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抗がん剤治療のはなし

一昔もしかしたら二昔よりもっと前のお涙頂戴ドラマなんかだと癌の治療中の主人公がガンガン髪が抜けたり嘔吐が激しくて飯も食えずみたいな描写が多々有ったと思うし私も恥ずかしながらそういうもんだと思ってました。
実際にはその通り、もしくはそれ以上の副作用が激し過ぎて「癌との闘い」よりも「抗がん剤の副作用との闘い」に耐えられなくて抗がん剤治療を止めてしまう患者さんも多いと聞きます。

私も抗がん剤治療をする事になった訳ですが、そんな中途半端な知識しか無い上に事前に渡された抗がん剤治療に関するリーフレットには起こりうる全ての副作用が羅列してあり読んだだけで正直気分が悪くなりそうでした。

その中でも私が最も嫌だと思ったのは下痢と嘔吐。
たかが下剤と思うかも知れませんが私はほんとに大腸カメラ前のマグコロールで死ぬかと思うくらい苦しくて以来下痢恐怖症なのです。
それに加えて経口摂取出来なくなったりしたら気力が凹みきるのは想像に難くないと思えました。

ただ、再発や転移の恐怖に怯えて暮らす気にもなれず。
(抗がん剤治療したら必ずそれらを回避出来る保証が有る訳でもないですけどね。)
医師に指定された日に病院に赴いた訳です。

私の為に医師が選択した治療はまず初日に点滴をして、その日の夕方から毎日朝夕2回内服を2週間続け1週間休薬して3週間で1クール。
これを半年繰り返すと言うもの。

まず採血をして治療前の血液の成分を見てから最初に吐き気止めの点滴をし、続いて本番の抗がん剤を2時間くらいかけて点滴します。
一体どんな副作用が来るのだと落ち着かない状態で居ると30分ほど経った頃に針を刺された(失敗含む)部位が自分の脈拍に合わせてつきつきチクチクしだしてナースにその事を告げると暖かいおしぼりで痛む部分を温めてくれました。
幾分痛みは和らぎましたがおしぼりが冷えてくるとまた痛むを繰り返しこの痺れを伴う妙な痛みは点滴から四日経った今でも続いています。

が、それ以外の副作用はその日は見られず、自宅で服用する為の抗がん剤と多量の保湿剤(手足の皮膚が乾燥して剥ける人が居るので予防の為)を処方され帰宅。
夕食後に初めて経口で抗がん剤を服用。
この時もこれと言って何も起こらずただ吸い込まれる様に眠くなり寝てしまいました。
それから朝夕服薬続けて四日過ぎた訳です。

左手の軽い痺れと痛み。
それと夜勤明けの様な睡魔。
この程度で治まってるのは幸運なのでしょうか?
蓄積型らしいので服薬や点滴の回数を重ねる内に新たな副作用が出るかも知れませんが。

四日目の今日に様子見で外来に行きましたが採血の結果は問題無く良好でそうです。

日を重ねて変化が有ればまた書こうと思います。


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