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Sailor プロフェッショナルギア スリム銀 透明軸 F

不定期更新、ものまーです。自分でも不定期すぎると思います。最近書いていなかったnoteを久々に書いてみます。

一応、受験生なのです。勉強で忙しいことにしておきます。

さて、今回の記事は僕の初「金ペン」、セーラー万年筆さんのプロフェッショナルギア スリム銀 透明軸 Fについてです。以下、プロギアと呼びます。

長い記事です。飛ばし飛ばしでも読んでくださると嬉しいです。(ついでにスキもしてくださればもっと嬉しいです…)

製品概要

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セーラー万年筆 プロフェッショナルギア スリム銀
ニブは14K、セーラーさんのHPには載っていないスケルトンモデルです。

サイズ(ものまー調べ。有効数字にバラつき有。)
 携帯時の長さ       123mm
 本体           112mm
 キャップをポストした長さ 144mm

 ニブの長さ        20mm弱(字幅によって異なります)

 大先の太さ        10±1mm
 ネジ山の後ろの太さ    12mm
 キャップリングの最大径  14mm


初の金ペン!

金ペンというのは、ニブ(からす口)に金を使用した万年筆を指します。
14Kや18Kのものが多いですが、セーラーには21Kのペン先もあります。

かつてインクに没食子酸といわれる酸が含まれていた時代、鉄のペン先は腐食してしまうことが多かったのですが、酸に侵されにくい金を使用することで腐食を気にせず使えるようになったようです。 (今では没食子酸を含まない染料や顔料のインクが主流ですが、没食子酸を含むインクを製造しているメーカーが何社かあります。)

トリビアはさておき。

この万年筆は僕の最初の金ペンとして、勉強に使うのと趣味をかねて購入しました。
最初からこのペンにしようと思っていた訳ではなくて、幾つか迷っていたものがあったんですが、店頭で試筆してみてこれだ!と思ったのでこのペンに決定しました。
迷っていたものはこのペンを含めて3本ありました。

1.プラチナ万年筆 ♯3776 Century 忍野

透明軸と富士山を模した天冠が格好いい上に、レビューでも書きやすいと評判だったのでかなり好印象でしたが、ニブが大きくて威圧感すら感じたのでやめておきました…。日頃はカヴェコのブラススポーツを使っているので余計に大きく感じたのかもしれません。

2.ファーバーカステル エモーション 万年筆

人間工学に基づく設計とか言われたら勉強用に持ってこいだと思うのが人の常。かどうかは知りませんが気になっていたのですが…

試筆できるところが無い!少なくともうちの周りには!!

諦めました…

3.LAMY dialog3

格好いい。重いのは気にならない。キャップレス式だから勉強には向いている気がする。とは思っていたものの…

高い。

諦めました…

このように書いてしまうと諦めの末にプロギアスリムを買ったように思われてしまいそうですが、そんな事はありませんでした。

広島に縁があるのもあってセーラー万年筆には親近感のようなものを感じていました。
その上何より、ペン先の装飾が好き!!

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ただ、レビューを見ていると「セーラーはガチニブ(硬いニブのこと)」とあったので、これも試筆してみました。

微妙にしなる感じがあって、ふにょふにょじゃなくて書きやすい!!

即決でした。見た目も書き心地も良いんだもの…


細い?

そうしてプロギアスリム銀を選んだわけですが、どうしても高くなるので店舗では買わず、ネット注文しました。
字幅についてはFとMFで迷ったのですが、MFは前からセーラーのレクルという鉄ペンを持っていて、少し太いと思っていたのでFにしました。

届いてみて、インクを入れて、書いてみると…

予想以上に字幅が細かったのです!

そう、国産の万年筆はペン先が細いのです…アルファベットなどよりも複雑な漢字を書くために…

しかし、困惑しながらも使っていくうちに、ペン先の磨耗か潰れか、はたまた僕の手がこの万年筆に馴れたのか、なめらかに書けるようになってきたのです。ふと気づくとそうなっていて、気づいたときには感動さえしました。

万年筆はいいぞ!透明軸もいいぞ!

万年筆で勉強すると、手が疲れにくいというのが幾らか有名でしょうが、シャーペンと比較すればノックが要らない、ボールペンと比較すればインクの濃淡が楽しめる、という利点もあります。

万年筆の特性上、インク交換や洗浄の面倒くささはありますが、筆記具フリークにはこれすらメリットの一部です。

透明軸も素晴らしいものです。インク残量が分かりやすいこと、ほかの色つきのペンとは一線を画す特異さといった美点に加え、内部機構が見えるのはやはりフリークとして注目すべき点でしょう。

…つまり透明軸の万年筆は最高ということでは?

ちなみに僕は透明軸の万年筆と青インクの見た目の相性は最高だと思っています。Tacciaの北斎錆緑はボトルや万年筆の中にある時には青色ですが、空気に触れるとくすんだ緑になるインクです。プロギアスリムとこのインクの組合せを発見して以来、ずっとこのインクと一緒に使っています。

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お読みいただき、ありがとうございました。

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