。多分ここでは本当には終わらない感。それをED曲でも出せるのが凄い。

 …というかタイトル、知ってるぞ!!!初代の広告の文句だろ!!!ずっと君を見ていると前からともだちだったような気がするよ(うろ覚え)、ってやつ!!!
 熊崎氏そういうことしますよね。(困ったら全部ディレクターのせい)

 …やっぱりここでは終わらず、CDは続いているというか、まだ6あるうちの4なんですよ。流石にもうラスボス的なのは倒したっぽいので、これからどうなっちゃうのかな。先が読めませんでした。多分ゲームも同じだろうな。
 この後にもDisc4の残りがあって、過去曲も再録されています。

・「銀河にねがいを」……カービィSDXの「銀河にねがいを」のタイトル曲

 この、おそらく何度も聴いたからでしょうがどことなく懐かしい感じがすると同時に、掴みどころのない宇宙に投げ出されてしまうような、なんとなしの不安感、がやんわり迫ってきます。

 マルクのセリフ脳内再生余裕ですよね。あの顔でさらっと「ぜ」って語尾使うんやで…。
 スタアラ絵のマルクは本当にまるまるで、もう、丸の権化ってくらい丸いですね。(?)

 ・「スタートステージ(スターアライズ アレンジ ver.)」

 これは小笠原さんアレンジなのですが本当に皆、素ッッ晴らしいなッ!!新しいけどカービィなんですね。新しい風が吹いてる感じがします。
難しいですけど色んな方参加されるといいな~とカービィ曲の色んな可能性を感じました…。

 クッキーカントリーのアレンジもされているのですが、外れがないんですよ…それと、カフェというかスーパーに流れてたら気分晴れそう。

 あとこのDiscから受けた印象は、「ハルトマンの曲みんな好きやな」「めっちゃ初代ED使ってくるやん」でした。

・「異世界からの戦士」……ギャラクティックナイト戦BGM

 これ、アレンジされてるんですね!基本はそのままですが、USDXのサントラで聴いた時と音の感じが違うので、そのままペタッとしたわけではないです。マジ…?ギャラクティックナイトのリメイク(リマスタリング?)が叶う世界線、ありがてえ…。

 もちろんハードが向こうはDSだったのもあって、ガンガン音が割れるような重く響く印象だったのですが、スタアラ版は聴きやすくなっていますね。音が柔らかくなった感じ。
 …いや、そのはず。多分。あの頃よりいいヘッドフォンになったからというだけではないはず笑。

「明日からもずっと、ベストフレンズ。」…なんかポエムみたいなタイトル

 「フレンズ」がキーワードなのですね。

 そういえば、フレンズというと、カービィってプレイヤーが操作するキャラだから感情を表に出すことが少ない気がして、自分から進んで友達を求めるような印象はあまり無いのですが、それだけ「毛糸のカービィ」のカービィは驚きでしたね。こんなに誰かと明確に人間らしく友達になるカービィ、初めて見た…って思いました(言葉にしないだけで、みんなもちろん友達なんでしょうけど)。
あと、毛糸のカービィこそサントラを出すべきだと思うんですよね!(大声)

 話を戻しますと、これもタイトルから察せられる通り、EDメドレーっぽい感じです。

 しかも先程も出しましたが初代のEDをしょっぱなからかましてくる!し、なんと奥義SDXのスタッフロールまですっかり組み込んできた…。音質の良くなったピアノでその旋律を弾かれると感動しない訳にいかない…。
 
 SDXのED中のグリーングリーンズ部分はほぼピアノソロですね。
 このアレンジを聴けて良かった(完全な私感)。
 最後は、SDXスタッフロールの最初のオルゴール部分アレンジで終わります。これ弾きたいな……。無理だ…。

 恐ろしいのはここまででDisc4ってことです。マルクはまだ出て来てない、出てこないのに表紙に居るわけない、じゃあこれからだ……おれたちのたたかいは…これからだ…

 Disc5

 このサントラ、追加アップデートの曲も収録しているらしく、それゆえ追加データで参加したマルクの曲も入っている様子。

 ありがてえ。…ってことはゲーム発売時点ではマルクの参加は無かったのか!マルクのないスタアラ…それも又乙かな…。

・「白熱!ボスバトル」…星のカービィwiiより

 これは個人的な思い出ですが、wiiは家族と一緒に進めたため、その楽しさも相まって、なんだか望郷的な気持ちになります…。ゲームの曲って、それをプレイした時の実感込みで色々思い出されるので特別ですね。

 これ聞いて再認識しました、本当に聞き心地がいいんですよね…。
 やわらかいサラウンドが痛くない。あくまでメインはゲームプレイなのでそっちに程よく集中しつつ、アクションを盛り上げてくれるサウンドです。主人公はこっちなんですよね…最高…。

・「ヒストリー オブ デデデ」…カービィファイターズZより

 ピコピコのvs.デデデとこのタイトルで開始一秒察しますよね。
 あっ、大人がよろこぶやつだ!と。
 最近ファンサービス手厚いな、ってなんか謎にそわそわしてたのですが、こんなにダイレクトにデデデを集大成してくれて、あの……率直な感想としては、「すごくこちらを喜ばせにかかっている!!」です。ありがとう…。
 とりあえず、ハル研サウンドスタッフにおもてなしされたい方は聴いてください。手厚いもてなしを受けている気分になります。

 本当にこれを聴くためだけに「カービィファイターズZ」を買おう、と思わされた次第。このサントラ、プロモも兼ねてるじゃん抜け目ないですね。

 お察しの通り、色んなバージョンのデデデ曲がメドレー形式で入っています。これが同人じゃない奇跡。公式だよ目を覚まして。
 カービィファイターズZはDLソフトらしい。道理で知らないわけです。SDカード買ってから出直してきます。(容量不足)

 その後にメタナイト戦の良音質で綺麗なアレンジ「己が精神との闘い」ですから、単純にうお~~ッってなりますね。(血圧高騰)
 これはロボボプラネットのアレンジらしい。
 成程、すごく音が細やかな感じがする。あのテレレレレーレーレーレ~(音程表記不可能)が周囲を駆け巡る贅沢、高尚な気持ちで味わえます。
 とりあえずロボボプラネットは買います。

 そして「みんなで!カービィハンターズZ(これSwitch手に入ったら絶対やる。よろしくお願いします)」のカッコいい王道系戦闘BGMの後に、
「ヤラレ(テッテレッテレッテーレレ、ピョ!っていう倒れた時のやつ)」
「折れた心(これは知らなかった。ロボボのやられ音らしい)」が来るの、めっちゃこの戦い死んだ感出ている。
 カービィのゲームオーバー曲がウォークマンに入ってるの、なんか強者感があって満足します。(?)

・「The Legend of Last World」……タイトル通りだったよ!

 これ、10分あるんです(2ループ)。大歓喜。メドレー形式ですがもちろん繋ぎがウルトラ綺麗なので綺麗に一続きの曲となっております。

 最初はカービィwiiの曲だったので、wiiステージの総ざらい的な曲なのかな~(wii優遇感をなんとなく覚える)
…と思ったらTDXの曲が来て、なんと不意打ちでレインボーリゾートが来て鳥肌ブォォッッってなりましたね。皆あの部分で血圧上がる筈。
 あっ、レジェンドオブラストワールドってそういう……ここで理解しました。タイトル回収

 多分「ここでファンが喜ぶんだろうなあ」って思って作ってるんだろうと思います、読まれているし読ませている。しめしめ。ここでファンが喜ぶな。しめしめ。

 そのファンサービス的展開は聴いていてとても感じました。一曲ずつでも素晴らしいのにメドレーなのが本当にテンション上がるんですよ。ありがとう。

 レインボーリゾートに入る1~2段階前の、何かリズムが良く分からない笛がピロロロ鳴っている所が、なんともジャンルとして形容しがたく、この詰め合わせを一度に浴びられるのはゲームならではだな…と思いました。豪華。

・「異空をかけた戦い」……軽快ながら宇宙を感じるロックサウンドです

 これ、最初目をつぶって聴いたときは、新しい曲っぽいなーとどこか異邦感を覚えつつ拝聴しました。しかし何となくゲームをプレイしたらこれもカービィなんだろうな、と。聞くほど馴染みますね。
 あまりカービィで聴いたことがなかったギュインギュインのギターのうなりも格好いい。ただバンドサウンドなだけでなく、ちゃんと耳なじみが良いように優しめの音調整をしているんだと思います。他で普通にロック聴く時より、音がお互いに融和している感じ。
 数曲後に入っている「異空をかけた剣王との戦い」も激しいロックですが、程よく力を抜くところがあって、カービィっぽい感じになっています。ピロリロピロリロな速いギターソロが好きな人間にも、とてもありがたい。

・「めでたしカービィ」……穏やかやさしいピアノ曲

 何回EDあるんです??と混乱しました。えっ、何回EDあるんです?
 明らかにこれも、「めでたしだね~」感が出ています。

 ここまで聴いただけでも4,5回はエンディング迎えた気分なのですが。
 しかしこれは過去フレーズをいっぱい援用するということなく、シンプル穏やかなピアノ曲に纏まっています。疲れない。

 このメロディーがそのまま、「異空をかけた剣王との戦い」の後に来る「THE END…?」に続いていきます。
 こちらではなんとなく、カービィ3のEDっぽい大団円感あり。
 3のEDをマイナーチェンジしてアレンジしたらこんな風になるかな、って感じです(ざっくりフィーリング)。

 個人的に「3」は特別好みの絵柄で好きなゲームなので、一番好きな曲を挙げろと言われたら今まで「3の真ED」と答えておりましたが、今回それを「拝道」一連曲で上書きされた訳ですね。めでたしめでたし

 まあ、タイトルから激分かりの通り、これじゃあ終わらないんですけどね。どこまで遊べるねん。買います。


 そこから、しばらく各キャラクターの登場時BGM(各六秒。一瞬。)が続きます。
 それぞれのテーマ曲と思われるフレーズが短く効果的にアレンジされていて、各キャラの自己紹介を聴いているようで面白いですね。

 もちろんマルクのもある。そこを切り取るのか、って意外でした。もっと長くても…と思ったんですけど、一瞬で終わるのが良いんですよね。6秒。
 タイトルも各々キャラが出ていてかわいいです。「ヘイ、ヘイ、マルクがやってきたのサ!」ってタイトルかわいすぎません?ありがとう…
 個人的に「ひょっこりグーイ!」も、召喚時の舌べろーんって顔が思い出されてツボですね。
 アニメ作ったら登場時にこれ流せるじゃないですか。(他力本願)

・「三叉一閃の巫の熱情」……今回、なんか難しい言葉使うなァ!

 さすがにブックレットにフリガナ振ってあった気がするのですが、確かそれには「巫」に「かんなぎ」と書いてあったはず…。

 多分、新曲でいいんですよね。今回のサントラで、このフレーズ聴き過ぎてなんかwiiだかで知ってる曲のような気がしてしまう。
 特に最近作のにわかなのでwiiとTDXとスタアラ新曲が混ざります。
 最近の出戻りファンは分かる感覚だと思います、多分。
 とりわけ組曲のフレーズは何度も出てくるので慣れさせられてしまった。実家だと勘違いするくらい聴かされた。いや、未プレイです。混乱

 サウンド自体はクライマックスに近いような激しい戦闘シーンを想起させるもので、ベッドで寝る前とか電車でうたたねしながら聴くにはちょっと賑やかかな。その分、ゲーム画面を想像しながら覚醒して聴くにはとても盛り上がります。色んな楽器総動員で盛り上げてくれるぞ!

・「だいだんえんの、おもいでたち。」…やっと大団円宣言出たよ。安心。

 …これこそタイトルで走馬灯宣言しているわけですね。戦いは終わった…

 多分間違ってなければwiiのEDから入ります。wii、いいよね…。表現できる楽器数も増えて、またDSとは違った性格がありますね。
 このタイトルでハルトマンのフレーズ入ると思わなかったから、えっまだハルトマンと戦ってたの?って混乱しましたがそれはゲームをチェックします…。大団円だから最近のED(?)が全部入ってるってことかな。

 初代EDから知らない内に今作テーマのEDフレーズに移っているところはさすが公式、敵わん…。アハ体験にも程がある。最初気付かなかった。
 こんなに初代EDを豪華な厚みのあるサウンドで聴きまくれる日が来るとは思ってなかったよ。ありがとう21世紀……。
 

・「ゆうしゃおひるね」……短い効果音

 その後にこのタイトルの短いSE(11秒)が来るので、あっ、本当に寝られるくらいストーリーが終わったんだな、って思えました。
 最後のSEが新しいかた(小笠原さん)で〆られるのいいですね。きらきらきらーん、ってまさに星が降って瞬いているような音です。

 そのあと、Disc5の一番最後の曲は「三魔官シスターズ、恩義を・・・返す!」っていうタイトルの6秒BGMです。おそらく登場シーンのやつ。
 ってことは多分、あのブックレットにあった知らない新キャラのかわいい嬢ちゃんも仲間として操作できるようになる…って事!?

 …めちゃめちゃ戦った気がする(サントラ聴いてただけ)のですが、6が、あるんですよ……。最後のディスクということでED(まだある?)的な曲が多いのかなとワクワクしました。
 結論から言えば、Disc6が一番殺傷力高かったです。


Disc6


・「審判の夢見鳥:バルフレイナイト」…すごい特別な空間にいる感じがする

 …あっ、知らないやつだ!!!!(新キャラか)
 多分追加DLで戦えるんでしょうけど、追加版(実質タダ)でこんなボリュームある曲が聴けるんですか?払いますよ…?大人は財布出しがち

 最初の印象だとちょっとポケモンっぽさを感じた(ピロロロな感じとメロディーに聞き覚え)のですが、これはナイト系の曲だな、って聴き進めるほど実感できました。
 静かな抑揚が、内なる精神の次元での修練を表しているような。
 色んな要素が重層的に飛び交っているんだろうな。
 細かい設定を知りたいです。買うか…。
 どんなキャラか分からぬがメタナイトと戦って欲しいなぁ!(感想)

・「ナイトメアーズバトル」……ナイトメア戦のポップなアレンジ

 ナイトメアもくれるなんて大盤振る舞いです。原曲の旋律そのまま、リズムよく調子がいい感じになってます。
 暫く(十年強?)聴いてない筈が、アレンジでも聴いた瞬間に「あ、あれだ…」ってゲームのピコピコ画面思い出されるのが凄いです。
 サウンドチームが基本的に変わっていないから、当時の雰囲気を熟知したままに原作の尊重ありつつアレンジされて、当時のプレイヤーにドストライクに語り掛けてくれるんですね。

 本当に、ゲーム未プレイですがサントラで聴けて良かったです。そろそろ有機ELを買わせてくれ…。

・「ダーククラウディ」……暗黒物質好きへのファンサに大感謝です

 暗黒曲~~~!!これはアレンジが巧過ぎていい意味で新しい曲になっています。最初なんだっけ…でも聴いたことある、あの辺で…(十数年前)ってなる、懐かしさと新曲のあたらしさを同時に実感できる不思議な曲です。
 首を垂れることしかできないよ…すごいねん…。

 カービィ2のリアルダークマター戦クラウディパークがメインで入っています。そのほかにも何か小ネタで入ってそうだけど完璧に一曲として出来上がりすぎて分からない…。

 ダークマターってカービィには珍しく人型っぽくて、それでいて人でない感が絶妙でめっちゃカッコいいですよね。あれで剣で戦うのだから本当に大好きなんだよ~~
 まぁリアルダークマターの方が本番なのですが。ぷにぷにしてそう。
 3になると小物感出てかわいいよ。

・VS.マルク(スターアライズ ドリームver.)…SDX「vs.マルク」のアレンジ

 打ち込んでいる間にもにやけを隠し切れなかった。
 やった!収録されてなかったらパッケージに居る意味が分からないからもちろんどっかに入ってるとは思いましたけど!収録ありがとうございます。

 スターアライズドリームというのが何を指すのかは置いといて、アレンジというのがね、あの、ありがとうございます、生まれ変わったマルク…。新鮮な…2019年(CD収録時)の新鮮なマルク……。(?)

 最初の「テー↑レー↓テー↑レー↓テー↑レー↓テー↑」って弦楽器入るところ、原曲より回数が多くなっていて(特に二回目)、えっ、え、知ってる長さと違う、私、間違ってる?……って不安を感じまくるくらいのタイミングで、途端にいつものメロディーへと入るので、これぞ!!マルク!!!って感じです。
 よりマルク。アレンジでだけ出せるマルク感をこうして味わえるとは、幸せ・・・本当にありがとうとしか言いようがない…。

 みんな大好き途中の笛の音も、またSDX版とは音が違って新しいノスタルジーに打ちひしがれること必至です。
 原曲にはいくつもの特徴的フレーズが入っているのですが、そのフレーズがそれぞれ入るたびに一々キター!!ってテンション上がる。ぶち上がる。
 酒入って聴いたら確実にぶっ倒れる。

 不安感、そしてホラーにならず、ゲームとして面白いレベルでの不気味感、を出すのが、本当に上手い……。
 そしてファン的にありがてえオブザイヤーなことに、もうこちらの意を「分かられている」ことに、原曲を手掛けた石川氏大明神のセルフアレンジなんですよね…。
 アレンジを重ねることで、作曲者さんの解釈がより異なった次元で味わえる感じがして、マルク大好き人間としてはとても贅沢な嬉しいサプライズです。ありがとう!!(富士迄響く大声)

「ダークマター イン ザ ハイパーゾーン」…「星のカービィ3」リアルダークマター戦

 この流れで、あ、Disc6は既存曲の神アレンジ総攻撃ターム(ファンへの情緒に向かって)なんだなと理解しました。

 3が大大好きなので、マルクからのこれは古参に優し過ぎる……。
 3の最終ステージ、ハイパーゾーン(背景で黒い楕円が飛んでいるところ)に入ってからの、リアルダークマター戦の曲です。これ倒すとゼロ曲に移る。

 あのゲーム音楽でしかやってらんない(?)複雑なビートをこんな綺麗な音でアレンジなさるとは神なんですよね…

 しかもあの雰囲気そのまま、パワーアップして帰ってきた感じです。このBGMで戦ったらもう少し攻撃バリエーション増えてそうだ。

「おとめたちのやみとのたたかい」…これだけのためでも払ってよかった

 正直これを聴けただけで「買ってよかった!」と思いました。
 上記の3ラスボス曲で暗黒物質への感情を高められた直後にこれは…!
 これはもうゼロ様系統のための流れなのよ…。前曲も含めて…。


 初っ端からvs.ゼロツーでぶん殴られて、「あっゼロツーのアレンジなのかな(にっこり)」と豪華なオーケストラ風の音の広がりに感動して聴き入っていると、雲行きが良い意味で怪しくなって「vs.ミラクルマター」ですよ!
 アッ完全今作オリジナルのアレンジメドレー!?って嬉しくなるのも束の間、間髪入れずに「リップルスター」ですよ!!!夢ですか!??泣く

 リップルスターに入る所、今でさえ毎回鳥肌立たずに居られません。鳥肌立たない方法教えてくれ…。
 このノスタルジックな雰囲気は何でしょうか…なんでこの曲が入るとこんなに所謂「エモさ」がぶわっと襲ってくるのだろうか…
 リップルスターの旋律にしかないノスタルジーが存在するのではないか。誰か論文書いて下さい。CiNiiで見ます(?)。
 あのテンポが良いんですよね。ゆっくりではない、あの淀みなく繰り返されるシンプルな旋律が謎に情緒を刺激します。

 「おとめたちのやみとのたたかい」、そういう解釈なんだな、と曲名にもふむふむと頷いてしまいました。確かに。

 纏めると、64の後半曲を特別アレンジした一曲でした。
 …ってことはゼロツーともゲーム内で戦えるの…!?み、ミラクルマターとも…?分からない。違うか…。ただミラクルマターは正二十面体で美しいということしか分からない。
 目を一つずつ潰していくのが堪らん。
 HALはなんて経験を子供に仕向けてんだ…。最高だったよありがとう…。
 同族性の技でしか潰せないのも美しくて良い。対称性考えるとあと一つ潰さないと…って考えたりしますよね。歪な正多面体群作ろうぜ…(悪い癖

 あの使いにくそうなぐにゃぐにゃしたミラクルマター曲を一回ならず重要な繋ぎに使ってくれてありがとう…。

 とにかくこのアレンジには衝撃で、しばらくウォークマンでこの曲が回って来る度桁違いにテンション上がりました。本当に、3~64好きに刺さるラインナップで嬉しい…。
 あの辺の曲がマジで公式で一曲にアレンジされるとは、願わなくとも割と夢が叶う世界です……。

・「ダークミラージュ」…「鏡の大迷宮」ラスボス曲アレンジ

 あ、あれだ~~!!って一発でなる低音。シューティングを思い出す…。

 ともかくバンド風なのにそれがすっかり原曲とマッチしているのが凄い。より迫真というか、ゲーム機から立ち上がって迫って来る感じ。
 音そのものも立体的になっていますし、でも良い意味で平面さを失っていない、新しいダークマインド曲でした。
 …ダークマインドって名前もさ…、こう、刺さるんですよ、小学生の心を失っていない純真な精神に…。

 ブックレットによると、これを手掛けた小笠原さんはロックの方が専門らしくて、成程、お得意の分野なのだ…って納得。
 面目躍如、ってことですね。新しい「カービィ」を聴かせてくれてありがとうございます…。


 ここから旧作テーマのアレンジラッシュで、「真!ドロッチェ団のテーマ」は更に疾走感の増した、人情付いた感じ(?)の豊かなアレンジです。なんだかもっと喋ってくれそう。ドロッチェ団映画化したときに劇場で流れていそう。

 ついでに「あつめて!カービィ」はドロッチェのセリフ資料が豊富に拝見できるからおすすめです。こういう口調でしゃべるんだな、って…。
 優しさの塊ながら、ヒールである…。
 …あっ、ってことはスタアラってドロッチェも出演するのか。買います。


 続く「覇王戴冠~OVERLORD~」はwiiラスボス曲のメドレーです。まずタイトルが格好いいな。近作は特に漢字で厨二心を刺してくる気がします。

 すみません、wiiの曲がごっちゃになっていて、ステージ曲も入ってるのかよく分からないというか、ラスボス曲自体がいつもの過去曲アレンジいっぱいセットなので、原曲全部把握は難しい…。

 一曲としてすっかり完成しており、「繋いでいる」というような違和感はびっくりするほどありません。
 ぼーっとしていると一個も繋ぎが分からず普通に一曲として聞き流してしまうほどスムーズです。

 wii中の各ステージで流れているフレーズは確かに入っているので、これもラスボス倒すぞ的な、走馬灯的演出なのかと思いました。すべてを包含したラスボスの存在…。

 ともかくwii以降のオーケストラっぽい壮大なラスボス曲が好きな方にとっては、まんぷくプレートだと思います。お腹一杯になります。

 続く「月魄のファントム」はTDXのラスボス曲アレンジです。
 これも多分TDXのそれまでのステージ曲まで取り込んでいるぞ…。本当にアレンジが巧過ぎて原曲を忘れる。

 TDXのラスボスはとにかく美しいですよね。ひたすらに美を極めたらああいうグラフィックになるのか…って感嘆しまくりつつ倒してました。
 鑑賞の領域です。良いもの見させて貰っている。
 おそらく3DSで表現できる目一杯の美しさじゃあなかろうか、とまで思います…凄いぞ…これがSwitchで表現されたらセクトニアさまの美しさはどうなっちゃうんだ…!?直視できるのか。

 これに続く、

・「幼き日に視たデウス・エクス・マキナ」…タイトルからもフレーズからもロボボプラネットからのものと推察されます

 …も集大成っぽい、テンション上げてくる感じです。
 この流れでいくとこれもラスボス曲アレンジなんだろうなぁ。

 まずタイトル!!!デウスエクスマキナって ひさっびさに見ましたよ!
 その通り「機械仕掛けの神」っていう意味で、古代ギリシャローマの演劇とかで最後なんだかんだ大団円にしてくれる、まぁ創作者にとっては都合の良い秩序のことで…。
 最近の人分かるのかこれ、オタクと古典ファンにしか分からないのでは…

 旋律は基本的にあの「おーおー偉大なハールトマンー」のフレーズで構成されています。このフレーズだけは知っている。カラオケで聴いた…。

 途中に挟まれた「カービィ凱旋」と「グリーングリーンズ」とギャラクティックノヴァ(シューティング面のやつ)のフレーズを聴きとれましたが、何か意味あるのか…。
 ノヴァに至ってはうっかり被っちゃったテヘペロってレベルじゃ ねーぞ…!後ろの小さな音も完全にノヴァのメロディを辿っています。

 ゲームやらないと分からぬ…。多分タイトルからして関連していそう。
 あれ、これロボボだけじゃなくて総動員ラスボスED?って思ったくらいに上記のレジェンドなフレーズが入っていました。
 ロボボ自体がこの要素を包含しているのかもしれない。
 成程、ここで示唆して旧ファンをロボボに向かわせる効果もあるんですね。買います。

・「組曲:星羅往く旅人」

 これは前のディスクでも出て来たんですが、こっちは楽章ごとに四つに分かれてるからまた追加版のアレンジなのかな…?基本フレーズは一緒です。

 ただ、それぞれの楽章の間にSE(多分、敵の声)が挟まれており、敵にダメージを与えて段階的に次の楽章・形態に移っていくのだと思います。そこまでサントラで悟らせられるとは…。

 そしてそのSEがカービィシリーズ初参加の筈の小笠原さんなんですよ…上記の如く、カービィ畑の効果音の作り方を数日でマスターした秀才の方なんですけど、この形容しがたいSE…。

 そのSEにももちろんタイトルが付いていて、「繭の響応」「混沌の鳴」とかいう、ゲーム好きにさくっと刺さる絶妙なカッコよさ…。
 饗応じゃなくて響応なんですね。響くんだね……。
 タイトルを知られるのもサントラの良さで、ならではの楽しさですね。

 組曲なのもあって、すごくゲームの展開に密着した構成です。
 ブックレットによると、この楽章が途切れることなく、プレイヤーが倒した時点で滑らかに次章に移るようです。すげーな…。

 特に「第四楽章:生誕の希望」はグリーングリーンズのフレーズが入ってきて盛り上がりも加速していきますね。
 で、最終楽章を残したまま別の曲が挟まれます。

・ドロシア ソウル(スターアライズ ショートver.)…「タッチ!カービィ」ラスボスのアレンジ曲

 ここでドロシア曲が来ると思わなかったので情緒が…。
 めっちゃめちゃに左右にPan振りされるので、あのタチカビっぽいエレクトロな雰囲気に振り回されます。ど、どういう経緯でドロシアソウル?
 ガンガン空間が歪む感じで、うわ~~!ひえ~~ってなります。聞けばわかる…。最高にロック(スタンス的な意味で)な曲を聴きたいときオススメです。

・「組曲:星羅往く旅人 最終楽章 :煌めき星」……本当に最後。

 これだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 あっ、最終楽章、6分ある!そして始まった感じは他とあまり変わらないな、ふむ新曲ね、っと思って聞いたら序盤でもうグリーングリーンズの純粋で綺麗なピアノアレンジが入り、ちょっとまずい(良い意味で)予感を覚えました。
 そっからまた新しいフレーズの反芻になったので安心を挟みつつ…。
 またグリーングリーンズのピアノソロになり、後ろでやさしいコーラスが入り、美しいながらもラスボスの「何か来る」を感じさせ、微妙なピコピコっぽい音が入った瞬間に嫌な予感(良い意味で)が危惧(良い意味で)に変わり、ピコピコ音が新曲フレーズにハモる感じで絡んでくるんです。

 段々ピコピコの音量が大きくなって、「や…やめろ…」ってこっちは身構えながら聴いているわけですが、後ろのベースが初代のグリーングリーンズのベースっぽくなった瞬間、うっすら目を背けていた「途中からGBの原音でグリーングリーンズが取って代わられるんじゃないか」という可能性の現実味を察し死を覚悟しましたね。

 それでもグリーングリーンズの主旋律はピアノと弦っぽいなにか(分からんが優しい響き)で最後まで保っていたので情緒崩壊せずに堪えられましたが。主旋律まで全部GB音になったら「ウワ~~~~!!!!!!」って心のダム決壊して死んでました。
 いや、HP的にはほぼ瀕死(良い意味で)です…。
 20年の重みはただごとじゃないんだよ!

明らかにクライマックスっぽい演出を感じたその後、

・「「幸せ」だと伝えて」……穏やか。とても安らぐ

 …ってタイトルの曲だったので、スイングしたくなるような平和な曲調とともに、あれ、これクリアしたかな、と察しました。よかった…(?)。

 いやもう、組曲とはいえ、こんなに曲で怯える(良い意味で)ことは初めてでした。
 本当にもう心臓に悪いです(良い意味で)。ピコピコ演出はみんな、これ絶対喜ぶからね、軽率にじゃなくて最後にぶっこんできたところが本当に分かってますね……
 初代出せば喜ぶと思ってるんだろ!ちょろいなって思ってんだろ!(?)と最初は思いつつ、此処までのボリュームのサントラを一通り聴くと、やっぱり絶妙に愛を以てスペシャルアレンジされていることが分かるのでこちらは五体投地するしかありません。プレイボタン収録の「バイバイカービィ またあした!」も同様。こっちも最後「あっ!やりやがった(良い意味で)」って呆然としましたね。実際のゲーム画面、あのED画面のオマージュも相俟って。

 この作品(スターアライズ)自体が、今までのプレイヤーへのファンサービス的意味合いも持っているらしい(ブックレットより)ので、何だか過去作フレーズの引用が多いのもその意味で納得です。
 これを全く、完全新作、と言って出されたらちょっと違和感が残るかもしれない。いや、曲だけの印象ですが。

 サントラからの感想ですが、過去をサービスしつつも、通じて新しいカービィが再生産されていた感じを受けました。今のスタッフがやるとこんなんになるんだぞ!っていう。カービィでこれをやる意味は何なのか、に対する答えみたいなのが裏側に潜んでいる感じがします。

 ただアレンジだけにとどまらず、本当に驚きを以てこっちに投げてくれました。こう来るのか!と、特に後半のDiscは驚かされっぱなしです。
 新しいといえばマジで「拝殿」や「傀儡奉納」を産み落としてくれたスターアライズ……、気になる…。ストーリーで聴きたい。

「バッドボスブラザーズ」……「星のカービィ3」ラスボス曲アレンジ

 からのめっちゃ気の抜ける(誉め言葉)スタイリッシュ平和アレンジが、まさかのvs.ゼロなんですけど!
 あまりに原曲の雰囲気と乖離しており、最初気付かずに「なんだっけこの元曲…」って記憶を辿らないと思い出せませんでした。

 タイトルに全部集約されています。バッドボスブラザーズ。バッドな兄弟ですよ。おい、やってやるぜ~みたいな海外のコミカル映画っぽさを感じる。
 テンポもスウィングできるくらいゆっくり。
 これならカフェで流れていてものんびり聴いていられる。暗黒みがない。

 カフェで椅子に座って(?)飲んでいるゼロはこんな感じだろうな。コメダのフルーツジュースとか似合いそうです。これは主観です。

・「さよならカービィ:未来行く星のひと」…今回テーマのオルゴールアレンジ

 おそらく、これはエンディング曲でしょう。(エンディングn回目)

 完全にオルゴールアレンジです。Disc1から幾度もこんにちはしてきた、今作のテーマといえる新メロディがかわいいオルゴールアレンジになっています。
 途中で初代EDっぽいフレーズが入るのでこれまたED感を経験的に聴者へ教えてくれます。

 ここで大好きな点は、本当に優しく綺麗な音(コームをはじく音も含めて)であることは勿論、実際にオルゴールを鳴らしているかのように、テンポが次第にゆっっくりになっていって、旋律の途中で、ゼンマイが切れたように静かに止まるというアナログさを感じるところです……。途中で止まるのがリアルで堪らないですね。

 その後に初代の「カービィダンス」(10秒)を入れてくるので本当に!!あっ、本当にゲームクリアした!と此処で初めて安心して肩の荷が下りました(私はゲームをしていない)。

 その次、一番最後の曲はオーケストラアレンジで初めて聴くバージョンの「グリーングリーンズ」でした。
 こんなにアレンジされる曲も珍しいのではあるまいか…。今作を考えると軽く100回は超えてそうだな…。


 と、いう事でDisc6までゲーム知識無いままに突っ走りました。
 やっぱり結論を申せば、ゲームをできていなくても、既存の思い出で楽しめるCDでした。

 やはりゲームをしたらもっと楽しめるだろうな、というのは勿論です。特に前半のDiscは本編色です。

 後からゲームをする人も、もうやったよって方も両方楽しいボリュームになっています。

 カービィ3あたりが個人的に好きなので、感想もそっちに偏ったかもしれませんが、本当にあの辺はテンション上がります…。
 Disc5,6について多分、おれたちのターンだ…って大きな友達は思うはず。
 アレンジでまた印象も変わりますね。ハイパーゾーンを入れてくれるとは手厚い。

 初聴きから暫く経ちまして、すごいなあと改めて思いましたのは、段々新曲の方に関心が向いたことです。

 もちろん「慣れ」もあるのでしょうが、今回初めて出会った新曲も確かに、ゲームやってなくても「カービィの曲」なんです。慣れると余計に新曲の良さが染みて来て、また聴きたいな、ってなりました。

 一番最初に聴いたときは「ふーん」って受身的に享受していた組曲フレーズに親しみを抱くようになってました。ノリがカービィなんだよな~。

 それだけ世界観が出来ていてサウンドが繊細に完成しているということで…すごいな~。また好きな曲が増えて嬉しいです。

=================

おわり


 自己満足とはいえ、二万二千字…軽く卒論のボリュームを超えかけているわけですが、本当に取り留めない散文ですみません。
 公開する以上は読みやすいようにしたつもりですが、私感であることに変わりないのでそんなに参考にならないかもしれません。

 とりあえず、
 ありがとう「拝道」!ありがとう「傀儡奉納」!
 ありがとう今作のよくわからない宗教団体!!

 普段カービィでは刺してこないツボをカービィで刺されました。

 その宗教団体って、ブックレットにあった神官が関わるんですよね。ボイスがばいきん○ん的情緒のある…。そのキャラ設置も新しいなと思って気になります。BGMがあんなにカービィにハマってたのですから、グラフィックもカービィの枠に収まっているはず。

 ゲームへの信頼感も高まったサントラでした。
 これなら最近なかなか追えていなかった私でも「カービィ」として楽しめる気がします。

余談

 
 ブックレットには、サウンドスタッフさん方とディレクターの座談会(程良くフランクでいい感じ)が収録されています。

 細かな字を追いつつ、あっマルクの方だ!って思いつつ石川氏大明神が人間の御言葉を宣っておられることに感動を覚え(あたりまえだよ!!)、安藤氏の大物感と小笠原氏のフレッシュ感に独特かつ和気藹々(??)とした良い関係を垣間見ることができました。
 個人戦だけど団体戦、が絶妙なバランスで成り立っているのですね、こちらの現場…。みなクリエイターとして独自のスタンスをお持ちなので、それぞれ聴いていて三者三様で面白いです。

 個人的に、石川氏は常識人のイメージがありましたが、「夜中に場末的な話をする石川氏」のエピソードを拝見できたときは、やべえ、この方、やばい、天才だ…ってめちゃめちゃ面白かったです。

 いや常識がありながら、ちょっとなんか達観とダークのグレーゾーンみたいな所をお持ちのようで、これはまずい、スタッフにハマったら終わりだぞ、と自分を戒めました。絶対面白い方だ。(ただでさえマルクのバイアスかかってるし)

 大人が、作品だけでなく作り手にまで魅力を感じたら終わりです。其処は巷で言うところの沼です。作り続けないと作品の情報には限りがありますが、人間は生きている以上無限の要素があるので底なしです。(自戒)

 次元は全く違いますが、学部時代、夜の食堂で人生の闇の話を友人とした仄かな記憶を思い出します。
 そこそこ考える機会の多い人々が夜に集まると、自然と深い(というより深淵の)話に向かいますよね…。
 その時、相手は頭良くて私はこの通り能天気ですから、相手が闇を語って私はウルトラポジティブに話していただけなので、あれですけど。
 桁違いに優秀で、かつクリエイターの方々となると、その場末的なお話も迫真を以て響くんでしょうね。すみませんツボでしたので長くなりました。

 石川氏、「いつか作れなくなる日は来るんだし」みたいなことを仰っていたようですが、神BGM(最大の前科:vs.マルク)を創るお方は神に愛されて長生きするので、長い目で生きてください…。いや長い目でも見ておられますけど…。

 ゲーム制作ってもっとみんな連携をとって、此処の曲をいつまでにお願い、というのを粗方決めてしまうものだと思っていました。
 実際そうでもないんだな~という現場の忙しさというか、大変さ、自由さをお話頂いていたのが印象的でした。自分の曲が何処に使われるか分からないの、なかなかですね…。他のスタッフ方もそうですが、本当に大変な仕事量だったんだな、と…。

 というか200曲超えを三人で仕上げているのヤバくないですか?(今更)

 再録もありますが。効果音もきっと、全部をCDに収録したわけじゃないでしょうから、ものすごい量だったんだなと圧倒されます。

 …ここまで、CD聴く前にだーっと拝見した印象だけで書きました。

 改めて今、CDの曲を何度も聴いた後、ブックレットを拝見すると、すごい、仰っていることが分かります。(あたりまえだ
 聞く前だと何がなんだか上辺をなぞる感じで、正直よく分かっていませんでした。曲聴いてから読むと桁違いに解像度が上がります(そりゃそうじゃ

 改めて見ると、すごく濃く具体的な話をされています。特にゲームをやった方には感動もひとしおだと思います。

 石川氏が怖さの塩梅に試行錯誤したのって「傀儡奉納」だったのか!!あれは計算された絶妙な「怖くなさ」だったんですね。脱帽です。
 ここまでくると没になった怖すぎる段階バージョンも気になります…。
 この世に一瞬でも存在したすべての「傀儡奉納」マイナーチェンジ版を、聴きたいですね……(それくらいツボに入りました。最高の「恐さ」です)

 見返すとブックレットにもいっぱいマルクが載っています有難う!

 印刷も綺麗なので、良いもの見させてもろてます感。ステージやキャラのグラフィックを鮮やかにお楽しみ頂けます。
 ドロッチェとアドレーヌが同時に存在する座標、此処に在り(衝撃)。

 ラスボスっぽい(暫定)神官の設定イラストもありますので、完全に視覚からの情報を断ちたいなら、クリア後、御覧になった方が良いです。

 最初に神官見た時、外見がこわすぎて…いや、こわい…。「美形」のバージョンになっていたらきっとまた違った愛でられ方をしていそうだ。神官とかいう良さげなキャラと相俟って益々女性信徒が増えていたんだろう。
 しかし現デザインも、ずっと見てるとかわいく見えてくるから謎です。

 以上、ブックレットも、特に曲を把握した状態で見ると大ボリュームなのでおすすめです。
 さっきので見るの二回目ですが、話の内容の解像度がびっくりするほど段違いですので、曲を知ってから見た方が良いです(当たり前)。


公式サイト

ここから、なんと公式からゲットできるよ!!

 ↑この特設ページ、実は今調べて初めて到達したもので(当時はポータルサイトから直で購入ページに行った)、なんとここ限定のスタッフ座談会があるとは知らず、さっき一気に読み耽りました。

 背景が深い星空なのもいいですね。フォントと相俟って読みやすい。
 以下無視できなかった座談会摘み食い

 ディレクターの「先輩方、厳しかったですよね。」に対して小笠原氏が「そうですね」と答えるところ、大変正直でにやけてしまった。
 そりゃ厳しいよな……ありがとうございますそんな中「フォルアースに吹く風」を世に出して頂き良かった…。

 ブックレットでもものすごいブラッシュアップを受けたことが察せられ、その辺詳しくお話されています。安藤氏から渋いリアクションを何度もお受けし、「うーん、まあディレクターは良いっていうんじゃない」みたいに言われたらしいことまで語ってくれています。そして本当にそうなったり…(この他のエピソードでもそうですが、スタッフの方がお互いに多くを語らず分かっていて、相手の出方とか、自然な連携をとれているのがすごい)。

 特設サイトでの言葉によると、ストーリー最後ら辺の「宇宙編」となったときにはじめて三者の楽曲が混在する形になる、とのこと。
 やっぱり、宇宙だったんですね。ゲームを知らなくても楽曲だけで宇宙感が分かる表現、改めて凄いです。
 あの、カービィの宇宙感。星の外だぞー!っていう。組曲とか時空感マシマシでした。

 そして急にドロシアソウルの曲が挟まっていた理由も思わず判明いたしましたが、後半の休憩の場面でBGMとして入っているとのこと…。
 休憩!?
 成程、だからサントラでもあの謎タイミングなんですね。ひとつ謎が解けました。唐突にドロシアがやってくるのではなかった…。

 確かに単品でもぐるぐるするような曲ですので、一種のトランス状態を味わってもらうためには効果的な演出です。
 休憩でこれ使うステージ、ヤバそう。クリアできるかな…。

 あとは、ナゴの声が本当のネコの声を元にしていたり、グーイの音(?)は3から引っ張ってきたのを作り直していたり、と色々拝見出来ました。
 もうなんか、これだけで40頁もう一冊出してくれ……と思ってしまうほどポンポン面白い話が出てくる。そりゃそうですね、作業量がとんでもないですよね。

 グーイに関しては3のファンとして本当にありがとうとしか言いようがない 有難うございます。
 完全に作った同じような音でもいいのですが、実際にデータを3から引っ張ってきた、っていう段階が、本当に「あの場」からグーイが帰ってきた、って事実を裏付けているように思えて、余計思い入れが深くなります(まだ遊んでないのに)。

 その話の中で仰っていましたが、本当に、石川氏、そしてサウンドスタッフの方々、長く生きてください……

 熊崎さんも何度か仰っていましたが、今回のゲームは本当に「集大成」として制作されたんですね。
 実際、新しいフィールドで昔の好きなキャラクターを使って遊べる機会はここでしかないと思うので、(マルクを操作できるなんて、夢・・・??)ありがたい。

 あとマルクの声はSDXver.とUSDXver.とで二種類入っているということが分かったため、これからもハル研を信頼しようと思いました。分かりすぎている…。これも今作だけだ…ありがとうございます……。

 このHP座談会で初めて知りましたが、石川氏大明神が手ずから殴った缶の音とか御自ら夜中に吹いた瓶の音が入っているようなので、SEひとつ見ても試行錯誤の集大成が楽しめます。
 殴られた缶の音(コン…)に聞き耳立てますわ…。HAL研の空き缶、good job

 音響ひとつで半日試行錯誤するのも本当にすごいな…こんなに違和感なくゲームを楽しめているのは大人の力がたくさん合わさった故なんですよね。

 子供の感性って鋭敏だから、ちょっと手を抜くと違和感としてすぐ分かってしまうでしょうし、なんか万人に向けたものを制作するのってむずかし~~(語彙力)、と思います。そのクオリティだから大人も十分楽しめているんですね。
 子供のほうがすぐゲームの世界に没入するので色々な面に気付くんだろうな。って昔のゲームプレイ想起して思うところ。
 段々フィルターがぼけてくる。私は…鈍くなった。大人になっちゃった。

 そんな大人になっちゃった人にも繊細に響くサウンドを提供してくれたサントラでした!!ありがたい。久々に音で感動しました。

 とにかく「おとめたちのやみとのたたかい」に大感謝セールを開きたい。
 ありがとう。これは「スタアラ」だから出来たサービスで、スタアラだから聴けた曲なんだと思います。


余談の余談


 曲を何度も聴いて、ブックレットを読むと、それだけでゲームの粗方も分かったような気になります。が、きっと分からぬ要素がある筈。
 それを踏まえたうえで、どう違っているのか答え合わせをしに、ゲームをプレイしようと思います。
 ゲームへの楽しみも五倍増しになる豪華CDでした。
 逆にこのサウンドじゃなかったら、買おうと思わなかったかもしれません…。

 だって当時のあのCM,「ハートをぶつけて」「仲間をとっかえひっかえ大冒険」ですよ。見た時思わず「カービィそんな…悪女みたいなこと…」ってびっくりしちゃったよ!!なんか正攻法みたいなのじゃないことに困惑を覚えた記憶。かわいいカービィになっちゃった…って…(カービィは昔からかわいいけど、基本「強い」メインだと思っていた)。そこから、この作品はずっと今までそのイメージだったので。
 もっと別の宣伝方法あるやろ!困惑したわ!!

 実際にはもっと面白いです。ちゃんとした設定がありそうなことがブックレットだけでも察せられます。
 ブックレットのゲーム画面見たら、表現も多彩になっていて、これはこれで新しいカービィかな~って興味が湧きました。

 「カービィ感」を保ちつつ、新しいサウンドが飛び交っていたCDだったので、ゲームもそんな感じだろうなと前向きなイメージがつきました。

 すみません。長くなりました。なんとか三万字は突破しないで済みます。

 こんなアホみたいな感想、もとい雄叫びを最後までお聞きいただきお粗末様でした。
 貴方は前世で五億本の論文査読でもしていましたか?ここまでお読みいただけたなんて、尋常ならぬ才能です。

 とにかく特設サイトをご覧になって、あと基本的に変わっていないサウンドスタッフと後半Discのタイトルにピンときたらお勧めします。
 そこで御覧になれますが、プレイボタンめっちゃかわいいよ!!後ろに安全ピンが付いてて服につけて聴けるよ。

 買ったら一緒に語ってください。一人じゃ収まり切らぬ興奮が収録されていますので!こんなしょぼい文章じゃ語り切るのは無茶です。


 余談ですがブックレットによると安藤さんの初参加タイトルが『ハイパーゾーン』で、ダークマターもニッコリ…。
(調べたらそこのステージ名がカービィ3に引用されてたりするようでオイオイ!!!エエ!(裏声) 知らなかった…。
『ハイパーゾーン』はハル研のシューティングゲームなんですけど、買おうかな………)P.S: 買った。良かった。

 公式でいまだに販売してくださってありがとうございます…。クラブニンテンドーの交換とかだとすぐ終わってしまうので。
 販売してくれて、ありがとう…手にしてよかったCDでした。図らずも感情ごと揺さぶられ、思い出と共に色んなステージを垣間見られる、テーマパーク気分を味わえるようなサントラでした。
 感情ジェットコースターになるので(特に後半)、少しずつのんびり楽しむのが良いと思います。ブックレットの内容を踏まえた上だと、更に大ボリュームなカービィを享受できました。



12/3、誤字チェックを終えて追記。私自身は華麗に抽選外れました(4度目)が、知人が当ててくれたのでやっとswitchが買えます!!!!
ありがとうございます!!記事中でも何度かswitchに飢えてて笑いました。

今となるともう書けない記事だったので、記念として書いておいてよかったです。
同じくswitch買えなかったけど気になっている・旧作ファンってだけで楽しめるCDなのか気になっている、って方の参考になれば幸いです。
ただの雄叫びですけど。
ありがとうございました!

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