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ゴリゴリに命削ってかいた卒業作品

漫画の専門学校に通っていました。
その時、卒業作品でかいたのがこのリアル妖怪大図鑑です。
たしか何かの雑誌のちっさい賞を頂いたはずです。
卒業する時のせめてもの救いでした。ありがとうございます。


専門学校を不登校になってしまい、出席日数が大幅に足りなかった中、卒業作品すらなかったら絶対に卒業できない状態でした。

漫画をかくのが本当に辛くて辛くて、それなのに筆から生まれるものは世知辛いギャグマンガだったもんですから、気が狂いそうでした。

机でべちょべちょに泣いて、どう考えても提出期限に絶対間に合いそうにないのでさらに泣いて、もう傍から見れば爆笑するしかないくらいどうしようもない状態でした。


そんな中、成人式に出席しなければならず実家に強制帰省。
怒り狂った親に怒鳴られながら、机に(精神的に)縛り付けられ、成人式早朝まで作業し(させられ)ました。
成人式の写真を見ると今でもその事を思い出します。化粧で良い感じにやつれた顔がカバーされていて、美容室の人に感謝しかないです。


通っていた専門学校の卒業制作は、漫画の原稿が完成してそれで終わりではなく、写植までやって、同人誌の印刷屋さんにお願いし、出来上がった本を提出するまでが卒業作品でした。

印刷所の締め切り日前日までネカフェで作業し、その時点で4日くらい徹夜状態。箱に入ったドリンクをガーバガバ飲んで、始発の新幹線に飛び乗り、車内で写植作業(アナログ原稿だったので文字が印刷された紙を小さく切って貼るやつです)
この時、新幹線のテーブルを糊でかなりべたべたにしたと思います。現在の職業柄、今思うと本当にすみません。

東京の印刷所まで行って、受付で手渡しした後。そのあと近くのスーパーのトイレで一瞬気を失って、帰りの駅のホームで人におもいっきりぶつかって、舌打ちされて。

そのあとどうやって帰って来たのかよく覚えてません。


とにかく色々あって、そんな思い出がつまった作品です。
こうやって書かないと、どんどん思い出を忘れそうだったので書いてみて良かったです。

何故あんなにかくのが嫌だったのかなと、今ならわかるのですが、自分がこんな漫画しかかけない現実を受け入れられなかったんだと思います。
本当の自己肯定、できるように生きていきたいです。

とりあえず漫画を読んでひとりでも多くの方がこの漫画で笑ってくださったら本望です。



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