見出し画像

能登でのこと

今回能登でのことを振り返ると たったの9日間の出来事かと思うくらいに濃い日々だった。

不思議な縁の巡り合わせで 沖縄で出会った珠洲の皆さんと再会したり コーヒーを飲みに来てくれた方が長野の友人と繋がっていたり。

毎日あちこち車を走らせたから道も少し覚え また会いたい人たちがいる場所になった

珠洲にあるあみだ湯さんにて
この日はマッサージのゆーみんさんと共に
キッチンカーの窓から見える この日のご縁
来てくれた方が手作りの珠洲焼きのくまさんをプレゼントしてくれた
可愛いなぁ。 ありがとう。
お隣では能登を想い作られたという
ビールを配られていた
数日前に営業を再開されたというあみだ湯さんには
地元の方 ボランティアさん
沢山の方が集う
あみだ湯さんは今は移住した若者たちで運営されている
日が暮れるまで ひと息ついたり
思わぬ再会を沢山目撃した
お互いが元気に生きてたか確かめ合える場所
ここでコーヒーを淹れさせて貰えてよかった
自身も被災されているのに あみだ湯を手伝う地元の高校生にご飯を差し入れられてる女性がいた
私にまでいただいてしまった
みんなが支え合っている
仮設住宅にもコーヒーを届けに行った
ここは色々な避難所から来られてて150棟あった
1人暮らしのおばあちゃんが多く
近くに暮らしてたけど知らなかったと再会があったり
同級生と再会されたりしていた
私はすぐには来れないけれど こんな場がきっと必要だ
この日はボランティア仲間から預かったバナナと共に
バナナとコーヒーを渡したおばあちゃんで
涙が出るほど嬉しいと言われてた方がいたな
おばあちゃんの背景を想像すると 心がぎゅっとなった

少し前 珠洲で生まれ育ち
珠洲が大好きだから水が出なくてもレトルトでも
珠洲から出る気はない 
と言っていたおばあちゃんもいたな
友人宅の庭で集まった
この家は歪んでしまい 建て直すことになるらしい
昨年買ったばかりのおうち
昨夜はみんなで火を囲み お酒を飲んで
よく笑った夜だった
朝はもちろんコーヒーで
目の前はこんなにも絶景
保育園や小学校をサーカスで回っている
ボランティアのサーカス団さん
隣でコーヒーを淹れさせてもらった
先生たちへのつもりが 子供たちのミルク多めカフェオレの行列
みんな大人だなぁ
能登の岬の先っちょでパーマカルチャーをされてる方のところへ
豊かな暮らし
お風呂は薪風呂 洗濯機は移動式
畑があり鶏や動物たちがいた
電気はソーラーパネルでトイレはコンポスト
雨水を貯める場所もあった
この当たり前の暮らしが 今回どれだけ強かったことだろう


1月に行った時よりも道は直されていて
それでもボコボコするところはまだ多く、まだまだ復旧まで時間はかかりそうだ

まだまだこんな道もある
被害のすごさがわかる道
この道を通らないと集落へ行けない
道ごと崩れたんだろう

仮設住宅が増え 避難所は少し静かになっていたり
二時避難で金沢に行かれた方が戻られていたり。

倒壊している建物は お正月から時が止まったままだ

これが現実だ
時は止まったままだ
何度も通った道

ニュースではあまり放送されなくなってしまったけれど、今だって未だに水がきてないところもあって、暮らしや仕事がままならない方も多い

お話を聞かせていただいてる中で 気持ちが疲れ切ってる人 見えない未来に不安を抱えている人 受け止めて前を向いて進んでる人 
様々だ


最近も高知や愛媛を中心に地震が起きたとニュースで流れた

ニュースによるとそこまで大ごとではなさそうだけれど(正しくはわからない)

いつどこで何が起きてもおかしくない

自然災害は怖い

国や県の政策の文句も耳に入ってくる

被災された方の現実は聞いていてもとても厳しい


だけど、できることは日々 今を目の前を大切に 自分ができることをやっていく

楽しむ余白を持ちながら、優しさを持ち寄れたら素敵だなと思う

今回 私も沢山の方の優しさの上 能登に来れました
思いっきりコーヒー淹れて 牛乳も氷もお菓子も沢山用意できたのは、支援してくださった皆さんのおかげです
ありがとうございました
皆さんの想いも コーヒーと共にお届けできたらと思い配らせていただきました


今夜は北杜へ 明日は長野でアースデイに出店

スピード感のある日々が続くけれど
できることをできるだけ 今ある日々を大切に生きたい。

この美味しかったどら焼屋さん
お店は全壊してしまい機械もダメになり
借りた機械で試し焼きしているとのこと
こんな現状でも進んでる人が沢山いる
ここのろうそく屋さんは、お店は全壊
すぐ近くの無事だった場所を借りて 工房は無事だったらしく、今はここで販売をされている
この通りは壊れている建物が多い
古き良き町だったであろう 通り
そこでお店を空けている 明るい女性がいる
どこも爪痕が 酷い
誰かが灯を灯している
珠洲市 馬緤の避難所の皆さん
ここは避難所だということを忘れてしまうくらい
温かい 優しい空気が流れている
皆さんの背景を思うと 本当に強い 
目の前の海で採れた海藻をハンガーで干している
皆さん 仕事前や仕事後に採りにいっては
避難所に来た方に食べさせてくれたり
優しさを持ち寄るって こういうことなんだろうな
避難所はずっとは続かない
けど ここに皆さんが集う場所があればいいのにと思ってしまう
今回もコーヒーを淹れに行ったのに 
沢山 温かい気持ちをいただいてしまった
能登半島には祭りの文化がある
これはあばれ祭り 山車と呼ばれるもの
今年は動かせないけれど、花は飾るとのこと
中止の予定も多い中 ここにも灯りを灯そうとしてる地区があった
隆起した岬
ここにいた人たちは今のこの景色を見るのは辛いと言っていた
だけど 以前を知らない私は正直
美しいと思ってしまった
奮闘している人たちがいる
私も 自分の日々を進めながら
気持ちを寄せていたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?