見出し画像

『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 6

『わたしの旅ブックス』シリーズとは

各分野で活躍する著者が「旅」をテーマに綴る読み物シリーズ『わたしの旅ブックス』は、人生を豊かに彩る旅の魅力と醍醐味を一人でも多くの人に伝えることを目指し、紀行、エッセイ、ノンフィクションなどのジャンルで刊行しています。

これからも様々な著者が多彩な「旅」を綴っていく予定ですが、これまでに刊行したシリーズ、36冊を紹介していきます。


画像1

6回目は、藤本国彦さんの『気がつけばビートルズ』から、吉田正仁さん『歩みを止めるな!世界の果てまで952日リヤカー奮闘記』/小林みちたかさん『死を喰う犬』/山本高樹さん『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』/森まゆみさん『海恋紀行』/吉田友和さん『いちばん探しの世界旅』までの6冊を紹介します。



『気がつけばビートルズ』著/藤本国彦

画像2

―ビートルズ研究家の著者がビートルズとの出会いから現在までの約50年にわたる“ビートルズとの旅”を振り返った、極私的音楽グラフィティ。―
中学1年の時にビートルズと出会い、猛烈なコレクターとして情熱を爆発させた青春時代。さらに大人になってからもビートルズを追い続け、気がつけばビートルズが生業となっていた一人の音楽狂の半生を、当時の克明な記録と写真で振り返る。1970〜80年代に青春を送った全ての音楽マニアに贈る一冊。

目次
Disc1 ビートルズとの旅の始まり
Disc2 ポール・マッカートニーの幻の日本公演とジョン・レノンの死
Disc3 初の海外旅行はロンドン&リヴァプール
Disc4 初のニューヨーク旅行
Disc5 ラスヴェガスで観たビートルズ×シルク・ドゥ・ソレイユ『LOVE』
Disc6 リヴァプールで観たポール・マッカートニー
Disc7 ビートルズ「冥土の土産」ツアー

藤本国彦
1961年東京生まれ。(株)音楽出版社の「C Dジャーナル」編集長を経て2015年にフリーに。主にビートルズ関連書籍の編集・執筆・イベント・講座などを手掛ける。主な編著は『ビートズル全213曲全ガイド』(音楽出版社)、『GET BACK …NAKED』(牛若丸/増補版『ゲット・バック・ネイキッド』は青土社)、『ビートル・アローン』(ミュージック・マガジン)、『ビートルズはここで生まれた』(CCCメディアハウス)など。「速水丈」名義での編著も多数。映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK : The Touring Years』の字幕監修も担当。無類のカレー好き。



『歩みを止めるな!世界の果てまで952日リヤカー奮闘記』著/吉田正仁

画像3

リヤカーを引いて徒歩で世界を旅してきた著者が、ついに最後の旅に出た。
アルゼンチン最南端の町からひたすら北へ、目指すは南米大陸のゴール、赤道の町。そこで旅は終わるはずだったが……。大自然の猛威と恩恵、そしてどこまでもあたたかい人々との出会いが胸を打つ、南北アメリカ大陸縦断紀行。

目次
プロローグ
第1章 パタゴニアから始まる最後の旅(南米前編)
第2章 アンデス山脈を越えて(南米後編)
第3章 長い休息―行くかやめるか(南米番外編)
第4章 火山と民族(中米編)
第5章 極寒の歩行は終着点へ(北米編)
エピローグ

吉田正仁
1981年鳥取県生まれ。2009年より四年半をかけて相棒のリヤカーとともに徒歩で地球一周分にあたる4万キロを踏破。ユーラシア大陸、北米大陸を横断、オーストラリア大陸、東南アジアを縦断した。その後、2014年からアフリカ大陸を縦断。リヤカー徒歩の旅で巡った国は60カ国にのぼる。著書に『リヤカー引いて世界の果てまで 地球一周4万キロ、時速5キロのひとり旅』(幻冬舎文庫)、『リヤカー引いてアフリカ縦断~時速5キロの歩き旅』(小学館クリエイティブ)。

Kindle版はこちら



『死を喰う犬』著/小林みちたか

画像4

インド最北部 ヒマラヤの西のはずれにあるラダック。そこには 決して怒らない人々が暮らしている———。その言葉に誘われるようにラダックを旅した著者の 贖罪と再生を描いた私小説的旅紀行。ラダックの街の道端で見つけた凍りついた犬の屍体。徐々に明らかになっていく旅の理由。ラダックの荘厳な自然と現地の人々のおおらかさに包まれながら 過去から解放されていく著者の姿が描かれる。2020年度「わたしの旅ブックス新人賞」受賞作。

目次
プロローグ
Ⅰ 夏
Ⅱ 冬
エピローグ

小林みちたか
ライター。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。2000年朝日新聞社入社、04年退社。広告制作会社などを経て、10年より国際NGO AAR Japanに所属し、国内外の緊急支援活動に携わる。11年退職。17年、東日本大震災のボランティア活動を綴った『震災ジャンキー』(草思社)で第1回草思社文芸社W出版賞・草思社金賞を受賞。20年、『死を喰う犬』(産業編集センター)で第1回わたしの旅ブックス新人賞を受賞。



『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』著/山本高樹

画像5

インド最北部の山岳地帯に残るチベット文化圏、ラダック。チベット本土よりもチベットらしさが残っているこの地に、10年以上にわたって通い続けた著者によるラダック滞在記。「自分はここに来るべくして来た」と著者に言わしめるラダックの魅力とは何か。旅人とは思えないほどラダックに馴染み、非日常が日常になる寸前まで暮し込んだ日々の記録。著者撮影の美しい写真が旅情を刺激する、まさにラダック紀行の決定版と言える一冊。

目次
僕を呼び寄せる何か/いくつもの峠を越えて/変わりゆく王都/もう一つの家族/誇りをまとって/マルカ谷を歩く/ジミの結婚式/洪水と前世の記憶/祈りと輪廻/神からの言伝/セルガルの槌音/ランチョーの学校/花と鬼灯の人々/瑠璃の湖のほとりで/星空の下、王は眠る/ここは彼らの世界/ザンスカールを歩く/幻の道/友達はお調子者/スピティを歩く/永遠の瞑想/スピティからラダックへ/あの頃の僕へ

山本高樹
著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダックとザンスカールに長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。本書のほか、主な著書に『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)、『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』(地球の歩き方)など。



『海恋紀行』著/森まゆみ

画像6

「旅はどんどん変わっていくが、私の“海恋”はこれからも止まらない」
聞き書きの名手であり町歩きの達人である著者が、これまで書いた旅紀行の中から海にまつわるエッセイを厳選して収載した一冊。島、半島、海辺の町……潮風に導かれるように日本中を旅して、海のある風景とそこで暮らす人々の姿を旅情豊かに紡ぎ出す。
海をめぐるさまざまな物語が描かれた海旅紀行の決定版。

目次
Ⅰ 海辺にて
Ⅱ 島にわたる
Ⅲ 海とくらす

森まゆみ
1954年東京生まれ。作家。早稲田大学政治経済学部卒業。1984年に友人らと東京で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人を務めた。歴史的建造物の保存活動にも取り組み、日本建築学会文化賞、サントリー地域文化賞を受賞。著書は『鴎外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『「即興詩人」のイタリア』(JTB紀行文学大賞)、『「青鞜」の冒険』(紫式部文学賞)など多数。「わたしの旅ブックスシリーズ」(産業編集センター)として『用事のない旅』『会いにゆく旅』『本とあるく旅』がある。



『いちばん探しの世界旅』著/吉田友和

画像7

さぁ、この1冊で世界一周しよう!
世界中を旅してきた著者が、自分にとって“いちばん○○な国”を紹介。「ご飯がいちばん美味しかった国」「世界でいちばんカラフルな国」「世界でいちばん甘い国」など、ユニークな視点で選んだ25ヵ国を掲載。
旅行記として楽しみながら、”いながら”にして世界をめぐる旅を擬似体験!
さらに旅ガイドとしても使える、1冊で3度おいしいお得本。

目次
世界でいちばん美味しい国―タイ/世界でいちばん驚く国―中国/
世界でいちばん高い国―スイス/世界でいちばん大きい国―アメリカ/
世界でいちばん近い国―韓国/世界でいちばん真面目な国―ドイツ/
世界でいちばんバイクな国―ベトナム/世界でいちばん人が多い国―バングラデシュ/世界でいちばん意外な国―ロシア/世界でいちばんメルヘンな国―ポーランド/世界でいちばん幸せな国―ブータン/世界でいちばん寒い国―フィンランド/世界でいちばん猫好きな国―トルコ/世界でいちばん甘い国―フランス/世界でいちばんかっこいい国―イギリス/世界でいちばんカラフルな国―メキシコ/世界でいちばんきれいな国―シンガポール/世界でいちばん買った国―モロッコ/世界でいちばん自転車な国―オランダ/世界でいちばんやさしい国―ネパール/世界でいちばん眠かった国―スペイン/世界でいちばん手軽な国マレーシア/世界でいちばんコーヒーな国―エチオピア/世界でいちばん前向きな国―キューバ/あとがきにかえて 世界でいちばん住みたい国―日本

吉田友和
1976年千葉県生まれ。2005年、初の海外旅行であり新婚旅行も兼ねた世界一周旅行を描いた『世界一周デート』(幻冬舎)でデビュー。その後、超短期旅行の魅了をつづった「週末海外!」シリーズ(情報センター出版局)や「半日旅」シリーズ(ワニブックス)が大きな反響を呼ぶ。2020年には「わたしの旅ブックス」シリーズで『しりとりっぷ!』を刊行、さらに同年、初の小説『修学旅行は世界一周!』(ハルキ文庫)を上梓した。近著に『大人の東京自然探検』(MdN)『ご近所半日旅』(ワニブックス)などがある。