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"風呂場に生えたピンクの花" ー絵ポエム


気づけば沖の隅にいて 岸に手伸ばし飛んでいく

発令を受けて着替えて 侵された瓶を片手に家路を急ぐ

自動ドアをくぐり抜け 人はなるべく避けながら

途中で瓶は処分して 懐かしい街経由して


当局の揃いの柄の作業車が 川の中大量の灰を注ぎ入れ

煙にむせる道路にも溢れる車 飛び越えて避けながら往く

さっきから彼にメールをしたいのに 移動しながら文字が打てない

音声入力をしようか そのアイコンが見つからず

こんな時求人情報が気になる

左に曲がり右手にやっと我らのホーム


会いたくもない人避けようとしたのに

Do you know Ogi ? あいまいに Yeahと答えてしまうとっさに

オギのこと書いた文書を知っているのか

とにかく離れ最奥の部屋へ向かった


1番のテーブルは既にいっぱいで 2番目はまだ空きがある

ひとりだけ掛けている人 ひとときの家族のふりをしてくれないかな

ここにもどっと 人がくる―――

読んでくださってありがとうございます!