【日本全国写真紀行】 56 熊本県葦北郡芦北町佐敷
熊本家葦北郡芦北町佐敷
加藤清正の城下町と薩摩街道の宿場町、二つの顔を持つ港町 佐敷は佐敷川の河口に開けた町で、水運だけでなく、薩摩と肥後を結ぶ薩摩街道の宿駅としても発展した町である。相良氏七百年の城下町である人吉は海のない内陸部にあり、佐敷はその人吉から最も海に近い港町である。薩摩へも人吉へも峠を越えなければ入れない。佐敷が古来から交通の要衝であり、峠越えした旅人たちを迎える宿場町として大いににぎわったであろうことは容易に想像がつく。
南北朝時代には軍事的要衝として城も