ガンダムの模型から考えたり その1

『機動戦士ガンダム』(以下ガンダム)は大人気のコンテンツシリーズである。
 最初のガンダムの放送後に発売されたプラモデル群が、映画化少し前の頃から色々とあって異常な大ヒットとなり、(ザクレロとか)「こんなものまで出すか?」という展開になった。さすがに自分の好きな「ベルデ諸島の漁業組合の飛行機」は無かったが。

 うん、数年後に作られた続編『機動戦士Zガンダム』(以下Zガンダム)でアムロが乗っていた自家用機もプラモデルあったら欲しいんだが。
 このZガンダムは自分はあまり観なかったが、前作主人公のアムロがガンダム系のメカに乗せてもらえない(敵側だったゲルググ系のメカに乗っていたと思う)。敵味方にガンダム系のメカがいる。宇宙人を忌み嫌う人物の乗ってるメカが空飛ぶ円盤といった所が印象に残っている。

 ガンダムの模型という事になると、プラモデルのCMもガキどもの間で話題になったのも思い出深い。最初は映画版の映像と組み合わせたり、ランナーに付いたパーツが飛んでくるイメージCMだった気がするが、そのうちジオラマが組まれ、ジオン脅威のメカニズムを表現するようになる。
 そのCMに「ジョニー・ライデン率いるモビルスーツ部隊はフルアーマーオペレーションのガンダム部隊と接触」だの「宇宙世紀0083、MS-06RとMS-14Cからなる重機甲モビルスーツ部隊は、重要機密を奪取すべくサイド3に対して奇襲作戦を開始した」だの、外伝的なストーリーが展開される事になる。

 この、外伝的なCMの流れる少し前ぐらいか、自分は買わなかったのだが、ガンダムの模型に「何かそれっぽいマーキング」を入れたり、「迷彩色に使われそうな地味な色」に塗ったり、「角の塗装が剥げて金属の銀色が出ている」加工をしたりして楽しんでいる人がいる雑誌記事を同級生に見せられた。ホビージャパンのハウトゥビルドガンダムだったかも知れない。

 その辺から外伝が「MSV」というシリーズだと知る事になる。「ザクタンク」とか「ゲルググキャノン」とか、作中に登場しないメカが、なんかそれっぽいマーキング入りで地味な塗装で作られていた。

 ガンダムに続くロボットアニメはマクロス、ダグラム、ドルバック等、ミリタリー的な方向に振ったデザインで作られたりしていた。ザブングルもタイトルになっている主役機以外はそんな感じだったように思う。

 その一方、ガンダムの模型に対する過剰な需要の隙をついて、よく分からないパチもんのプラモデルも横行、中には本家に先行してポーズの可変範囲が広くなったものもあったらしい。

 

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