あの頃のテレビはもうない
バナナマン日村の「ウォーキングのひむ太郎」は、私がこの番組が始まる前後の時刻に帰宅する事もあって(もっと早い時もあるが)、観る機会が結構ある番組だが、この間の回では途中旧フジテレビ周辺を歩いていた。
自分にとっても「あの」フジテレビ、フジテレビらしかった頃のフジテレビは河田町、曙橋周辺で、お台場ではない。
この「ひむ太郎」の中でのフジテレビ跡近くのシーンでは、これ以外に無いだろうという、EPOの「DOWN TOWN」がBGMとして流れた。
言わずと知れた 「オレたちひょうきん族」エンディング曲である。この辺り、「全員集合」派の自分にも、結構刺さるものがあった。「ひょうきん族」、エンディングだけはよく観ていたものだったからだ。
そこで思い出したのが、2008年(検索して思い出した)、ナインティナインのオールナイトニッポンを聴こうとするも、途中で寝落ちしてしまった時の事だった。ここでも最初の方でEPOの「DOWN TOWN」が流れ、ナインティナインの特に岡村が昔を思い出していたのである。
この回のナインティナインのオールナイトニッポンの主なテーマは、放送されたばかりの2008年の27時間テレビ。
その時の27時間テレビは、普段は観なくなっていた私も断片的に観ていて、岡村ならずとも懐かしい感じがしたものだった。
まあ、明石家さんまのクルマを暴走させるビートたけしには「危険」、「悪趣味」の声があったが、こういう意見は昔からのものだ。
そして他には、ビートたけしの火薬田ドン(打ち上げ花火の諸注意の1つは「月まで行こうとしない」)が登場。この回ではそれぞれの地方の人という設定で他のキャラも登場して、日本各地から行われた「中継」も印象に残った。
いやいや、一番印象に残ったのはネプチューンによるクイズコーナーで、片岡鶴太郎や島崎俊郎(というよりアダモちゃん)、太平サブロー、山田邦子というメンバーが出演、「ひょうきんオールスターズ」とか言っていた気がする。
賞金100万円という話に「それはとっぱらいですか?」と確か鶴太郎が食いついたのである。税金とか事務所を通したりしないで100万円山分けになるのかという話である。アダモちゃんも即興で「♪とっぱらい〜 とっぱらい〜 と〜っぱ〜ら〜い〜」と独特の歩き方をしながら歌っていた。
私はアダモちゃんは正月の特番で観て知っていた。玉川カルテットと共演していた。
当時見ていたネットの掲示板(2ちゃんではない)に誰かが「『あの頃のテレビ』の葬式だな」と書き込んでいた。
そのアダモちゃんも今はもういない。