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【WSET diploma対策】D6試験の概要

D6試験はレポート

D6はindependent Researchと言って、通常の筆記試験ではなく、レポートによる試験です。毎年2つのテーマが発表され、1月末締めきりのテーマと7月末締めきりのテーマがあります。自分の好きなタイミング、ないしは、好きなテーマのものを選んで、3000字の論文を書いて提出します。

WSETの教科書を越えて、自身で、論文やwebの記事などを読んで、与えられたテーマに対して論文としてまとめることが求められています。WSET4全体の10%の配点があります。

D6試験のルール

まず、D6 independent Research Guidelinesを読みましょう。

  • 文字数は3000字で、10%の増減が許されています。つまり、2700-3300字を守らないといけません。参考文献や図表は文字数に含みません。

  • 参考文献をつけることが求められています。

  • 論文を書くに当たって、幅広い文献などを読むことが求められています。

  • 100点のうち15点の論文の構成、スペリング、文法、参考文献の書き方に割り当てられます。

  • 55点以上が合格です。

D6試験の合格率は?

Examiners' Reportを見ると、合格率は95%程度と他の試験に比べると圧倒的に高いです。しっかりとルールを守って、それなりに調べてまとめれば、合格は難しくない試験です。Distinctionやmeritの割合も高いので、ぜひ、良い成績を狙いましょう。

D6の2023年7月のお題はボルドーの環境認証

WSETのGlobal Campusに入ると、D6 Resorceというところに、その年度の課題とGuidanceとCover sheetがあるので、ダウンロードします。

お題:certified environmental approaches in Bordeaux

context
In 2014, fewer than 35% of all wineries in Bordeaux practiced some form of certified environmental approach (including certified organic and biodynamic approaches). By 2020 this had reached 65% and the region is on course to hit the Conseil Interprofessionnel du Vin de Bordeaux‘s (CIVB) target of 100% by 2030. Climate change, viticultural and vinification practices, along with corporate social responsibility (CSR) all have factored in this change and are expected to inform trends in the long term.

Required sections and allocation of marks
Candidates must address the following required sections:
1) Outline the certification options available to wineries in Bordeaux seeking an environmental approach. (15% weighting)
2) Commenting on both the environmental and commercial benefits, explain how wineries have already adapted their methods, and plan to shape their practices to become more environmentally considerate in the run up to the 2030 target. Use examples to illustrate your answer. (40% weighting)
3) In the long term, how do you see the Bordeaux region and its wines continuing to change? (30% weighting)
15% weighting is allocated to presentation and structure, as outlined in Instructions for candidates above.

D6試験を受験をするには

D1を受けていれば、好きなタイミングで受験することが出来ます。毎年2つお題が出るので、それを見て、好きなときに提出します。

受験する場合には、Caplanに受験申し込みをします。受験料は27,500税込み。7月末の提出期限でも、受験申し込みは7月10日ですので、気をつけて下さい。

D6試験にどのくらい時間がかかるか

僕自身は仕事柄、これまで100報程度の英語論文を書いてきたので、1週間くらいで終わるのではないかと思っていました。ただ、ボルドーの環境認証を調べたり、設問に対する自分の意見をまとめたりするのに、結構時間がかかり、最終的には3週間くらいの時間がかかりました。

Caplanに持参して提出

カバーページには、candidate numberやAPP numberや文字数を記入し、サインをする必要があります。論文本体には名前はかいてはいけなくて、すべてのページにcandidate numberを入れます。できあがったものは印刷して、指定された表紙をつけて、Caplanに郵送するか直接持参します。僕は、職場がCaplanから歩いて10分くらいなので、直接持参しました。提出日は7月7日。これで、最後の最難関試験D3に向けて気持ちを整えることが出来ました。

Caplanによれば、7月10日に締め切ったあと、カバーレターとかのPDFを送る予定だとのこと。こんな早く出す人いませんみたいでした。

D6をどんな感じで勉強したかは、締め切り日の7月31日を過ぎたら、書きますね。

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