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#013 完全無欠の平松愛理『Erhythem』

チャゲアスにハマったことは書いたけれど、別のポップスも聞いてみたい。そこで、歌番組などを見て、「いいな」と思ったのが、平松愛理さんだった。

ちなみに「ひらまつあいり」ではなく、「ひらまつえり」と読みます。

ちょうど『Single is Best』というベスト盤が発売されていて、それを聞き、全曲よいので驚いてしまった。その後『一夜一夜に夢見頃』というアルバムも出て、これも全曲よかったのだ。「世界語のLOVE SONG」は、お昼のニュース番組のエンディングなどにも使われていた。

友達にCDを貸し布教活動もした(笑)。

しかし、当時からもそうだったが、ダサいジャケットや、過剰に当時的な音などが、だんだん恥ずかしくなって来て、しばらく聞かない時期があった。

しかし、高校時代に、偶然、古本屋で『Erhythem』を見つけ、すこし平松熱がうずいた。ジャケットも素敵であったし「他の平松愛理の曲も聞いてみたいな」と思い、購入してみた。

これが、とてもとても名作であった。ストーリーが連作になっているわけではないが、曲想的に、初めから終わりまで、それはそれは見事に構成されていた。平松が紡ぎ出すメロディはことにことに素敵であり、このメロディを生み出す才は、どこまでも尽きることがないのではないかと思わせるほどだった。

特に、最後の2曲の流れ、「あの日の忘れ物」~「Crescent Moonshine」の流れがジーンとさせます。「当時的」と批判した清水信之の編曲も、ここでは適度で好ましいです(もう少し抑え気味の方がいいとは思いますが)。


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