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水ダウについて思うこと

こんにちは。
ものくろです。

今話題の水ダウ(水曜日のダウンタウン)視聴しました(方法は聞かないでください笑)。

インタレスティングたけしさん(以降、インたけさん)の人柄の良さと、そんな後輩を可愛がっている先輩芸人の優しさを感じました。

吃音当事者としてのバイアスがかかっているのでニュートラルな視点ではありませんが、彼が言葉を繰り返しながら話しても笑わずに聞いてくれる先輩の姿はとても印象に残りました。

しかし一方で、ワイプ上の霜降り明星の粗品さんの反応などはあまり気分の良いものではないなと感じましたし、正直不快に感じました(器の小さい人ですみません😅)。

個人的に意外だったのは、Twitter上では日本吃音協会(実は、吃音界隈(?)では以前から色々と問題視されている団体ではあります。以降、SCW)の抗議に賛同するよりも、反対する吃音当事者の声のほうが大きいように感じたことです。

反対の主な理由としては、今回の件を通して吃音をタブー視扱いしてほしくない、吃音を腫れ物扱いされたくない、インたけさんの仕事を奪う行為だ、SCWの意見が吃音者全体の総意だと勘違いされそうで困る(←これは大きい)、などといったものでした。確かにその側面は十分にあると思うのですが、一方で吃音は笑われても仕方ない、吃音で傷つくことは仕方のないことだと吃音当事者自らが必要以上に自らを卑下している(諦めている?)ようにも感じました。

非吃音者(あまり好きな表現ではありませんが)の意見としても、SCWの行動はインたけさんからお笑いの仕事を奪う行為だという怒りの声が目立った一方で、少なからず以前から水ダウの演出には不快感を感じる、放送を見て傷つく吃音当事者もいるのではないかと吃音当事者を気遣うような意見も目にしました(本当にありがたいです😭。)。

話は少し逸れてしまうのですが、6年ほど前に福山雅治さんと藤原さくらさん主演のラヴソングという吃音を題材にしたドラマがありました。

ラヴソング(2016)

劇中で佐野さくら(藤原さくら)が、彼女の吃音を揶揄われるの場面があるのですが、幼馴染の天野空一(菅田将暉)が佐野さくらの吃音を揶揄うなと怒るシーンがありました(何話かは忘れました。)。少なくとも1人の吃音当事者としては、天野空一の行動に嬉しくて泣きそうになりましたし、吃音を揶揄われても言い返せないことが多い中で、自分のために怒ってくれる人がそばにいればどれだけ心強いだろうかと当時感じました(惚れてまうやろー!)。

一般的に、(特に日本の場合)吃音者は吃っている話し方を聞き手に対して申し訳ないと感じる傾向が高く(日本人の吃音に対するセルフスティグマは海外のそれよりも高いらしいです。)、とてもじゃないですが揶揄われて言い返せる人は少ないように感じます(大人の場合、たとえ嫌だとしてもそれを露わにするのは大人気ないと思われる風潮もありますよね。)。つまり、会話における立場上、どうしても吃音者は低い位置に置かれやすいということです。

このことを踏まえると、色々と問題の多いSCWではありますが、吃音当事者としては完全に反対しているわけではなく、賛同できない点も多いが、一部は賛同できると感じている人も多いのではないかと感じました。

Twitter、Yahooニュースのコメント欄をざっと読みましたが、インたけさんの話し方(というよりも芸風、人柄)を肯定的に捉えているコメントが多く、もっとTVに出演させるべきだというコメントも見受けられたことは吃音当事者として勇気づけられるものでした。ただ、未だに吃音を「噛む」ことと混同しているコメントが多く見受けられ、「吃音と「噛む」は質・量ともに全く違うんだよ〜」と教えたくなりました笑。

今回は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた〜👋


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