【感想レポ】漫画で悩んでる人〜!ここに行こ〜!【コルクマンガ専科8期】
はじめに
漫画描くのって大変てすよね。
そういうわけで
コルクラボマンガ専科というものを2023年7月から11月まで受講させていただきました。
私は8期生にあたります。
漫画の大スランプ期から長年抜け出せずにいる私ですが、コルクマンガ専科を受講したことにより、その暗闇から頭がちょい抜けした感覚になりました。
現在、9期生の募集が始まっており、受講を考えてる方の参考になればと、感想と振り返りを記事にしました。
私が受講した8期と比べるとなんかさらにパワーアップしてるっぽいです。
あと名前がコルクマンガ専科にかわるそうです(ラボが省略されてる)
※9期生申し込み締め切りは1月24日(水)までです。検討されている方はどうぞお忘れなく!
そもそもコルクってなんだ?
代表の佐渡島庸平さんがやってらっしゃる、クリエイターさん向けの、なんか、すごい会社らしいです。(ふわっとしててすみません)
佐渡島庸平さんのことをご存知の方は大変多いかと思います。
あの佐渡島庸平さんです。
それでコルクマンガ専科とは
つまり、そのすごい会社の、なんかすごい、漫画家さんのためのプログラムということです。そら確かにすごいわけだ。
(ふわっとしててすみません)
コルクを知ったきっかけ
コルクマンガ専科を知ったきっかけは、講師である、ごとう隼平先生が代表を務めていらっしゃる、東京ネームタンクのネーム講座を動画で受講したことでした。
そこでコルクラボマンガ専科の存在を知りました。
私がネームタンクを受講したのはだいぶ昔で、当時よりもさらに進化しているらしく、かなりおすすめです。
同じ内容をコルクマンガ専科で学べますが、縮小した講義になるので、本格的にネームを学びたい方はこちらの方をお勧めします。
一度こちらで学んだ知識がある上での受講だったので、さらに濃く習得ができたのではと自分では思っています。
私のことざっくり
◯名前 ABZ
◯描きたい漫画 庶民的生活感のあるコメディとかギャグとかSF漫画を描きたい。
◯経歴 雑誌掲載などの経歴はなし。過去ちっちゃい賞を頂いたり、ちょっとだけ編集さんついたことはある。
◯漫画家を目指しているが、チャンスをものにできず、だんだん描けなくなり、長年迷走してる人。
コルクマンガ専科は、プロとして活動してる人、もしくはプロを目指し本気で活動している人向けの物で、受講には選考がありました。
なので私が選ばれるのは厳しいだろうなと思っていたのですが…
この度、なんでか8期生のひとりとして選んで頂けました。本当にありがたい限りです。
(9期はさらにプロ向けになるらしいので、もっと選考が厳しくなるかもしれません)
8期のおもな内容
※ここに書いているは、私が体験した内容であり、あくまで個人の感想です。
そのへんご了承ください。
1,ネーム技術講義
先にも記載した、ごとう隼平先生による講義がまず基本になります。
東京ネームタンクで学べる内容を、かい摘んだものだと思います。
ごとう先生はとても漫画に情熱を持っていらっしゃる方で、漫画家さんの悩みに長年真摯に向き合っている方です。
とても物腰柔らかで謙虚な方で、受講される方の緊張を和らげてくださると思います。
受講した方で、ごとう先生のファンだと言っていた方多かったです。
その講義の中身に関してです。
そもそもネーム技術を学べる場所が少ないため、漠然と面白いものを描こうと、苦しんでいる方多いんじゃないでしょうか?
何回も読み返してるうちに、これ、本当に面白いのか…?ってなったり…
漫画を描いている人、みんなそうだと思うんです。
その面白さを技術的に学ぶことができます。
技術を学んだところで悩む時は当然悩むんですけど、私の場合、漠然としたものはなく、しっかり具体性を持った悩みになりました。
漫画を読む時にも、読み方が変わったりするかもしれないです。
2,特別講師による講義
こちら本っっ当にものすごい方ばかりです。
本来この金額で、私なんかが、お話を聴いて良い方々ではなかったと思います。
山田ズーニー先生
遠藤環先生
二度見するレベルでビビる経歴のお二方です。
まず山田ズーニー先生の講義ですが、『思いを伝える』ということをテーマとした講義で、アーカイブが残らない形式のオンライン講義、グループワークをしました。
受けてみて、これは自分で、そして仲間とともに取り組んでこそのものでした。アーカイブが残らない理由がわかります。
(大体の講義はアーカイブ残るから安心してね)
本気で誰かに何かを伝えるためには、建前だけでは何も伝わらないし、そもそも自分が何を伝えたいのか、わからなかったら何も始まらないわけで…
そのために、それぞれ心の中に埋め込んである、二度と開ける予定のなかったタイムカプセルを、スコップで掘り起こすような作業をしました。伝わるかこれ?伝わってほしい。
自分がなんのために表現しようとしていたのか
そもそも伝えたいことは何だったのか、思い出すことができました。
そして遠藤環先生の講義では、演技指導の貴重なお話を聞きました。
漫画なのに演技の話?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、講義を受けるまですっかり抜けていたのですが
俳優さんも表現者なわけです。
ついつい、脚本や演出のことばかりに目がいってしまって、私はそれに気づいていませんでした。
キャラクターに演技をしてもらう、と考えれば漫画も同じで、効果的に伝えるためにはどう表現するべきか、試行錯誤し、学べる事はここにもあるのかと目から鱗が落ちました。
それと、詳細は書けないのですが、秘密の特別講師さんの講義もあります。
漫画の内容についての話が多いコルクマンガ専科ですが、こちらの講義は絵にフォーカスを当てたものでした。
なかなか強面のインパクトのある方でしたが、喋る言葉が全て名言のようで、一言一言殴られます(良い意味でね)
質疑応答にたくさん答えてくださるので、絵に関する質問をたくさん用意しておくと良いかもしれません。
3,毎日課題
8期では毎日課題というものが出ていました
ほぼ毎日お題に沿ったマンガをSNSに投稿するというものです。
えっ毎日!?そうです。
まじでほぼ毎日でした。
私は毎日はできなかったけどね!
作品として投稿できたものも他の方よりだいぶ少ないです!すみません!!
でも、結果毎日投稿できなかったーでも良いと思うんです。
『毎日マンガに取り組む』という習慣をつける事が目的の一つだと思うので
(違ってたらすみません)
とにかく継続してやる!ちょっとでもやる!それを目標に頑張ってました。
元々、あまり絵を描けなくなっていた人間なので、側から見れば全然習慣化できてないじゃーん!と言われそうな生活をしておりますが
それでも、自分の中ではコルクのおかげで少しずつ習慣的に取り組めるようになっていると思っています。
そして、こちらの毎日課題のお題は、創作していく上で、
自分の創作エネルギーになるものを探る
という、しっかり意図を持って設定されていたものでした。すごいよね。
なのでお題ごとに漫画を考えるだけでも、だいぶ頭を使いました。
人が描いた漫画を見るのもとても刺激になりました。
どう感じたか、言葉にして人に感想を伝えるというのも課題の一環でした。
私はこれが苦手で、思いを言葉にまとめて、人に伝えるのは、自分と向き合う大事な工程だったと思います。
『#コルクマンガ専科』のハッシュタグに、マンガ専科公式Xから見れる各お題のハッシュタグをつけると、皆さんの作品を見ることができます。
課題をまとめて、ご自身のnoteやコミチに投稿している方もいるので、ぜひご覧になってください!
※注意※
9期は課題の形式がまた変わるそうです。
仲間と取り組む大切さ
コルクマンガ専科では50人の同期と共に同じ課題に取り組んでいきます。
週1程度の頻度で、グループごとのオンライン振り返りがあったり、全体の講義がある日にも、開始前と終了後に軽く何人かで話したりと、定期的に同期の方とオンラインが話す機会が何度かあります。
コルクマンガ専科において最も重要なのがこのコミュニティだと思います。
ためになることをたくさん学んでも、行動しなければ身にならないし、悩んでることをそのままにしたらどんどん手がつかなくなります。
学生時代などに、仲間と同じ好きなことを通じて創作活動をしていた方はいますか?
私は高校生の頃が一番描くのが楽しかったです。
あの頃あんなにできたのに、今はめっきりできなくて…となる理由の一つは、仲間がいないからだと思います。
いや、1人でもガンガンできる人はガンガンできると思うんですけど…
かっこいいよねそういう人は…
でも、社会に出ると誰も創作の話なんかしてないし、みんな仕事と家庭の話しかしてないし…
逆に創作を仕事にした人も、周りが全員商売敵になって、孤独を感じてしまうことがあるんじゃないかと思います。
コルクマンガ専科の最大の目的は、創作活動を続けるために、コミュニティを作り上げることだと思います。
そんなことを言っておいて、コルクでもそんな人と積極的に交流できた方ではないんですが、それでも、共通の課題に取り組んで、ふとSNSを見た時に
「みんな頑張ってるーすげー」
って思うだけでもだいぶ励みになりました。
時には、自分より何倍も上手い人の作品を見て、落ち込んだりすることもあるけど
そんな人も、何も悩まず創作しているわけではないと思うので、悩んでいるのは自分1人ではないと思えると思います。
卒業生が集まっているDiscordがあるのですが、プログラム終了後でも、盛んにやりとりが行われており、プロとして活動されている方の貴重な情報を知ることができます。
一匹狼で創作するのはカッコイイけど、もし少しでも、孤独を感じたことがあるのなら、ぜひ受講を考えても良いのではないでしょうか。
最終課題
コルクマンガ専科の最終目標はストーリーマンガのネームを仕上げることでした。
技術と、伝え方と、表現と、仲間と、ひたすら己と向き合うことをした結果。
見事私はストーリーマンガのネームを描きあげることができました。
やったね!!
まだ清書してないし、周りと比べたら全然大したことないのかもしれないんですけど。
でも、いやこれ、私にとっては本当にすごいことなんですよ。まじで。
自分の書きたいことを最後まで諦めず、下手なギャグで誤魔化して逃げたりしないで、真っ直ぐ描きあげたのは生きてきて初めてのことです。
描いてる途中で嫌になって放棄したり、書き上げても気に食わなくて無かったことにしたり、苦しんで書きすぎて、そのあと何かも嫌になったり、そんなことの繰り返しだったので、これは本当にすごいことでした。
皆さんとても頭を悩ませて作品を描かれたと思います。
ぜひ他の受講者の方の作品もお読みになってください。
『#コルクラボマンガ専科』のタグでXで読めます!
最後に
2023年春、いい加減本気で漫画を描くため、私は関東でひとり暮らしを始めました。
しかし新しい仕事も覚えたばかりだし、体力的にもかなり苦しくて何もできず焦っていました。
おまけに貯金0円で引越したため金銭的にも余裕がありません。
(なんで貯金0円で引っ越した?)
コルクの受講料は、大人が何かを学ぶために月額払う金額としては安いですが、貧乏人にとっては安いものではなく、結構、いや結構、厳しかったんです。まじで。
(貯金0で引越しする計画性のなさがまず大問題)
しかし、大きな決断をして環境を大きく変えたにもかかわらず、新生活を始めてから2、3ヶ月経っても全く絵すら描いていないこの状況を、何か、ちょっと無茶をしてでも行動しなければと、思い切っての受講でした。
受講期間も、新生活での疲れでノロウィルスにかかったり、インフルエンザになったり、体調もメンタルもなかなかグズグズだったんですけど…
それでも、余裕のなさや、お金のことを理由に8期の応募をしていなかったら…
多分、今以上に何もできなくなっていて、何もしない生活に慣れきって
私は9期の募集にすら気づいていなかったんじゃないでしょうか。
私は受講中、あまり積極的にで活動できた受講生ではないです。
ですが、それでも得るものがたくさんありました。
積極的に活動すれば、さらに得られるものがあると思います!
受講を検討されている方、もしまだ悩まれてるなら、ぜひ応募されてみてはいかがでしょうか!(でもお財布との相談も大事にしてね!)
※9期生申し込み締め切りは1月24日(水)までです。検討されている方はどうぞお忘れなく!(大事なことなので2回言いました)
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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