見出し画像

仮面ライダー剣37話、38話の呻き声

仮面ライダー剣を全話見ているんですけども、とにかく37話と38話が個人的にとても好きだったのでここだけピックアップして感想を書いておこうと思います。そのあとに全話見終わった感想を書く予定ではあるんですけど、最初に37話、38話見た感想が「見たいけど見たくないというか終わってほしくない」だったのが限界オタクだなと思いました。はい。

第37話「新たな運命へ」

あまりにもショックが大きかったのでこれだけ書きますね。
は~~~~、やりおる~~~~~。
剣崎△
ほんと何なの?この剣崎→カリスに対する信頼というかね、これ見せられて嫌いになるひとほんまいないと思うんですけど、そして何よりカリスが、あのカリスが、新たにフォームチェンジするとかもう。

もうさあ~~~!!!!!!!!!!

正直に言います。
これが、これが見たかった…!!!!!!

なんでギャレンが二番目じゃないのかって思ってたけど、これはカリスが二番目になるのも当然でした。このあたりから結構色々な情報が詰め込まれてるんですけど、剣崎がジョーカーになっているとか、ジョーカーになっても13枚のカードがあれば抑え込めるかもしれないからって信憑性なんて何もない当てずっぽうな考えなのにそれが剣崎らしいんですよね。あ~も~~、そうやってすぐ回想シーンいれていくのがホントにずるいし、何なら過去に封印することを宣言しているあたり好きです。
そしてブレイドと言って蹴り飛ばしながら登場するトラのおねえさま。
解説としてだけでなくキャラクターとしても確立させていくのが良い。
このあたり本当に群像劇としてうまいから4人のライダーが無駄じゃないし、あと明らかに人間から人間ではない生命力になってる剣崎の再生力がね。

もちろん睦月がひたすらに卑下して目に見える力に固執してるあたりも好きです、こいつは変わんないなあって。


人間から人外になっていく剣崎と人外から人間になっていく相川始。

この対比が美しいんですよね。


しかもずっとヒューマンアンデッドの力を使っているからこそ、相川始が融合するシステムのせいで人間に近寄ってしまっているだろうなあって。
ところで関係ないですけど、悪いことをしたら食べちゃうわよっていうアンデッドちゃんあまりにも可愛い。好き。ありがとう。

このアンデッドちゃん、いい声ですよね。好きになってしまう。こういうキャラクターって特に仮面ライダーに映えたり、かませになってしまったりするけど、この剣では良いアクセントになってます。

ところで毎回、始さん呻きすぎてめちゃくちゃ演技うまくなってますよね。もはや呻きのプロになってる。

視聴者も完全に始さんが呻くのに見慣れてしまってるんだなあ。ものを。


このあたりから剣崎さんが自己犠牲心モードに入ってるんですけど、なんだかんだと剣崎は自分には強化アイテムが使えないっていうことを考えたうえで睦月に渡していたりするのが良いんですね。このあたりで睦月も結構人間よりの思考を取り戻しているとは思うんですけども、更に心を揺り動かす要因になってると思うんです。


虎太郎くんとか橘さんからは呆れられてるけど、それでも剣崎のことを拒否したり邪魔したりしないこのメンバーが好きなんですよ、人間性として、ホント。


橘さんから提示した条件も良いですよね、剣崎を信じてかつ、安全な手段を取ろうとしていて。

橘さんの行いって人間側の視点に立つと本当に納得してしまうんですよ。

というか、明らかに剣崎がやっていることは普通の人間にはできないと思うんです、何も確証もないしリスクが大きすぎるし、そもそも自分とは違う存在、生命体なわけで。

剣崎だからこそ出来た、出来てしまった。

仮面ライダー剣における主人公はまさに剣崎以外なりえない

もちろんだからこそ、他の橘さんや始、睦月といったほかのライダーたちが良い味を出すんですよね、信じる気持ちへの変遷がさあ…。

何故、助けるのか、そのために何を捨てるのか。仮面ライダー剣はその辺りがわかりやすくて好きです。重いけど、単純な話ですよね、人間には到底できない話なんですけども。

何か剣崎とカリスの関係性って男同士の友情っていうか、友情っていうものより少しずつ積み重ねてきた結果生まれた信頼関係だと思うんですよね。前半部分は進展しない、動きが無いと言われてたりしますが、だからこそ私は納得したというか。

全幅の信頼じゃないからこそ生まれる、こいつのこの部分だけは認めるみたいな、説明が難しいんですけど…ある意味自分に通じる部分というか。ジョーカーになる、ジョーカーになってしまう運命のものはきっと鏡映しとまではいかないけど、似てる部分あるんじゃないかなあ。

あ~~~~、そして訪れる剣崎を信じて。

カリスがワイルドカリスになるシーン

もう120%神回です、ありがとうございます。こういう種族を超えて戦う中で生まれた不思議な信頼関係って熱いですよね。
この後に続く、剣崎を助けに向かうシーンは更に熱いわけですが。
ワイルドカリスになってようやくカマキリらしくなるのもまた最高に好きです。
弓だと思ってたそれ、カマだったんか~~い!!ってなるシーン。
私は特にカリスのデザインがすきなのもあって、更に仮面ライダーってどうしても一番最初のフォームが一番かっこよかったりするんですけど、カリスに関して言えばワイルドカリスもかっこいいんですよねえ。





第37話「運命を掴む者」

そして始まる、更なる運命の物語。

この運命に抗うのは特にこの剣崎と始の二人なんですけどもこのね、剣崎と始って呼ぶ声の信頼感ときたら。

まあそこから当然のように思い込みで動いワイルドカリスを撃つギャレンがまた納得してしまうのと、それでも仲間に連れて帰られていく剣崎に対して笑みを浮かべる始さん。

あ~、帰ってきたなあって。本当にプライスレスです。

人間に戻れて本当に良かったね、良かったよ。

感無量って感じ…( ;∀;)

場面は変わって広瀬パパのお部屋。
あまりにも怪しいパパと滑舌の悪さ。
そして、ぎゅうぎゅう詰めのアンデット。

いや、笑うから。シリアスなはずなのに普通に笑いました

なんなの、あのぎゅうぎゅう詰め、いやわかるけど、分かるんだけど絵面とんでもないことになってますよ、監督

どんどこ出ていったのもまた面白かったなあ。

そうそう、ジョーカーになりかけている体のことなんですけど、この時に私はライダーが変身し続けることで融合しジョーカーになれるというなら逆に、カリスもスピリットを使い続けることで人間にもなれる可能性が?!ってなってました。
いやホントまさか、ジョーカーになりかけているっていうことがこんなに関わって来るとは思ってなかったんです。

このあたりは次の感想に書こうとは思ってるんでさらっとしか書きませんけど、剣は仮面ライダーらしくない仮面ライダーでした。特に私にとっては仮面ライダーの概念を打ち崩す作品になりました。最終回を見ればわかる

そして話は本編に戻るんですけども、睦月とクイーンに一笑される話から始さんの足音がわかる天音ちゃんがあまりにもヒロイン。この作品のヒロインは間違いなく天音ちゃん、ほんとタンクトップなのにめちゃくちゃかっこいいんですよ。

ヒイロ・ユイか。

何回も騙されてる橘さんはやっぱ人が良いんだよなあ。

仮面ライダーという作品において、本当に甘くて周囲のことを考えすぎて抱え込み、自分で責任を取ろうとするあたりが橘さんだなあって。

そして睦月も結局思考回路が子供なんだよね、だからわかりやすく踊らされてしまう焦りって本当に周りを見渡すことが出来なくなる毒だよね。

その点、ちゃんと「ありがとう」とお礼を言える虎太郎「もとはと言えば俺のせい」と反省出来る始「今度は俺の番」だといって連れ戻すと即答する始さんの判断の速さ。

この時から前半部分で見せていたレンゲルとは違う、明らかに人間的な思考だから睦月の割合が増えてるんだろうなあ。この仮面ライダー、ライダーバトル多いけど明らかに戦いたくて戦っているのが少ない気がする。

そしてあまりにも的確な台詞で橘さんを止めて、なおかつ俺が止めるといった始さんよ。

狂気的な笑い声をあげる剣崎と、その結果、ブレイドVSレンゲルの間にカリスが入り込むっていうのがエモなんですよ。明らかにそんなことするような存在じゃなかったから、カリスって。

一人別行動している橘さんと、状況を説明してくれる広瀬パパ。
そして閉じこめられて、てっきり次のトライアルシリーズになるかと思ってたら普通に抜け出せてしまうのが広瀬パパの甘いとこですよ。
橘さんも同じぐらい優しい父親を返してあげたいっていう、本当に甘さがあるのが良いんです。

橘さんが若干棒読みなのはさておきとして、ワイルドカリスの攻撃で1発で沈むレンゲル。

このあとの台詞が好きです。

「お前はそんなに弱い人間か?」

「やってみろ、剣崎」

「ジョーカーに支配されるようでは俺を倒せはしない」

そして見事に耐えきる剣崎と振り下ろされることのない剣。この振り下ろされることのない剣というのが本当に剣崎なんですよ、この先何度も思うんですけどね。

振り下ろされることのない、誰も傷つけることのない仮面ライダーこそが『ブレイド』なんだってことが。

(まあ、これもまた後で書くんですけども、本当に傷つけてしまったら彼はずっと後悔し続けるから)


ここもジョーカーに支配される、された同士の納得性というか、何も反撃の構えとかしない始の信頼感が好きです。
お前にも出来るはずだとかさあ、普通に言ってくれるのさあ。

仲間ですよ、完全に。

そしてかませ続行の睦月ってすごいですよね。もう38話なのに。

相川始としての信頼が顔に現れているの本当に好きなんですけど、これはもう私がカリスを推してしまっているからなのか全くわかりません。

でもこの後に剣崎が言う

「俺は仮面ライダーです」

「これが運命なら負けたくありません」っていう強さ


広瀬ぱぱの明かされるトライアルBという真相を含めて、やっぱり37.38の熱さは完璧ですよね。

なおこの時の私は完全に広瀬ぱぱを怪しんでいました。

踊らさせていたのは何を隠そう私だったのです


PS、むっちゃんはやっぱ、こういう次回予告で映えますよね。

この記事が参加している募集

#読書感想文

191,457件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?