「全国最中図鑑」44 ひょっとこ最中(宮崎県日向市)
昔、日向の塩見永田という村に「ひょう助」と「おかめ」という夫婦が住んでいた。二人が子宝に恵まれるよう毎日稲荷神社に豆飯を供えていたところ、ある日、神主が空腹に耐えきれずそれをつまみ食いしてしまった。怒ったお稲荷様が、きつねに姿を変えて現れたが、そこにいたおかめの美しさに目を奪われ、おかめの気をひこうと手招きしながら踊り出した。それを見たおかめもつられて踊り出し、亭主のひょう助も一緒に踊り出し、成り行きを伺っていた村の若者たちまでみな踊り出した。
「日向ひょっとこ踊り」は、この