アニメ思い出し語り 17 無敵ロボ トライダーG7

 広島で主要7ヶ国によるサミットが開かれた。いわゆる「G7」である。G7と聞いて自分が思い出すのが、トライダーG7なのである。

 実は「機動戦士ガンダム」は、全く嫌いという訳ではないが、あまり性に合わなかった自分にとって、その後の「無敵ロボ トライダーG7」はちょっと気になる存在であった。

 話としては、零細企業の後継者問題という社会問題があるが、その企業がスーパーロボットを所有していたらというものである。分からない? でもまあ、そんな感じである。
 前に書いた「ミサイル1発撃つ毎にソロバンをはじく専務」が出てくるのがこの作品だ。「サザエさん」におけるカツオに対する波平と言える(そうか?)、「ど根性ガエル」におけるひろしに対する町田先生と言える(そうか?)、この主人公に対して口うるさい役と言うのは、「未来ロボ ダルタニアス」を踏襲している。と思う。
 主人公の属する企業よりさらに零細な企業も出てきて、ハリボテみたいなロボットで敵に対峙したりした。

 良くネタにされるのが発進シーンで、トライダーG7は普段は公園の中に頭だけ出して格納されているのだ。

 また、その主題歌はオープニング、エンディングともスーパーロボットとしては異色である。オープニングの「♪わが社の金庫を守るため」の歌詞もなかなかだが、エンディング曲の「俺は社長だ」は数年後の「逆転イッパツマン」の「シビビーン・ラプソディー」に先駆けて、労働の苦しみ哀しみをそれとは逆に経営者の立場から歌っており、覚えておけばカラオケで大ウケする一曲である。

 メカ的な事も少し。この作品、ゲストのやられメカもなかなか魅力的だったりする。自分が好きなのは高速形態の「トライダーイーグル」への変形のきっかけとなった敵、スカイバットで、これも空爆ロボ的な形態と言って良いかもしれないが、トライダーイーグルより全然スマートでカッコいいと思ったものだった。

サポートありがとうございます。 はげみになります。