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優しい味の「たこごはん」とワインで体の芯からほっかほか

この記事はcakesに2013年2月8日に掲載されたものです。

みなさんこんにちは。
2月は寒さが続きますね、
風邪やインフルエンザ、大丈夫ですか?

寒さ厳しいこの時期のおつまみは、
おなかの中からじんわり温まるものが食べたいですね。
おつまみの役割も果たすお酒に合う味でありつつ、
主食も兼ねちゃう。
いっそのこと、温かいごはんものなんてどうでしょう。

おつまみの役もできるごはんものっていうと、
リゾット?
いえ。
ドリア?
いえいえ。
炊き込みごはん?
近い!

そう、今日ご紹介するのは、
炊き込みご飯とリゾットの間に位置するようなごはん系おつまみ
「たこごはん」です。

この「たこごはん」は
ポルトガルの「Arroz de Polvo(アローシュ・ドゥ・ポルヴォ)」が元。
玉ねぎやにんにくを炒めてうま味に加えるので、
和風のたこごはんよりもとろみのある、やさしい口当たり。
すっきり系の白ワインでも、
味わいのある軽めの赤ワインでもいけます。
もちろん、ビールでも。

Arroz(アローシュ)はポルトガル語で米という意味。
ポルトガルはイタリアとヨーロッパNo1を競い合うほどの
米食が盛んな国です。
汁たっぷりのおじや風、
とろとろのリゾット風、
パリッと香ばしく仕上げた炊き込み風などさまざまで、
米大好きな日本人からするとなんとも嬉しいラインナップ。
レストランでメニューを開くと、
Arrozの欄には鴨、鶏などの肉類からたこ、アンコウなどの魚介類など
バリエーションがずらりと並んでいます。
味つけも、シンプルな素材の味を生かしたものから
トマト味、ときには鶏やうなぎの血を使った調味もあって、
その味の幅広さにもびっくりします。

もともとポルトガルやスペインのあるイベリア半島は
アラブ人と領土を奪い合った歴史的背景があり、
米食文化はその中でアラブから伝わったもの。
まるで日本人のように米を楽しむポルトガル人のレシピは
ワインに合うものも多いので、
おつまみ的な要素も持っているんです。

今回作る「たこごはん」は
たこから出るだしに
にんにくと玉ねぎのうまみが混ざって、
あっさりしながらワインにもよく合う深みが飽きない味。
では、早速「たこごはん」を作っていきましょう。

材料はこちらです。

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