『女神の教室』について。

脚本協力としてお手伝いしていたフジテレビ系月9『女神の教室〜リーガル青春白書〜』の最終回の放映が昨日、終わりました。プロデューサーから「ロースクールを舞台にしたドラマをやるんだけど、手伝わない?」と、お声掛けがあったのは去年の6月頃で、その前に関わっていたドラマが終わり、「そろそろバイトを探さなければ生活が……」と思っていた頃だった記憶があります。

新米の脚本家でありながら、ロースクール出身者でもある自分にとって、お誘いは本当にありがたいものでしたが、在学中、いろんなことに一杯一杯になってしまい、結果として実務に挫折して、法学から逃げるように脚本を始めた自分にとって、否が応でもロー時代を思い出してしまう今回の仕事は、小さな痛みを伴うものでもありました。

脳裏には何度も一緒に勉強してきた同期の仲間や、しつこく質問しても嫌な顔ひとつせず対応してくださった先生方の顔がよぎりました。その度に自分の働いた不義理を感じました。あの時はごめんなさい、と言いたいです。
あの時はごめんなさい。

※ドラマのリサーチも兼ねて、色々調べる中で、仲間が何人も法律家になったことを知りました。本当に嬉しいです。誇らしいです。

それにしても人生は本当に不思議です。
もう一生法律なんか関わるものか、と思って脚本を始めて、その結果として、こうして法律バリバリのドラマをお手伝いすることになり、打ち合わせには毎回、六法持参で参加しました。

やっていくうちに段々、法学の楽しさも思い出すことができて。
ロースクールを出て、実務家にはなれなかったけれど、自分なりの形で、法律に携わることができて本当に嬉しかったです。これからも自分なりの立場で、方法で、法学に向き合っていければと思っています。

法は現実に対処する力でありながら、より良い未来を描くための理想でもあるべきだと思います。

本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?