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時計はなぜ右回りなのか?

 「時計」あるいは「時間」というものは、あまりにも当たり前の存在すぎて、ふだん疑問に思うことは少ないかもしれません。

 でも、少し立ち止まって考えてみると意外と不思議なことが多い面白い世界でもあります。

 たとえば、今回のタイトルでもある、
「時計はなぜ右回りなのか」をはじめ、
「なぜ4時を表すローマ数字は『IV』ではなく『IIII』が多いのか」
「なぜ時計と言えばスイスなのか」
といった時計にまつわる不思議や
「なぜ1日は24時間なのか?」
「なぜ1時間は60分なのか?」
といった時間そのものにまつわる不思議まで様々あります。

 そもそも時間というものは人類が生み出した概念であり、その見えない概念を可視化したものが時計と言えます。そこには人類の進化や歴史と密接な関わりがあります。

 さて、今回お伝えしたい「時計はなぜ右回りなのか」ですが、答えを先に言ってしまうと「日時計の影が右回りに動くから」、あるいは「地上から見た太陽の動きが右回りだから」です。

 でもちょっと待って。

 理科が好きだった人はもしかしたら「南半球では太陽は右から左に動くんじゃないの?」という鋭い突っ込みが頭に浮かんだかもしれません。

 その通り。

 南半球では太陽は北側を通るため、太陽が見える方向(北向き)に立つと東から西へ動く太陽は右から左に、つまり、日時計の影も右から左に動きます。


 実は日時計というのは、その昔(紀元前4000年頃)、現在のエジプトあたりで盛んに使われていました。この地域は赤道より北にあるため北半球に位置します。そう、日時計は当時文明が発達していた北半球で使われており、その名残で時計は右回りとなっているのでした。

 なので正確な答えは、「日時計がよく使われていた北半球では、日時計の影が右回りに動くから」となりますかね。

 さていかがでしたでしょうか?時計ってただ時間を計測するだけではなく、人類の歴史にも関わりがあると思うとちょっと興味が湧いてきませんか?

 こんな感じで時計にまつわるお話を、時々実用的なお話も交えながらちょこちょこしていこうと思います。

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■参考書籍


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