見出し画像

インド3日目 〜スミスラと3年ぶりの再会〜

今日は友達のスミスラと会う予定。スミスラは3年前にヨーロッパに農業留学に行ったときにイギリスで出会ったインド人である。最初の目的地だった「Canalside Commnity Food」というオーガニックファームのメンバー。勢いだけで遠い異国の地に飛び込んだ私。英語がつたない右も左もわからない私をお母さんのように可愛がってくれて、面倒を見てくれた。本当にお世話になった人です。その彼女がちょうど長期の休みをとってインドに帰国しているそうで、奇跡的にタイミングが合い会えることになったのだ。

昨日「お父さんの糖尿の数値が爆上がりしてとても心配なので、病院に送って後に会いたい」と連絡が。彼女的に朝から色々チェンナイを回って案内したい!と思っていたようなので、「本当にごめんね!!」と申し訳なさそう。でも私的には昨日も一日中出ずっぱりだったし、一日中外にいるととても疲れそうな予感がしていたので逆に良かったのかなと思う。逆にお父さんが心配だ。少しでもスミスラの顔が見れれば満足なので、気にしないで!と返事をする。


ベッドでゴロゴロして、昨日の出来事をnoteに書いたり、手洗いで洗濯したり、物を整理しているとあっという間に昼に。タクシーアプリOlaを使ってオートを予約!

こんなアプリの画面。すごく使いやすく便利。


チェンナイにはオートもタクシーもたくさん走っているので、すぐに捕まえることができる。OlaやUberなどの配車アプリが普及して、インド人のほとんどがこれを使っている。道端で捕まえることもできるんだけど、アプリだと最初に決められた金額が提示されるからぼったくられる不安もないしとっても便利。


オートとマッチングしたら、確認の電話をかけないといけないのだけど、これがちょっと厄介。なぜならほとんどのタクシードライバーが英語を話さないため、タミル語でまくしたてられる。なので電話する場面だけ、周りの人に話してもらって予約を完了させる。

インド人みんな英語話せると思っていたけど、やはり仕事や収入、教育の違いで話せる層がはっきりと分かれているみたい。タクシードライバーはおじさんが多いので流暢に話せる人はあまりいない。逆に若い人や、リッチな家庭の人は話せる感じ。

そうこうしているうちに、オートがホテルに到着。約束の場所に到着。
スミスラから「後15分くらいで着く」と電話が。高級そうなサリー屋さんの前に立って待っていると…

いろんな人が寄ってくるわくるわ。孔雀の羽を売り歩いているお兄さん、太鼓をたたきながら近寄ってくるおじさん、物乞いのおばあさん…。

中でも一番驚いたのが、ヒジュラーである。ヒジュラーとは、男性から女性に性転換した人のことで、インドでは第3の性として受け入れられている存在。トランスジェンダーですな。ヒジュラーは幸福を与える存在として昔からいたけれど、忌み嫌われる存在でもあるらしい。売春をしないと生活ができなかったり負の面も持っている。ヒジュラーは道路を練り歩いて、人々に幸福を与える代わりに、お金をもらって暮らしている…

ということを前もって知っていたため、本当にヒジュラーが目の前に来た時はびっくりした。というか、気づかなかった。だって到底男性には見えなかったんだもん。サリーを来た普通のお姉さんという感じだったが、何かを私に言って、パンパンを手拍子を打ち、私の頭を触ったので「こ…これが本物のヒジュラー!!」と固まってしまった。どうすればいいかわからなかったので、申し訳ないが逃げた…😂

そんなこんなしているうちに、スミスラと再会!実に3年近くぶりの再会である。次会うときは私がイギリスに行く時だと思っていたので、まさかインドで会えるとは。とっても嬉しい。


早速道路脇に引っ張られて、座らされる。何かと思ったら、ヘナタトゥー屋さんだった!インドではMehendiと呼ばれるもので、ヘナという植物から抽出された液体で模様をかき、それが模様として皮膚に残るというもの。永久的に残るタトゥーとは違って、2週間くらいで落ちるらしい。一般的には何かお祝い事や結婚の時にやるみたい。私が挑戦したいと言ってたのを覚えていてくれたみたいだ!

さて担当のお兄さんが写真集を開いて、どの模様がいいか選ばせてくれる。ベーシックなやつにしてみた。ヘナの液体が入った袋の先っぽをちょっと切って、チョコペンみたいな要領で私の手に模様を描いていく。ものの15分くらいで完成!
乾くまで少し時間がかかるので人に当たらないように気をつけて歩く。

続いて、市場をぶらぶらと散策。スミスラが言うには、チェンナイで一番忙しいストリートらしい。確かに人がたくさんいる。ストリートフードやレストラン、服屋からチャイやさんまでいろんなお店がひしめき合っていて活気がすごい。

地元の人しか行かないローカルな野菜市場にも連れて行ってもらった。とにかく大量。箱にどっさり積まれていて、1キログラム100円以下とか日本人からしたら安すぎ!!っていう値段で売られている。海外のマーケットにくると、いかに日本のスーパーが大量のプラスチックを使っているのかわかる…。みたことのない野菜ばかりでとても面白い。やっぱりこういう地元の人の暮らしを垣間見るような旅が好きだ。

それから食べたもの。
インドの油で揚げたスナック菓子。(絶対ハイカロリー)
インドのコーヒー。(ブラックはありえない。たっぷりミルクと砂糖が入っている)
イドゥリ。(酸っぱいスープとお餅みたなスナック)
ココナッツウォーター。(おばちゃんがナタで穴を開けてくれてそこからのむ)
さとうきびジュース。(さとうきびを機械に押し込んで、ジュースにする。100%ピュア)

めっちゃ食っとるがな…😂
スミスラがあれも!これも!と沢山食べさせてくれる。さらに今からディナーにも行くのだ!予想はしてたけどマジで胃袋が足りないぜ…。

その後はお寺に向かう。チェンナイはヒンドゥー教のお寺で有名なのだ。

靴を脱いで入場。インド人は日本人のように靴を脱ぐ習慣がある。外でも平気で裸足で歩いたりしている。お寺は広々としていて素晴らしかった!仏教のお寺と全然違う。色もカラフルだし、沢山の神様の像や絵が飾ってあって、見るのが楽しい。
スミスラに額にちょんちょんと灰をつけられた。これは何かというと、「人間はいずれ灰になる存在だから、それを忘れないように生きなさい」みたいな意味っぽい(自分の理解力が追いついていない😂)すごい深いなあー。

いやーでも毎度毎度、宗教色が強い国に行くと考えさせられることが沢山あるなあ。私は多くの日本人と同じように、無宗教に近い人だと思う。確かに神社、お寺行きます。お願い事します。でもそれってご利益がありそうだから💓っていう自分の勝手な都合だし、生活や信条に落とし込まれたものではない。もちろん、何か神様的なものやスピリチュアルな存在がある!と信じることで、精神的に救われるのもわかる。けど、あんまり馴染んでない感じ。
だから、毎日お祈りして、熱心にお寺に行って、神様の存在を信じてる人ってなんかすごいなあと思う。
ちなみに宗教がしっかりと根付いている国は、文化もしっかりと残っている感じがする。その分保守的だから、考え方が古い(男女差別や親が結婚決めるなど)などの弊害もあるんだけどね。

まあそんなこんなで、明日も早いので、早めにレストランに行くことに。
ちょっと高級そうないい感じのレストランに連れてってくれた。
メニューがぎっちり。だいぶインドの料理名を覚えてきたつもりだけど、まだまだ未知の食べ物も多い。スミスラに任せて、色々頼んでもらう。

ワダという揚げた甘くないドーナツをサンバルという酸っぱいスープに浸して食べる料理がくる。うん、うまい。
ギーという油たっぷりのドーサ。パリパリしてて美味しい。備え付けのチャトニー(スパイシーなペースト)やカレーをつけていただく。うまいうまい。

うう…もう私のお腹は悲鳴をあげております。😂
てかこの3日間こんな感じ。(…この時点でのちに悪夢を見ることになるとは一切予想してなかった私なのだった)みなさん本当に親切なので、もてなしたい気持ちでたくさん食べさせてくれるんだけど、いかんせん、ちょっと豪華なインド料理はすぐにお腹いっぱになってします。日本のご馳走もそうよね。毎日寿司とかカツ丼とか食ってたらすぐお腹いっぱいなるし。

結局その後、飲み物、デザートまで頂いてしまったのだった。やばい、、お腹がはち切れそう。

スミスラは結局今日一日、私に全くお金を使わせてくれなかった。途中で申し訳ねえ、私も払うよ!と言いそうになったが、これは甘えておこうと思う。思い切って甘えてみる、これも大事な旅のTipsだと思うのだ。今度は私がおもてなしする番ってことよね。

そんなこんなでタクシーでホテルに帰り着く。明日からはチェンナイから南下して、MahabalipramとPondicherryという街を、一人旅だ。朝早いので早めに寝る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?