「全国最中図鑑」 6 芭蕉最中 (山形県山形市)
松風屋は大正10年創業、100年の歴史を持つ老舗和菓子店。
初代社長が松尾芭蕉を敬愛していたことから、芭蕉最中を考案したという。
芭蕉は元禄2(1689)年5月7日(旧暦)、尾花沢から新庄へ向かう途中、寄り道して山形市の立石寺(りっしゃくじ)に立ち寄った。そこで有名な
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声
の句を詠んだ。立石寺は東北を代表する古刹で、通称「山寺」と呼ばれている。門を入って大仏殿のある奥の院まで1015段の石段があり、「一段一段踏みしめて上がっていくうち、一つず