見出し画像

サービス残業と向き合い方

サービス残業が嫌で、どうしてもいらいらする。

そんな悩みを相談をした時、真剣に解決策を一緒に考えてくれた。

こんなの定番の話題のつもりで、「うんうん、分かるよ」とか「自分もそうだよ」とか「仕方ないよね」とかそんな返答を受けることを想定していたから少し驚いた。

そこで、ふと気付いた。
私って本当に解決する気あった??

この悩み相談はきちんと解説策を求めるものだった?

って。

同意とか慰めとか、そういう言葉が欲しかっただけなんじゃない?

いやいや。でも、嫌なことは事実で、しんどいと思ってるのも事実。でも多分、どうしようもないって思ってた。だから何もしないけど、不満だから愚痴は言う。

本当良くないな、って思った。しかも真剣に考えてもらうまで、これが解決を求めてない悩み相談、というのにも気づいていなかった。

だからもっと真剣に、この悩みについて考えた。きちんと向き合おうと思った。

多分私は「サービス残業をすること」以上に、「サービス残業をすることによって毎日イライラすること」が本当に苦痛だと思ってるんだとおもう。

どっちも同じじゃない?ってなるけど、なんかちがう。

サービス残業と言っても、毎回1時間くらい残業するくらい。でもそれに対してイライラしている。

でもね、家に帰ってスマホでだらだら時間をつぶすこととか、ぶっちゃけるとよくある。

でもそのことにイライラすることって多分そんなにない。(もちろん独り身で時間の自由が効くから、というのがかなり理由にあるんだけどね)

そりゃ度が過ぎると自分が嫌いそうになって落ち込み始めるけど。

でもさ、当たり前のように残業させられることに毎日イライラするんだよね。自分で自分の時間の無駄遣いしておいて、他人に自分の時間を勝手に使われると本当に許せない、って気持ちになる。

それから、周りが当たり前のように受け入れてることにモヤモヤしていた。だから、こんな感情になる自分の方が心が狭いんだと思ってた。

当たり前、と受け入れた方が心は穏やかに過ごせるはずだ。イライラしてもしなくても、実質働かされる時間は変わらない。

だから、受け入れた方がお得だ、作業効率だってその方が良い気がする。そう思っているのに。

そんな自分が嫌だった。

でも、相談している時にすっきりとする言葉があった。

「確かに、あなたの言ってることが正しくて、社会の方が間違っているからそう感じるのは当たり前」

間違っているのはそれを許してしまう社会の方

それってなんだか衝撃的だ。会社がどうとかじゃなくて、そもそもの社会を否定ってなんだか強いワードのように聞こえる。

でもよくよく考えるとそりゃそうだ、て話なんだけどね。

受け入れられない自分が社会不適合なような感覚があった。自分の方が間違っている感覚がつきまとった。

だってもっと長い時間働かされてる人もいる。それをきちんと受け入れてる人はいるのに、なんでこんなに受け入れないんだろう。そんなもやもやがあった。

もっと俯瞰的に眺めることができたら、受けいれることができないのは当然のことなのだと分かるはずだったのに。

でも、目先の感情に囚われるとそんなことも気づけなくなる。

思っていることを抽象的ではなく、きちんと言葉として認識して、もっと目線を上げてみることができたら、落とし所が分かって落ちつける気がする。

みんながおかしい、と思えたら社会は変わるのかもしれない、と思ったけど、どうなんだろう。でも逆にサービス残業というものを容認してしまっていることに罪の意識を感じてくる。

私が上司になったらつけさせてあげよう、と思ってもそれはまだ先の話。

一応少しだけ勝負はしていた。残業申請をしたり、定時で終われるよう業務改善を提案してみたり、まぁそれでも却下されてしまったけど。

「就業中に本を読んでみたり、少しさぼってみたらどうか」

「申請せずに残業代をつけてみたらどうか」

「転職してみたらどうか」

仕事の時間は仕事をしたいし、申請せずにつけるとイライラは減るけど、毎回ドキドキする。転職は他のサビ残がない職場にたどり着くのに何回もかかる気がするし、給料は下がってしまう。

言い訳はたくさんある。でも、結局この解決策をやるほどではないのだからそれ程度の悩みなのだ。

結局どうやったって悩みはあり続けるし、全部に満足していると胸を張れことってそうそうない気がする。だから、何をとって何を妥協するか、結局その折り合いを自分に見つけないといけない。

結局その仕事を選んだのは自分で、嫌なとこ、いいとこ、はあるわけだし、それを認識して、少しでも良くなるように勤めていきたい、というのが結論。

結局、何も変わってないけど、少し気の持ちようが変わって楽になった。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?