旧型客車は自由だ!3
旧型客車に関する「制約」と言えば、やはり暖房についての物事となる。
これは設定を冬季以外とすれば全く問題ないし、先に書いたDD13の引く短区間の列車もあったし、冬にEH10の引く客車列車(暖房車無し)が走った事もあったらしい。
旧型客車の暖房の基本は蒸気暖房なので、蒸気を後ろの客車に供給できるならば「貨物用」とされる機関車でも客車を引いて問題はない。9600やD50、D51の引く客車列車もあった。客車側は電気暖房を装備の場合も蒸気暖房併設だったから、蒸気機関車との組み合わせは(実在していた年代には制約されるが)かなり自由だ。
電気機関車となると、ちょっとややこしくなる。EF56、57、58(新)、61(基本番台)、ED72、76は暖房用の蒸気ボイラーを搭載していた。ディーゼル機関車でもDF50、DD51(一部除く)、54、DE10(一部除く)、DE15(一部)にその装備があった。
これらの形式は問題無く旧型客車を引く事ができる。
それ以外は冬季に蒸気暖房を使用するには「暖房車」という車両が必要になる。
色々めんどくさいなあと思うのが電気暖房対応である。ED46、70(最初は無し)、71、74、75、77、78、EF57(最初は無し)、58(一部)、62、64、70、71、80、81。これらの機関車は2000番台の旧型客車に暖房電源を供給できる。2000番台は蒸気暖房にも対応しているんだけど、この辺りは路線によって、時代によって、あるいは直通する急行の場合等、暖房車か電気暖房か調べないといけない。
旧型客車で自由じゃないのはこの辺という事になる。
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