「えっ? こんな歌詞だったの?」って曲が好き

「タモリ倶楽部」のオープニングに使われていたザ・ロイヤル・ティーンズの「ショート・ショーツ」。歌い出しは口笛に続き「オゥ マン ディグ クレイジー チック」。
 これは(仲間の)男性に呼びかけているのは分かる。ディグは「掘る」だけど、「よく見ろよ」ぐらいの感じらしい。「クレイジー チック」はクレイジーはすぐ分かるがチックはチキンの短縮形で、この場合女。「ヤバい女」「イカれた女」みたいな感じのようだ。

 後はショートショーツと呼ばれた短いショートパンツについての男と女のやり取りが続く。

 同じ「タモリ倶楽部」の人気コーナー「空耳アワー」のエンディングで流れていたのが、ブライアン・ハイランドの「ベビー・フェイス」。これもヒット曲なんだけど、この人の大ヒット曲が「ビキニスタイルのお嬢さん」。

 CMにも使われていたし、ラジオやNHKのテレビで懐かしの名曲といって流れる事もあるので、どこかで聴いた事がある人は多いと思う。

 で、歌詞をチェックする前はなんとなく「とっても似合うよ 刺激的さ クラクラしちゃう」みたいな内容を想像していたんだけど(なんじゃそりゃ)、全く違う。初めてビキニを着た女の子が更衣室(海岸にある小屋)から恥ずかしくて出られない。海に入ってもやっぱり出られない。という歌なのであった。

 いや気持ちは分かるがそれを歌にしますかっていうのが、自分は結構好きだったりする。

 懐かしの名曲として流れる事の多いこの時代のアメリカンポップスに「テネシー・ワルツ」がある。これを歌ったパティ・ペイジの曲に「チェンジング・パートナー」というのがある。
 これがメロディーだけ聴くと、「テネシー・ワルツ」のように昔を、遠く離れた恋の相手を思っているのかなと思いきや、思い出しているのはダンスパーティーでさっき偶然組んだ男性で、またあの人と組む番が回ってこないかしらとか思っているのである。

 多分こういう「なんじゃそりゃ」だけど、当人にとっては深刻な問題っていうのは、日本のポップスにも影響を与えていて、アイドル歌謡にも時々それを自分は感じる。

 すぐに出てくる曲を1つ挙げると、フィンガー5の「学園天国」である。前作の「恋のダイヤル6700」が「卒業前に告白しなきゃ」というまあそれはあるわなという内容なのに対し、「学園天国」で歌われているのは「席替え」なのである。席替えで好きな子の隣になりたいという。

 いやぁ、席替えで1曲作りますかという感じだが、後に小泉今日子がカバーしていたりする。こっちを知っているという人も多いと思う。

サポートありがとうございます。 はげみになります。