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7.ニュージーランドでマッチングアプリを使ってみる

こちらでの生活も慣れてきて、生活のリズムを掴み出した頃。新しい出会いを求めて、マッチングアプリを使ってみることにした。

私はしがない旅人だし、真剣な出会いは求めていないのだが、いろんな人に出会っておしゃべりしたいという欲からである。

私が日本でも使っていたアプリはバンブル。アプリで人と出会うことには抵抗がないタイプなので、こちらでも使ってみることにした。

仕事の合間にスワイプして数日。会話が続いていて、尚且つプロフィールが充実している男性がいたので、いよいよ会ってみよう!ということになった。

彼は、キウイ(ニュージーランド人のことをそう呼ぶ)で、ここが地元で生まれ育ったらしい。ちょっとキウイアクセントを聞き取れるか心配ではありますが、ニュージーランドのことを知れる良きチャンスかもしれない。

ということで、トントン拍子で会う日にちが決まる。あの日は早く仕事が終わった日だったか。お家から徒歩20分くらいのタイレストランで夜ご飯をすることになった…!

海外でマッチングアプリを使ってデートするのは初めての経験だ…!めっさドキドキしながら、約束の18時半の10分前にタイレストランの前に立った。「着いたよ!」とアプリでメッセージする。

18時半になった。店の前のパーキングでいろんな車が止まり、いろんな人が降りてくる。あの人だろうか?いや写真と違うぞ…を何十回も繰り返しただろうか。

18時45分。キウイの時間感覚ってどうなんだろうとふと思う。デートに15分遅れてくるって日本人の感覚からしたら、おい!って感じではあるのだけど。ニュージーランド時間はもしかしたらゆっくりなのかもしれない。と思って、メッセージを根気良く待つ。

さらに時間が経ち、これはデートをすっぽかされたのではないか?という疑念が確信に変わっていく!!!なんと!これは初の経験だ!!初デートをすっぽかされてしまったのか、私。

19時になって、私はメッセージで、「もうこれ以上待てません。帰ります。」と書いて、トボトボと家路につく。
超緊張していたので、正直いうと、会わなくて良いと言う安心感もちょっと混ざっていたんだけど。

ホームステイしているインドファミリーになんて説明するよ。
「友達と会ってくる〜🎵」って報告して出て行ったのに、1時間もせずに戻ってきたら絶対「どうしたの!?」って詮索されるやん。説明するのめんどくさすぎるう!

調べてみると、やり取りしてた相手が急に返事を返してこなくなったりすることをGhostingっていうんだってさあ。

この時間で得られたものって、初めてデートをすっぽかされた経験と、Ghostingと言うニューワードである。「He didn't show up.He ghosted me!」ってファミリーとドイツガールたちに説明してる自分を思い浮かべる。想像しただけで、説明するのだるう。

なんとも惨めな気分である。日本の友達に一部始終を報告すると、「はあ!?まじであり得ない!!」と一緒になって怒ってくれた。ありがとう友よ。

と、もうすぐ家に着くぐらいのところで、例の人からメッセージが!!
「ゴッメーン!!!!家をでる前に妹が家を訪ねてきて、話に夢中になっちゃって、気づいたらすっかりデートの時間を過ぎていた!!!ほんとにごめん!!」

…目が点になるわたくし。

デートを忘れるくらい、妹との話が盛り上がるって言うことは起こりうるのであろうか?シスコンなの?
私は一日中、ドキドキして超緊張して、お店の前に立ってた時なんてちょっと吐き気してたくらいだぞ。

「すっぽかされてとても悲しい気持ち」だとメッセージを返すと、「本当にごめん!!!」の平謝り。「もう一回チャンスをください!」と。

うーん。初デートをすっぽかすあたりで、なんかちょっとレッドフラグ立ってる気がするんですが、謝罪の気持ちも伝わってきたし、キウイとのデートを経験したい気持ちが勝るので、もう一回だけチャンスをあげることにしよう。




と言うことで、日程調整の後、数日が経ち。同じタイレストランに向かっている私。前回のこともあって、なんとなく緊張はマシな気がする。

とはいえ、初めての人に会うのは、日本でも海外でも関係なく、いつも緊張するものですな〜。

お。それっぽい人がお店の前にいる!
あっちも気づいたようで、ドキドキとお互いに挨拶をしてレストランに入る。

まあデートはどうだったか総括すると、うーん。って感じでした笑

あちらも緊張していたのかわからないけど、あまりあちらから話題を振ってくれず、私が頑張って質問して、話すのを聞く…という感じ。しかもあちらはネイティブさんですから、話す速度が速い➕キウイアクセントが難しい!!

死ぬほど「ソーリー?」と聞き返した笑
話の途中で、「英語頑張って勉強してるんだけど、ちょっと話す速度をスローダウンしてくれると嬉しいなあ」と伝えても、あまり変化が見られず。笑

ここが地元でずっとここで生まれ育ったとのことだったので、あまり私のような非ネイティブの外国人と接する機会も少なかったのかな。だから非ネイティブに合わせて話す英語がわからないのかしら…?

なんとな〜く気まずい食事を終え、ちょっと散歩しようかということになりレストランをでる(ご飯代を払ってくれた!)

そうするとなんと車から、花束を持ってきてくれた!
「この前デートできなかったからそのお詫び」だって。可愛いことするなあ。
ちょっとそこらへんぶらぶらと散歩して、お家まで送ってもらってバイバイ。これでデートは終了。

結局、この後彼とまたデートすることはなかったのだけど、いい経験になった。

新しい人とあって時間を過ごす、ということは絶対にマイナスにはならないと思うのです。それが気まずくて居心地が悪い経験だったとしても。そういう考えだから、私は新しい人に会うのが結構好きなのかもしれないね。

日本語以外を話す人と時間を過ごすたびに思うこと。
それは、人との相性は話す言語で決まらないということです。
もちろん英語は上手であることに越したことはないし、もっと頑張らなくちゃな〜って思うんだけど、
やっぱりバイブスというか人との相性ってあるじゃないですか。

お互いに英語下手くそでも、ゲラゲラ笑い合って気が合う子もいるし、
日本語を母語とする人間同士(日本人)でも全然話が弾まない人もいる。

ちなみに元彼はインド人ですが、一番最初のデートでは、私は英語めちゃくちゃ下手くそだったし、彼も日本語ほとんどわからなかったけど、なんだかとても心温まるデートだったのを覚えてます。その時に、ああ〜やっぱり言語だけじゃないよな!バイブスだよな!と思ったのを記憶している。(まあその次の段階になると、言語はとても大事になってくるんだけどね…それはまた別の話。)

ニュージーランド初デートはこんな感じで幕を閉じましたとさ。
もっと色んな人と会って世界を広げたいなあと思います。
終わり。


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