貨車編成論 その2

 貨車の編成は割と自由である。但し、「○○線の貨物列車」となるとちょっと違ってくる。全て理屈の組み合わせで出来上がる。「まずあの駅から伸びている化学繊維工場の引き込み線の為にエチレングリコールのタンク車を切り離し、次にあの駅で製紙工場の為に液化塩素、水酸化ナトリウムのタンク車を切り離し、製品の為の空のワムも回送」と考えていく訳である。

 実際、実物の記録を見ていくと色々な事に気付く。山奥に向かう路線にLPGタンク車が連結されているが、これは途中の駅にある施設で分配して、トラックで各家庭へ運ぶ為。とか、食品工場も無さそうな路線にホキ2200が連結されているのは、おそらく飼料を運んでいるとか。

 機関車の直後が車掌車ってのは、途中にスイッチバックになっている箇所のある路線か、後ろからの切り離しをしやすくする為か。切り離し後は入れ換え機の仕事である。

 実在の路線の電車にこだわる人は多いが、こだわるならば貨物列車に関しても無頓着ではいられないはずである。ダブルスタンダードは良くない。

 実際の路線にこだわりが無いのなら、レイアウトに合わせた貨車を組むのもいい。

 石灰石鉱山があってセメント工場がある設定ならばそれ系のタキ、ホキの他に小口便のテムなんかがいるとか。

 炭鉱がある場合、九州だと2軸、北海道だとボギーが多いとか。(昔のトミックスのカタログの受け売り)

 漁港に向かうならレム、レ、あと漁船の燃料の為のタンク車による編成とか。

 以前、急行便から引退したワキ1000はどうなったのかと思った事があったが、それでも「ワキ1000 撮影」で検索すると東北本線や福知山線で使用されていた写真が見つかる。
 どこかで米の輸送に使われていたと聞いた事もあるので、それならローカル線を走ってもいいんじゃないかと思ったものだった。

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