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からくりとすり合わせの技

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愛知ものづくり産業史 機械産業編
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#すり合わせ

からくりとすり合わせの技① からくり製品の誕生

からくりとすり合わせの技① からくり製品の誕生

ここまでの素材加工の技とは視点を変えるが、機械工学に関わる「からくりとすり合わせの技」も外せない。からくりとは、ぜんまいや歯車などを使って道具を自動的に動かすしかけ(自動装置)のことである。また、すり合わせとは、異なる素材や複数の部品を相互調整しつつ、一つの製品へと仕上げる手法のことで、現在、日本のものづくり産業界の誇る強みの一つとして世界的に認知されている。

ときは室町後期にまでさかのぼる。

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