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モンタニーニオペラの「これまで」と「これから」

モンタニーニオペラは、オペラ文化の振興を中心に、クラシック音楽の普及、若手音楽家の育成に取り組む団体です。主宰者の小山陽二郎監督とともに、質の高いクラシック音楽の演奏の機会を設けることにより、老若男女を問わず、文化・芸術に親しんでもらうことを目的として活動しています。
note投稿の初回となる本稿では、発足から現在までの歩み、今後の展望などについて小山監督へのインタビューをもとにまとめました。


2016年の発足から

小山氏の主宰でモンタニーニオペラが設立されたのは2016年のこと。
当時から神奈川県を拠点とし、現在までの約6年間で埼玉、東京などで公演を重ねてきた。

2018年には、瀧廉太郎を題材とした創作音楽劇《荒城の月〜落日の譜〜》を関東初演しました。この演目は、今夏8月の公演も合わせて通算4回を数える、モンタニーニオペラにとって大切な演目です。毎回たくさんの方にご来場いただいています。
また、昨年末には、文化庁「ARTS for the future!2」(AFF2,コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)の交付を受け、ヘンデル作曲のオラトリオ《メサイア》と、ベートーヴェン作曲の交響曲第9番(いわゆる「第九」)の公演を行いました。
さらに、イタリアの声楽作品に加え、鍵盤ハーモニカを利用した合奏研究会「ケンハモ会」による演奏などの個性的な演目で構成されたコンサートに取り組み、オペラを中心としながらも、幅広い音楽活動を展開しています。

一般に開かれた活動を目指して

モンタニーニオペラでは、カンツォーネ教室の受講生やモンタニーニオペラ研究所勉強会公演の合唱団などとして、一般の参加者を随時募集しています。
カンツォーネ教室は、長年オペラの第一線で活躍してきた小山氏から直接指導を受けることができることが魅力です。
勉強会公演における合唱団は、団員やゲストのオペラ歌手とともに舞台に乗ることができる、オペラ好きや歌うことが好きな方には、他ではできない特別な経験となるはず。
どちらも、興味のある方にはぜひご参加ください。これについてのお問い合わせは、welcome@montanini-opera.comまで。

今後の展望

「毎月公演をしている」くらいを目指したいという小山氏。
いずれはダブルキャストやトリプルキャストでの公演も行い、一つの「劇場」のようにしていきたいと考えていると言います。

先に述べた通り、今夏8月には埼玉会館(埼玉県浦和市)での《荒城の月〜落日の譜〜》の公演、その後も勉強会公演を含めた公演が数多く控えています。
この記事をお読みの皆様にも、ぜひ、公演に足を運んでいただきたい。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。


<Interviewee>
小山 陽二郎(Yōjirō Oyama)
愛知県立芸術大学声楽科卒業、同大学院及び研修生修了。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第12期生修了。
愛知県新進芸術家海外研修費助成を受けて、1994年、イタリア・ミラノに留学。R. ブロージ歌曲コンクール、カシナ・リリカ、ブタペスト、ドニゼッティ・ロッシーニの声国際コンクールにそれぞれ第2位入賞のほか、多数入選。岡山広幸、L. アルヴァ、V. テッラノーヴァの各氏に師事。1995年、愛知芸術劇場での「愛の妙薬」でデビュー後、イタリア各地で「セヴィリアの理髪師」「リゴレット」などで出演を重ね、ハンガリー国立劇場に「ファルスタッフ」「チェネレントラ」で出演。帰国後は藤原歌劇団を中心に活躍。新国立劇場「紫苑物語」(世界初演)、藤原歌劇団「夢遊病の女」「ランスへの旅」「ナヴァラの女」(日本初演)はNHKBSプレミアムで放送された。
2010年頃より指揮の勉強を始め、2015年より星出豊氏に師事し、「ドン・ジョヴァンニ」他8本のオペラを指揮している。
藤原歌劇団団員。モンタニーニオペラ主宰。

<Interviewer / Writer>
山本 柊真(Shūma Yamamoto)
神奈川県出身。
主な関心は、音楽と演劇を中心とした芸術学および教育学、特に18世紀末から19世紀初頭にかけての西洋における美学芸術論および人間形成論。
また、オペラ・声楽作品を中心とした舞台芸術公演において、あらすじや曲目解説の執筆を担当し、音楽史と音楽以外の分野との関連に焦点を当てて論じた解説が評価されている。
他方、企画・制作、舞台監督、ステージマネージャーとして公演に携わるなど、実践の場でも活動している。
現在、昭和音楽大学音楽学部音楽教養コース4年次に特待生として在籍。
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