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じゃがいもと生クリームさえあれば!フランス家庭料理「グラタンドフィノワ」

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前回に続き生クリームを使ったレシピをご紹介します。今回は、じゃがいもと生クリームだけで作る「グラタンドフィノワ」。じゃがいもがいくらでも食べられる、フランス伝統の家庭料理です。ぜひお試しください。

紋白蝶読者のみなさま、こんにちは。

寒い時期こそ、求む高乳脂肪分、求む濃厚な生クリーム! あつあつクリーミー系のメニューに入れると、異次元のコクが出ます。でもさ、生クリームって全部使いきれずにもてあますんだけど。これ、生クリームあるある。そこで今月は、1パック200mlを2回で使い切るレシピをご紹介します。前回は「クリーミーすぎる明太子パスタ」。そして今回は、フランスで昔から愛されている、じゃがいもと生クリームだけで作る「グラタンドフィノワ」です。

これ、寒い冬こそ食べたいメニュー。ほくっとしたじゃがいもととろとろクリームのコンビネーションに、ほんのりにんにくの香りが食欲をそそります。ポイントはただひとつ、薄切りじゃがいもを水にさらさずにそのまま使うこと。じゃがいものでんぷんがクリームに馴染み、とろみのある極上ソースになります。はふはふが止まらないってやつですな。

ちなみに、半量残った生クリームをすぐに使わない場合は、小さなコンテナなどに入れて冷凍保存し、加熱料理の際にそのまま使えば大丈夫。パックのまま放置は絶対ダメ。残ったら、とりあえず容器に移して冷凍庫へ。

では、パパッと作っていきましょう。

Menu do dia本日のメニュー
「グラタンドフィノワ」

材料(1皿分)
・じゃがいも 2〜3個
・生クリーム 1/2カップ(100ml)
・牛乳 1/2カップ
・にんにく 1/2片
・ナツメグパウダー 少々
・塩、シュレッドチーズ 各適量

つくり方

じゃがいもは皮をむき、クレジットカード3枚分(約2.5mm)ぐらいの薄切りにする。にんにくはすりおろす。フライパンに切ったじゃがいもをそのまま並べてにんにくを散らし、軽く塩をふる。牛乳と生クリームを注ぎ入れてナツメグパウダーをほんの少し振り、ふたをして弱火で温めじゃがいもに火を通す。目安は10分ぐらい。

じゃがいもが柔らかくなったら耐熱容器にソースごと移し、チーズを振ってオーブンやトースターに入れ、180〜200℃くらいでこんがりと焦げ目がつくまで焼く。

これ、寒い冬こそ食べたいメニュー。ほくっとしたじゃがいととろとろクリームのコンビネーションに、ほんのりにんにくの香りが食欲をそそります。ポイントはただひとつ、薄切りじゃがいもを水にさらさずにそのまま使うこと。じゃがいものでんぷんがクリームに馴染み、とろみのある極上ソースになります。はふはふが止まらないってやつですな。

フォークで割ってみると、コクのあるクリーミーなソースをまとったじゃがいもはほっくほく、チーズをふった表面はこんがりと香ばしい。このコンビネーションで、じゃがいもがいくらでも食べられる。あとは茹でたソーセージかハムでもあれば、満たされる食卓になります。

合わせる1月の推しワインは、ポルトガル南部アレンテージョ地方の名門ワイナリーによる、厚みのあるクリーミーな白。アメリカンとフレンチのオーク樽で半年熟成させ、香ばしいニュアンスもあり、生クリームのリッチなこくとも好相性。力強いぶどうのうま味がじんわり感じられるワインです。

「エスポラン レゼルバ ホワイト 2021」3300円(税込)
写真は2019のラベル。毎年デザインが変わります。

それでは、クリーミーで香ばしいニュアンスの白と、ボリュームたっぷりのクリーミーな熱々グラタンで、良い週末を!


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馬田草織(ばだ さおり) 文筆家・ポルトガル料理研究家。東京都生まれ。出版社で雑誌編集に携わり独立。食や旅を軸に雑誌や書籍などで執筆。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』(産業編集センター・幻冬舎文庫)、cakesの連載を書籍化した『ポルトガルのごはんとおつまみ』(大和書房)、最新刊『ムイトボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)。ポルトガル料理とワインを楽しむ教室「ポルトガル食堂」主宰。開催日程など詳しくはインスタグラムへ。

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