ラダックの中心都市 レー
レーの街で朝を迎えた
レーの標高は約3500m
空気が薄いとはさほど思わなかった。
朝方は寒かったけれど、昼前になるとフリースを着て、ちょうど気持ちの良いくらい
空気が綺麗で、少しひんやりして 清々しい、というのが最初の印象
背のすごく高いポプラの木々を街中に見かける
道端で座って編み物をしている女性 野菜を売っている女性
360度 どこを見渡しても山が見える
街の至る所でタルチョが風になびき
街の背景にはレーパレスと呼ばれる 丘の上に建てられた宮殿が見える。
街を散策し、お腹が空いた私たちはローカルな食堂に入った。
ここのターリーがとても美味しかった。
(ターリーは一皿の上にカレーとおかず、ご飯が乗っている定食みたいなもの。おかわりもできる)
私たちはおかわりもしっかりして、満腹になり 近くのコーヒー屋へ向かった
オーダーをしていると、入り口から見た事のある人が...!
お互いびっくり、なんと5年前に岡山で起きた自然災害のボランティアでご一緒した、おさむさん
おさむさんは、当時からギター1本 歌を歌いながら、世界中を旅してた人だ
まさかラダックで会うなんて。
路上で歌っていたら、食堂から出てきた私を見て、もしかして と思いコーヒー屋に来たという
昨日、デリーで会った方から、おさむさんという人に出会いラダックに行くと言ってたよ、と連絡をもらっていた。
一瞬、5年前に出会ったおさむさんがよぎったけれど、深くは聞かず 違う人かもしれないし、会う時は会うだろうと そんな事があった後の再会だった。
タイミングとは、ほんとにすごい。
色々、きっとお互い話したいところだけれど、おさむさんは明日ラダックで有名な湖「パンゴン・ツォ」に行く為に、夕方までにタクシーをシェアできるメンバーを探しているという
夕方までに申し込まないと明日行けないらしく、残りあと1時間。
私たちは急遽行くことに決め、3人で申し込みに行った。
明日は3人で、往復8時間 天空の湖と呼ばれるパンゴン・ツォに行ってきます。
どんな景色が待ってるんだろう
・
その後、レーの街から歩いて10分
レーパレスに向かった。
途中、すれ違う現地の人が「ジュレ〜」と挨拶してくれる。
聞けば、ジュレとは、ラダック語で おはよう こんにちは こんばんは ありがとう さようなら と、何でも使える便利な言葉だそうだ。
可愛い響き。いる間に使ってみよう。
・
夜、ご飯を食べ終わり、おさむさんが宿に戻る前に少し路上で歌うという
ラダックでアプリコットが有名だと聞いていたので、アプリコットチーズケーキとコーヒーをお供に おさむさんのいる路上に向かう。
" AROUND WORLD " とシンプルに書かれたボードをギターケースに置いて、おさむさんが歌い出すと人々が立ち止まる
おさむさんはこうやって、何年も旅をし 50ヵ国以上の国を回ってきたんだな。すごいなぁ。
さっきまで他人だった人たちと 音楽を通して通じ合える
シンプルに 素晴らしいなと思った。
・
うずめさんとホテルに戻った。
2人で1部屋800円という 破格的に安い部屋は、私たちしかいなく、従業員の方も宿にはいなく 1人だったら泊まることはなかっただろう
そしてなぜだか深夜0時に宿全ての電気が落ち、真っ暗になって充電もできなくなってしまった。
あぁ 1人じゃなくてよかった。
ダラムサラで出会ったうずめさんと
5年ぶりに再会したおさむさんと 人の巡り合わせの不思議さを思い、真っ暗な部屋でなかなか寝付けない
来るバスの道中、激しい揺れで おでこにできた、たんこぶが時々じんじんする
一週間前、ダラムサラにいた頃が遠い昔のよう
ラダックの旅は始まったばかりだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?