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アルコールが飲めない人のためのバー講座

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お酒が体質的に飲めない人向けの、バーでのスマートな注文方法を紹介します。日本人の半数はお酒に適性がなく、居酒屋などの外食産業はお酒に頼らなくても儲かるようにしなくてはいけないと考えます。

なぜ飲食店ではお酒を頼まなければいけないのか?

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日僕のnoteに、「お酒が体質的に飲めないのだけど、バーに行ったら迷惑でしょうか」という質問が来ました。「紋白蝶で、お酒が強くない人のための、バーでのスマートな注文の仕方を書きますね」と宣言したので書いておきます。

まず、日本人は5割はお酒に適性があって、ある程度の量を飲むことができます。4割は、そんなには飲めないけど練習したらちょっとは飲めるようになる体質で、残りの1割は全く飲めないそうなんです。だから基本的に、日本人の半分はそんなにお酒が飲めません。

でもどういうわけか、日本の夜の外食産業は、お酒をたくさん飲んでもらって儲かるシステムになっています。基本的に韓国も日本と同じですが、他のアジアの国はそうではありません。料理でちゃんと儲かるように計算されています。

だから日本の居酒屋は、「お水でいいです」っていうお客さまに「おひとりさま、何か必ずドリンクを注文していただくことになっています」とお願いするわけです。

だんだん意識的にお酒を飲まない世代が増えているし、外国人でお酒を飲まない人たちも増えているから、このあたりは料理の価格をあげて、お酒に頼らなくても儲かるようにしなきゃと思います。

さて、料理がなくて、ドリンクだけで成立しているバーは、どうしても飲み物で売り上げを多くしたいと、経営者は考えるんですね。

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