志村けんさんが

　お笑いタレントの志村けんさんが、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなられた。

　やっぱり自分たちの世代にとって、志村けんさんは大きい。
　お笑いのファンの中でドリフのファンって言うと、なんか、よくある「そのギャグの何が面白いのかわかってるのかよ」的な事を言うつまらないヤツが少ない気がする。

　ドリフファンは優しいという事か。でも荒井注さんから変わった頃は、志村さんも人気がなかったらしい。

　私が気付いた時には「与太郎」的なポジションだった。「母ちゃんコント」では家に帰るや「お母さんまたいだ！」と叫び、銀行強盗のコントでは親分役のいかりやさんを「たいちょ～」と言ったりしていた。
　騎兵隊をやれば先住民に、忍者をやれば敵の忍者に、金田一をやればなぜかお婆さんの幽霊に背後を狙われ、「志村！　うしろうしろ！」と言われ続けた。気付かないように練習するのが大変だったらしい。

　放送作家の人が、コントでいい役をやった事がないと書いていた。弱い役、ズルい役、セコい役、等々だと。考えてみればそうかもしれない。そこがまたおいしいのかもしれない。

「全員集合」「大爆笑」はもちろん、ドリフのくくりを離れ「バカ殿様」「カトちゃんケンちゃん」「だいじょうぶだぁ」でも笑わせてもらった。笑わせてもらったり、おっぱいを見させてもらったり。
　夜中になんとなくテレビつけたらコントやっていた事もあって、なんだか嬉しかった。

　いつか「神様コント」の新作が見られると思っていたんだけど、本当に残念だ。