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もんたが糸島市観光大使になったことへの批判について


はじめに

もんたの糸島市観光大使任命のお知らせのあと、たくさんの方にもんたを知っていただくことができました。
いつも応援してくれている方、新たに知っていただいた方、ありがとうございます。
この機会に糸島市もよろしくお願いします。

SNSのコメントを見ると、多くの方は好意的に捉えてくださっていますが、中には猫を散歩させることや、もんたを観光大使に起用する糸島市に対して批判の声があることも事実です。
(批判はTwitterのみで、ほんの一部の人達だけです。YouTubeとインスタは平和です)

私個人の問題であれば特に気になりませんが、今回は糸島市に公認していただいている身として説明責任を果たすため、ここでお伝えさせていただきたいと思います。


批判する人に対して

今回批判の声を上げている人は、猫が好きで、正義感が強い人なのだろうと思います。
いろいろな考え方があるので、意見を言っていただくことはありがたいですし、勉強になることもあります。
しかし、今回批判コメントの中でありましたが、一部分を切り取って判断し、理由を聞くことなく「〇〇してください!」と主張を押し付けることは適切でしょうか。
ツイートボタンを押す前に、一度冷静になって考えてみてください。

しかし、どうしても冷静になれない人もいると思います。
そんな人は一度YouTubeでもんたの動画を全部見てみてください。【もんたの動画
全部合わせても3000分くらいしかないのでサラッと見ていただけるかと思います。
グッドボタン、チャンネル登録も忘れずに。
(これ以上言うと怒られそうなのでこれから真面目にお話しします)

譲渡誓約書の内容に違反している?

譲渡誓約書に完全室内飼いの項目が含まれているから違反では、というご指摘を受けることがありますが、写真のように誓約書には完全室内飼いの項目はありません。ちなみにもんたの飼育方法は放し飼いとは言えません
(あるブログサイトでは私がもんたを外に出したことを反省しているとか、動画で収益化しない約束をしたというようなことが書かれていますが、違反も約束もしていないので反省する理由がありません。そもそも私に取材や掲載許可もない無断の記事です。こういった個人ブログに書かれている内容に惑わされないよう気をつけてください)

もんた引き取りの際に交わした譲渡誓約書

散歩を始めた経緯と、もんたにとっての幸せ

譲渡会で初めて見た時から、もんたは他の猫とは様子が違ったため、何かしら問題がある子かもしれないということは想像していました。
迎え入れて月日が経つにつれ、もんたは他の猫より成長が遅く、動きの鈍さも顕著になってきました。
 
その後まもなく、もんたに問題が出はじめ、子猫時代に2度の入院を経験しました。

何か状況を変えたいと試行錯誤しているうちに、環境エンリッチメントという考え方があることを知りました。
 
環境エンリッチメントとは、「飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指す。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の1つとされる(Wikipedia)」こと。

超ざっくり言うと、猫にとって幸せな環境で育てよう、ってことです。
猫にとって幸せな環境とは、猫本来の生活ができる環境のことを指します。

幸い我が家は敷地が広く、自然に囲まれた環境なので、庭に出ることで四季を感じ、虫や草に刺激を受けることで、もんたが元気になるかもしれないと考えました。
 
庭とはいえ、屋外ですから当然リスクも考えます。
他の動物との遭遇や交通事故、誘拐、有毒な植物など様々なリスクを回避するために、細心の注意を払わなければいけません。
 
私は、もんたが安全に散歩ができるためのルールを決め、数ヶ月かけて少しずつ外に慣れさせました。

もんたはドワーフキャット(先天性甲状腺機能障害)という病気を生まれながらにして抱えています。
大変珍しい病気で治療法も確立されておらず、同じ病気の猫の寿命は約2~3年と言われています。
 
私がもんたを迎えた時から、決して長くないであろうもんたの一生に、少しでも多くの豊かさや幸せを感じてもらえるような環境をつくることを考えてきました。
もちろん、その思いは今も変わりません。

残念ながら、現在の日本の現状では、完全室内飼いでなければならない地域が多いのが現状です。
完全室内飼いは、たしかに事故や事件などあらゆるリスクを回避し、不幸な猫を減らすことができる点では大変有効だと思います。
しかし、猫本来の生き方を制限せざるを得ないため、環境エンリッチメントの観点で考えることは難しいでしょう。
 
住んでいる場所もライフスタイルも人それぞれなので、もんたと同じような飼い方は難しいと思います。
もんたが散歩できるのは、もんたの性格はもちろん、私のライフスタイルや周りの環境の条件が揃っているからこそ成り立っています。
 
観光大使任命に関しては、糸島市から観光大使のお話をいただく前にも何度か市職員の方に自宅にお越しいただき、実際にもんたの生活環境を確認していただきました。
起用理由としては、ゆったりとした時間を過ごすもんたの生活やイメージが、糸島のライフスタイルと重なる部分が多く、共感できることということです。
他にも、もんたを育てる姿勢や考え方など、表面だけでは分からない部分も評価していただいたからこその決断していただけたのだと思います。
 
誤解しないでいただきたいことは、私も糸島市も、放し飼いを推奨しているわけではありません

もんたを不幸な猫にさせないのはもちろん、最高の一生を送らせてあげたいという思いは出会った当初から変わっていません。
引き続き、温かく見守っていただければ嬉しいです。
 
これからは糸島市の観光大使らしく、いつも通りお散歩してのんびり過ごすので、もんたと糸島市をよろしくお願いします。


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