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学びは、すべてSEL 読書記録

感想
この本を読んで、今まで感じていた生活指導の違和感の正体が少しわかった気がした。
起こったことに対して指導をし、なぜいけないのかの理由を認識させ、もうやらないようにという注意喚起をするだけの関わりはどうなんだろう。指導の中でスキルや方法について生徒が考えたり教員が教えたりする機会はあまりないし、体系立てて教えることもない。そのあたりにもっとフォーカスを当てていいのではないかと思う。


メモ

教科指導とSELの統合を推進することを目的として一九九四年に設立された非営利団体 「CASEL (Collaborative for Academic, Social, and Emotional Learning)」が、相互に関連する五つの認知・感情・行動の能力を次のように定義しました

① 自己への気づき (自己認識)
自分の感情、価値観、行動を内省する能力

②他者への気づき (社会認識)
別の視点から状況を眺める能力、他者の社会的および文化的規範を尊重する能力、多様性をたたえる能力

③対人関係スキル
仲間や教師、家族の他の集団との前向きなつながりを築き、維持する能力

④自己のコントロール(自己管理能力)
動機づけ、目標設定、計画遂行、自制心、
衝動のコントロール、およびストレス対処
法の使用を含む一連のスキル

⑤責任ある意思決定
自他の幸福を考慮した選択を行う能力

他者との関わり→自己理解を深める

ソーシャルキャピタル(人間関係資本)が主体性に大きく影響する

@生徒が強みを認識する方法として、何を行っていますか?
@自宿について、生徒とどのような会話を行っていますか?生徒の自が低すぎたり高すぎたりしたとき、その程度を調整する手助けとして、どのような方法を用い、どのような言葉かけをしていますか?
◎どのようにして自己効力感を教科指導に統合しますか?あなたが教えている教科は、自己効力感に関する感覚を育むにあたってどのように役立ちますか?
⑤固定および成長マインドセットについてですが、現在の学年、教科、または学校全体での理解
レベルはどれくらいに位置していますか?生徒は、固定マインドセットをもってしまう可能性のある要因についてどのように学んでいますか?反対に、成長マインドセットをもつための要因についてはどのように学んでいますか?
©レジリエンスについて生徒と話し合っていますか?トラウマに対するより専門的な介入が必要とされる生徒を支援することを目的として、あなたの学校や教育委員会にはどのような人材がそろっていますか?

3章

振り返りのための質問
@生徒はいつ、とこで自分や他者の感情を識別して、それらにラベルを付ける方法を学びます
か?生徒の感情に関する言葉をどのように増やしていけますか?
②感情の自己調整を、あなたはどのように教科指導と統合しますか?
③衝動のコントロールに関して、より多くの指導を必要とする生徒をサポートするために、あなたの学校と教育委員会にはどのようなシステムがありますか?
◎生徒の満足を遅らせる能力を伸ばす機会をつくるのに役立つリソース(人を含めた資源)はどこにありますか?
⑥生徒のストレスのレベルを確かめるために、気をつけているサインは何ですか?それらのサインを見たり聞いたりしたとき、どのような反応をしますか?同僚にあなたの教室環境の調査を依頼して、生徒のストレスレベルを高める可能性がある物理的・聴覚的な要素を探しましょう。
◎あなたの生徒が用いている、望ましい、あるいは望ましくないコーピング・スキルは何です
か?

達成目標→点数、成績の評価、スペイン語のA評価をとりたい
習熟目標→スペイン語を話せるようになる

達成目標だけでは、結果思考になりがち。習熟目標の方が持続する。→アイディアとして、学習での工夫を掲示板に貼る

公共心
→他者を尊重すること。集団の強みは、お互いが違うことから生まれる。
→倫理的責任、市民性、社会的正義、リーダーシップ
→サービスラーニング。地域などとの共同プロジェクト

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