「全国最中図鑑」34 音頭最中(山形県最上郡真室川町)
『真室川音頭』のルーツは、明治の頃北海道で流行した『ナット節(ぶし)』だそうである。それが宮城の漁港女川の漁民に伝わり唄われていたものを、真室川出身で当時女川で奉公していた近岡カナエという人が、昭和の初めに真室川に持ち帰り、創作を加えて唄った『山水音頭』が発展したものといわれている(ちなみに山水とは、カナエが働いていた真室川の料亭の名前である)。
当時の真室川は、鉱山の開発や軍用飛行場の建設などで全国からの労働者が集い、夜の街はとてもにぎやかだった。そこで盛んに唄われたのが『