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勝率84%ミシック!イゼット・コントロールの考え方とは?

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2021/8からMTGAに復帰して、そこからスタンダード2022環境(今の真夜中の狩り無しのスタンダードみたいなフォーマット)でイゼットを使い始め、新弾後もプラチナから使い続けミシックにいけました。

タイトル的には84%という勝率がめちゃくちゃ出ててすごい!という煽りに一見見えますがミシック行くだけなら90%出ると思います。下手アピです。それくらい今のイゼットは強いです。

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大局観

現状未だBO1しかやっていないのでその環境での話になりますが、BO3にも通じる部分もあると思います。

基本的には優秀なコスパのいいカード+丸いカードを合わせて何もできない状態を消しつつ、テンポアドやハンドアドを取っていくデッキです(だと思います)

カード雑感

《アールンドの天啓》、《表現の反復》についてはこのデッキを使う理由でもあるので省略します。


土地26

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基本的には土地を最低でも5~6枚置きたい前提のデッキであるため、BO1の土地補正は3>4>2で問題ないと思っています。

また、《髑髏砕きの一撃》《ジュワー島の撹乱》《棘平原の危険》を大量に組み込んで実質土地枚数を増やす場合、タップインによるデッキパワーの損失が見逃せないポイントなのは間違いありません。特に《ジュワー島の撹乱》と《棘平原の危険》のようなタップインは複数枚引くとあまりにもタップインで入らざるを得ない場面が多く、手札を存分に使えないことになるので実質土地26基盤がいいのであれば直接26枚にしたほうがいいと思います。《髑髏砕きの一撃》に関してもカードパワーが異常に低く、あって1~2枚程度の採用に絞る事をおすすめします。

《ストーム・ジャイアントの聖堂》は中盤に2枚目を引くことをあまり許容できず、勝ちに必須のカードではないので2枚に抑えています。

黄金架のドラゴン

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2コス打ち消しを構えつつ5ターン目に出す動きをしたら「負けないのであれば」最強のカードです。

複数枚ダブると大振りなハンドにならざるを得ないのは間違いなく、《黄金架のドラゴン》が圧倒的に勝利に貢献しているわけでもないので採用枚数は0~4の範囲で柔軟に考えるべきだと思います。《ドラゴンの火》の4点が重要な環境になってくれば4枚採用です。

天啓1しかなくともリーサルを見に行けるクロックは相変わらず魅力であり、1枚だけ引く場合はハンドの選択肢の1つとしては間違いなく優秀です。消えゆく希望あたりのカードを丸くするという意味で今回は1枚採用で使いました、環境に合わせて調整していく枠です。

《軽蔑的な一撃》《否認》《ジュワー島の撹乱》

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このデッキでは全てピンですが、条件付き2コス打ち消しこそがこのデッキのパワーを上げる重要な一員です。

前2枚は白単のような相手には腐る可能性が高いですが、基本的には1枚だけ引く分には間違いなく使えて、しかもテンポを取れる最強カードです。

前まで《ジュワー島の撹乱》に関してはガチアンチでしたが、上記の理念に合致していると考え試しに採用しています。

BO3ならメインサイド合わせて4枚入れたいほどの《才能の試験》ですが、BO1でこのカードを入れるのはPWをなめすぎていると思います。特に飛行対策にもなっている《蜘蛛の女王、ロルス》《レンと七番》あたりがめんどくさいでしょうか。

《燃えがら地獄》《弱者粉砕》

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白単以外に対しては死ぬほど要らないカードです。《感電の反復》と合わせれば最悪5マナ4点AOEになるのでギリギリ採用していますが、別に引かなくても白相手にボロ負けという事はないので必須ではありません。

《燃えがら地獄》と《弱者粉砕》のどちらを採用するかは諸説ありますが、《燃えがら地獄》は《感電の反復》と合わせたい時に赤3要求がきつかったり、《弱者粉砕》の預言で《精鋭呪文縛り》をすかせるのでBO1では《弱者粉砕》に分があると思っています。

緑単のようなミッドレンジに対しては相手ターンに打ってテンポを稼いだほうが勝利に繋がる事があり《燃えがら地獄》にも利点はあります。

《多元宇宙の警告》《記憶の氾濫》

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ラダー途中まではこの2枚の枚数を散らしていましたが、2~3ターン目に分割して撃ちアグロ相手に全体除去を引き込みにいける点、《感電の反復》でのコピーがより決まりやすいこちらに全振りしました。

カードを選別できる枚数は違うものの、特定のカードを引きたい場合に関してはどちらもめくる枚数が変わらないというのも後押ししています。BO1では何よりカード自体をしっかり打てる事を最優先した結論になっています。

ミッドレンジ、コントロールが増えるBO3では《記憶の氾濫》を優先します。

《霜と火の戦い》《家の焼き払い》

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最後までうまく決まればカードパワーが高い点だけは評価して1枚だけ入れてラダーに望みましたが、必要と言える場面は特にないと思います。

ミッドレンジ相手にソーサリーのAOEを打っても主導権が変わることがなく防戦一方なのでテンポを取り返したいのであれば打ち消しを構えなければいけません。また白単相手にこのカードが刺さる事は《傑士の神、レーデイン》《精鋭呪文縛り》の存在から期待することはありません。《ひきつり目》などのチャンプ要員や回復を積んでいるデッキと同じ感覚でAOEを評価すると痛い目に合います。

コントロール相手にも直接ドロソを引いたほうが強く、結局5マナAOEが明確に強いマッチも無いと思います。1枚でいろんな事ができるというメリットはあるものの、このカードを丸いと見るか器用貧乏と見るかは諸説あります。

《ゼロ除算》

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このデッキを丸くさせている一番の貢献者です。

基本的には場に出ていないカード、出ているカードの両方に対応できる事を活かしシビアな構え方を和らげるためのカードです。《ゼロ除算》のおかげである程度マナを使い切れるプレイングに出ることができます。

今回のデッキでは《霜噛み》や《消えゆく希望》などの手札が薄くなるカードがかなり入っているので《アルカイックの教え》をそれなりの頻度で持ってきてかなり助かります。またイゼット共通のプレイですが《拡張解剖学》を《黄金架のドラゴン》につけると実質1/2/2のクロックを増やすことができます。

くすぶる卵

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不採用ですが新弾の注目カードということで考察を書いておきます。

基本的には相手のアタックが4になった時点で役割を持てなくなるので、おおむねタフネス≧アタックの環境である現環境では《霜噛み》などの3点火力でさっさと焼けば解決しています。白単のクリーチャーや緑の《レンジャー・クラス》などの育つカードに対して圧倒的に弱く、最初から単体火力を入れていればよかった…という場面が頻出します。

コントロールに対しても相手が暇な時に《くすぶる卵》に対して除去を打ち、腐っていた手札とマナをちょうどよく使っておけたという話にしかならないです。《霜噛み》などの単体火力も腐るという意味では同じ事が言えるものの、《くすぶる卵》よりもアグロに強く出られるカードはいっぱいあると思います。

B03で相手が単体除去抜く読みでサイドインするという使い道はもしかしたら考えられますが、現状B01で採用する事はありません。

総括

イゼットはスタンダード環境の中でも圧倒的に採用に至れるカードが多く、また互換カードの存在もありより細かに、わがままにチューニングができるデッキです。

自分だけのイゼットを構想してみてください。

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