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はたらく現場

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喪に関わるひとたち編(霊柩車の工場の職人さん、墓じまいを任される石屋さん、ホテルマンのように自宅のお葬式を取り仕切るひと、若い女性納棺師さん、きびきび祭壇の花を飾るひと、、、)
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#ドキュメンタリー

屠場で働いた女性ライターが書いた私的ノンフィクション『芝浦屠場千夜一夜』。田原町のリーディンライティン ブックストアで著者インタビューを行います。

田原町にある本屋さん 「Readin'Writin' BOOKSTORE」(リーディンライティン ブックストア)で、 『芝浦屠場千夜一夜』(青月社)を書かれた山脇史子さんをお招きして、公開インタビューをします。 【芝浦の屠畜解体現場を見学した後、「一週間ほど働かせてもらいたい」と、意思表示をしてから、実現までに三か月ほど時間がかかった。作業現場には女性がほとんどいない。東京都職員である解体作業担当は、当時全員男性。内臓処理業者の作業場には、数人女性がいたが、経営者の家族親類

『ケアを紡いで』のカメラマンのはなし

テロップのないことが新鮮なドキュメンタリー語り手☘️田中圭さん 聞き手🌙朝山実(写真撮影も) カメラマンではあるが、田中さんはジブンが専門職だ、という意識がつよくあるわけでもない、らしい。 なんで? 「カメラがよかったねえ」 と、最新作『ケアを紡いで』(大宮浩一監督)の評判は高く、監督の大宮さん(『夜間もやっている保育園』など)は取材を受けるたび、カメラのことをイイね、イイねと言われるものだから、もうスネてしまっているという(といっても監督自身が見込んだ選択眼の正しさを確認

全員爆笑でまったくの新人監督の映画『日本原』の配給を決めた、彼らの理由

「日本一」の低温殺菌牛乳を生産するある牛飼い農家の一年を追ったドキュメンタリー映画『日本原 牛と人の大地』(黒部俊介監督)が9月17日より東京・ポレポレ東中野、大阪・第七藝術劇場での公開がはじまった。 夏のある日、届いた試写の案内葉書にこんな言葉が書いてあった。 〈父が牛飼いになって、もうすぐ50年になります。牛飼いになる前、父は医学部の医学生でした。〉 日本原という場所には一度も行ったことはないが、学生時代からの友人がよく行っていたところだったのと、医者を志した若者が

ヒロさんが仕掛けたワナ

【10000字インタビュー】 ぼくが『テレビで会えない芸人』のプロデューサーを引き受けたわけ 語り手=阿武野勝彦さん(東海テレビ・プロデューサー) 聞き手🌙朝山実 カラー写真=©️2021 鹿児島テレビ放送 『テレビで会えない芸人』より 東海テレビの阿武野さんは、ときおり、ひねったもの言いをする。ご実家がお寺さんで、父親に連れられて檀家まわりなんかもしたというから幼少期に身についたものかもしれないが。一休さんみたいだ。 プロデューサーを引き受けた、2022年

【雑談ですけど】 『さよならテレビ』の阿武野勝彦さんに、ききました。

「親父は、これが給料袋かと言って仏壇にあげたんです」 『さよならテレビ』(平凡社新書)を書いた阿武野勝彦さんは、東海テレビのプロデューサーで、「人生フルーツ」「ヤクザと憲法」「さよならテレビ」などのドキュメンタリー番組を手がけ、名古屋のローカル局ながら全国展開の劇場映画シリーズ「東海テレビドキュメンタリー劇場」に取り組んできたひと。 岩波書店から番組スタッフとの共著などはあるが、単著はこれが初となる。映画版以外のテレビ放映作品についても綴られていて「阿武野勝彦全仕事」の印

「セブンティーン」⇨「きみが死んだあとで」

絶賛上映中「きみが死んだあとで」(代島治彦監督)👉映画に登場する14人のその後の物語をまとめた本『きみが死んだあとで』が晶文社より6月刊予定 映画宣伝担当者に話をきいてみた【「きみが死んだあとで」backstoryII】 語り手=大竹久美子(Tereza)さん 聞き手·写真撮影=朝山実 ©️きみが死んだあとで製作委員会(▲山﨑博昭さんの高校時代の学生手帳、▼兄が保存する博昭さんの本棚)  ドキュメンタリー映画「きみが死んだあとで」(代島治彦監督)の宣伝担当の大

ぼくは2.5者だと考えています。

絶賛上映中「きみが死んだあとで」(代島治彦監督)👉映画に登場する14人のその後の物語をまとめた本『きみが死んだあとで』が晶文社より発売 撮影カメラマンに話をききました【「きみが死んだあとで」backstoryI】 https://www.shobunsha.co.jp/?p=6587 語り手=加藤孝信さん 聞き手🌙写真撮影=朝山実 ©️きみが死んだあとで製作委員会 ▲予告編の動画を見ることができます  加藤さんを見かけた最初は、前作の「三里