アニメ思い出し語り 13 三丁目の夕日
原作は1974年から始まっている西岸良平の作品。だいたい1950年代から1960年代を描いており、連載開始当初からすると20年位前の時代という事になる。
まだ車掌さんのいる頃の都電やオート三輪が現役である。って、実は1974年にはまだどちらも全盛期は過ぎていたが普通に存在していた。
そういえばLSのダイハツミゼットの前期型のプラモデルの箱絵の背景に、西岸良平の描く街並みや猫が描かれているものがあって(箱絵には何種類かある)なかなか楽しい。
原作は安定した人気があり、この作品の様々なメディア展開のおかげで、色々な昭和レトロな立体物が手に入るってのはあるんだろうな。
さてアニメ版なのだが、実は「ちびまる子ちゃん」と同じ頃のスタートで、やっているのは知っていたが、いつの間にか終わってしまったという印象しかない。
これはもしかしたら始まったのが遅すぎたのかもしれない。「ちびまる子ちゃん」の方は大体この作品の20年後、というより連載開始当初の時代を描いており、それが1990年代には懐かしくなっていたからである。
ちょっとタイミングとして、描かれている時代が古くなりすぎていたのかもしれない。
ただ、普通に「昭和レトロ」と言った場合、昭和30年代ぐらいが広く意識されているというのは、LSから有井に引き継がれたオーナーズクラブのプラモデルとか、「新横浜ラーメン博物館」や「タイムスリップグリコ」、各地の昭和レトロ系展示を見るに明らかであり、ダイハツミゼットやスバル360の次の時代のアイテムを見かけない事すらあるのである。
これを考えると「三丁目の夕日」のアニメも、定着するまでもう少し続ける事はできなかったのかと思わないでもない。そういえばこのアニメ版の関連商品って見たことなかったな。
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