なおさらキャーについて
これは「ドラえもん」の「変身・変身・また変身」の中での、しずちゃん(アニメ版ではしずかちゃん)のセリフである。アニメだと「変身ドリンク」だが、大山のぶ代版にこのセリフは無い。
話はまずのび太が例によってドラえもんに道具、この場合薬を借りる。「変身ドリンク」と言って、動物のイメージを心に描くと、その動物に変身出来るものだ。
のび太は馬に変身してみるが、馬の正確な形を考えなかった為に、「カバみたいなブタみたいなイヌ」と呼ばれる姿になってしまう。これは「変身ドリンク」の性質を読者に説明する、重要な場面である。
のび太は家に帰って動物図鑑で動物の正確な形を覚え、色々な動物に変身して、ジャイアンやスネ夫、通行人を次々驚かす。
しかしその最中、ジャイアンとスネ夫から逃げる時に服が脱げているので、のび太の姿のままで家に帰る訳にもいかない。
オウムになって飛んでいるその途中、しずちゃんを見て、のび太はしずちゃんに変身してしまう。のび太は服を着てない。って事は当然変身後もハダカのまま。おっぱいもふくらんでいるし。
空から落ちてきたハダカのしずちゃんを見て叫ぶしずちゃん。そりゃ驚くわな。ここで「キャー!」(一回目)。
派手な着地だが、お尻は無事だったのか?
それに対する「のび太が変身しているんだよ」という弁解に、しずちゃんが発したのが「なおさらキャー!」であったのだ。水ぶっかけている。
ここまでの「変身ドリンク」の性質の説明から、のび太は(服を着ていない状態の)しずちゃんの姿を理解していた事になる。動物図鑑に載ってないだろうし。いや、どこまで正確かは判らないが。
確かにこれ以前の「ドラえもん」のエピソードで、のび太はしばしばしずちゃんのハダカを見ているのだが、それをのび太に忘れられず記憶されているとしずちゃんが思った上での「なおさらキャー」は、結構深い意味を持っているかもしれない。
全く想像力だけなら、それはそれですごいとも思う。「なおさらキャー」以降のしずちゃんは、顔も隠さず「はやくほかのものにかわって!!」と、この事態にしては冷静な(?)発言をしている。
ギャグマンガのヒロインならではというべきか、懐の深さゆえなのか。その後のカエルになったのび太を見てのセリフは「ギャー!」だが。
しずちゃんに変身したのび太がおっぱい抑えているのは、本人の前でそのおっぱいを見るのが恥ずかしいからなのか、ゆれて言う事を聞かないからなのか。下は隠してないなあ。
この辺アニメの大山版では「のび太の変身したしずかちゃん」は全くどこも隠すそぶりが無い。どうしたらいいか解らないという意味ではリアルである。一緒に映っている場面から対比すると「本物のしずかちゃん」より巨乳に描いているんじゃないかという気もする。
あとメガネをしたままなのがちょっとエロい。
水田版では植え込みの向こうに墜落して全裸になっており、これはこれでエロい。
ちなみにのび太は「XYZ線カメラ」の回でしずちゃんのハダカを想像で考えているが、この頃は設定がそうなのか、まだ実際に見ていないからなのか、この時のしずちゃんの胸はまだそんなにふくらんでいない。
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