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価値とは?を考えてみた。

前回”経営とは”において下記のように定義した。

企業理念実現のために組織の資源(人・物・環境・資金)を効果的かつ効率的に活用・管理し、顧客に価値を提供することで、計画された利益を産み出し続ける活動全般のこと。

では、提供する価値とは何か?

重要な言葉であるにも関わらず、耳馴染みが良いので深く考える機会も少ないと思う。なので、今回は経営に関する部分での価値について深く考えていきたい


使用価値と交換価値

辞書で価値という言葉を調べてみると、
その事物がどのくらい役に立つのかの度合い。
値打ち。
経済学で、商品がもつ交換価値の本質とされるもの。

などが出てくる。

どうやら、商品やサービスが顧客にとってどの程度役に立つのかの度合いのようだ。だが、交換価値という言葉が頭を悩ませる。

少し調べてみると経済学の父、アダムスミスが「国富論」で述べているように、価値には使用価値交換価値の2つが存在する。

使用価値は有用性や実用性のことを指しており、交換価値はある商品と他の商品との間には相対的にどのくらい価値の差が存在するかを示す概念とのこと。

簡単にまとめると使用価値とは有用性、交換価値とは価格といえる。

価値のパラドックス

国富論を見てると興味深い記述がある。

最大の使用価値をもつ諸物がほとんどまたは全く交換価値を持たない場合がしばしばあるが、その反対に、最大の交換価値をもつ諸物がほとんどまたは全くの使用価値を持たない場合もしばしばある。

価値のパラドックスとしてよく知られているのは、水とダイヤモンドの例である。

水は生きていく上で必要不可欠なものであり、有用性は高いことに異論はないが価格は低い。一方ダイヤモンドは日常生活に必ずしも必要ではないが価格は高い。

ここは経済学の話ではないので需要と供給の話は置いておくが、要は人とその状況等によって価値は変わるということだ。

有用性

先ほどから当たり前のように有用性という言葉を使ってきたが、有用性についても深掘りが必要そうだ。

調べてみるとブランドの神様と呼ばれる経済学者デビッド・アーカー氏が、ベネフィット3分類という考え方を示している。ここではベネフィットを有用性という日本語に置き換えて記述する。

①機能的有用性
②情緒的有用性
③自己表現有用性

機能的有用性は、製品やサービスに備わっている機能や性能によってもたらされるプラスに働く効果を指すとされる。情緒的有用性は、製品やサービスを利用したり所有したりすることによって顧客が得られるプラスの感情のことを指すとされる。自己表現有用性は、その製品やサービスを所有したり利用したりすることにより、顧客が自己表現を達成できると感じる、もしくは理想の自分に近づくことができると感じることを指すとされる。

有用性と聞くと機能をイメージすることが多かったが、心理的側面の要素も多いんだということに気づかされる。

私の価値の定義

昔から価値について考え、上記の内容以外にも色々調べているが、調べれば調べるほど迷宮入りしていくのが現状である。その中でたどり着いた価値の定義は下記になる。

顧客の必要性を満たし、かつ満足感・安心感を与えらえる水準に達したサービス・商品。

我々が提供するサービス・商品を、どのような方々に提供したいのか、その方々は何を必要としているのか、どのような付加価値があれば満足していただけるか。そしてサービス・商品を通じて安心感をもっていただくためには何が必要か。

一番最初に価値の定義をした時には安心感はなく、満足感のみであった。事業を経営・運営していく中で満足感と安心感は別概念だと気づいた。

やはり、サービスや商品を通して、こころ安らいで欲しい。

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